teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団 ラグナの旅日記 第十一話 新生!!鍼組!!

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい




ラグナ「さって...北だな」
アンペルト「(すんすん...)...ん?」
ラグナ「どうした?アンペルト」
アンペルト「...血の匂い」
ラグナ「はぁ?」
アンペルト「血の匂いがする...気いつけろ」
???「お前達!ここから先には行くな!!」
ラグナ「シャーヴァル!?」
崖の上から飛び降りてきたのはシャーヴァルだった
シャーヴァル「ここは危険だ、ここで少し待っててくれ」
ラグナ「職権乱用だが俺は腐っても副総司令なもんでな、できるなら説明してもらいたい」
シャーヴァル「それなら話そう、通じない相手でもないからな。単純明快に言えばダークネスポケモンがこの辺りにいる...と言えばいいのか」
ラグナ「なんだって!?」
アンペルト「っ...」
シャーヴァル「アンペルト、お前なら気付いているだろうが怪我人が出ている、加えて俺の目が正しければ「ナチュラル」だ、下手な行動は命を取られる」
ラグナ「なっ...!?」
シャーヴァル「解ったらそこに居ろ、これは警告じゃない、純粋な頼みだ」


ラグナ「ここはシャーヴァルに任せて少し待とう、流石に...」
アンペルト「おぅ...カロスでのあの出来事は忘れられん...」




ステイル「ふっ!くっ!!」
シャーヴァル「ステイル!下がれ!!いくらお前でも三人同時はただでは済まない!」
ステイル「わかりました!申し訳ありません!!」
今シャーヴァルの目の前には三体のダークネスポケモンが恐ろしい目つきでこちらに襲い掛らんとしている。それにシャーヴァルは素手で応戦する、ナチュラルの性質は極めて凶暴、目に映る物は全て敵、加えて本能に忠実、そのため「一番邪魔」な奴を先に片付けようと三体束になって襲い掛ってきているのだ
シャーヴァル「ふむ、見た目からして...「クイタラン」「クレベース」「ケンタロス」のようだな、よくもまぁこんな一点に集中したモノだな」
シャーヴァルは余裕で対応する、なぜなら動きがバラバラだからだ、同時に攻撃してこないからこそ一体一体対応できる
シャーヴァル「「バーサーク」になる前にケリを付ける、生憎一人(たらこ)お留守番でな、それに...遊んでやるには少々お痛が過ぎたぞ」
クイタラン「ぐぅう...」
シャーヴァルはクイタランがうなりだした瞬間クレベースを蹴り飛ばした
シャーヴァル「(...ん?やけに柔いな...)」
ケンタロス「うぅう...!」
シャーヴァル「!!」
シャーヴァルが考えた瞬間、道路の隅で脅えているトレーナーに向かってケンタロスが突進した
シャーヴァル「ちっ!余計な人間が!!」
スパァン!!その音はケンタロスの突進がトレーナーに当たる直前にシャーヴァルがケンタロスの頭を掌で止めた音だった、そしてシャーヴァルは反対の腕でトレーナーの胸ぐらを掴み、恐ろしい見幕で迫った
シャーヴァル「応えろ人間、コイツに何をした」
トレーナー「しらねぇよ!コイツがいきなり暴れだし...」
シャーヴァル「嘘を言ってられるとは貴様いい度胸だな!!」
トレーナー「うぅ...コイツケンタロスだぞ!?今の環境でこんな奴がパーティメンバーになるわけネェだろ!!ましてや野生産なのに!!」
するとシャーヴァルはケンタロスを地面に叩き付けて気絶させ、トレーナーの首筋に刀を添えた
シャーヴァル「消えろ、数値だけを見てるから誰かを傷つけたことにすら気付かない人間が!!!貴様など殺す価値もない...!!」
トレーナーを投げ捨てシャーヴァルは先ほどからうめいているクイタランに近づいた
シャーヴァル「...そうか、苦しいだろうな、待っていろ、もうすぐ楽にしてやる。ステイル!!変な事をさせないように見張っていてくれ」
そう言うとクレベースの気絶を確認し、シャーヴァルは周辺の「被害者」に近づき、まずはシビルドンに問いた
シャーヴァル「生きてるか?」
シビルドン「あ...あー...」
シャーヴァル「生きたいか?」
シビルドン「...(コクっ)」
続いてクロバットとそれを庇っているヨノワールに近づき、同じ事を聞いた
ノワール「せめて...こっちだけでも...」
クロバット「いや...俺のことはいい...」
シャーヴァル「...、ちょっと我慢しろ」
そう言うとシャーヴァルは二人の首根っこを掴み、続いてシビルドンクレベースケンタロスクイタランを集めた
シャーヴァル「「ナチュラル」に従わなかった強さは認めてやる、その手助けをしてやる」
そう言うとクイタランの溝に一撃を加えて気絶させた
シャーヴァル「さて...まずはクイタラン、お前のダークネスエナジーを半分シビルドンに移植する、次はクレベースからヨノワール、最後に...ケンタロスからクロバットへ...」
シャーヴァルはダークネスポケモンであり、「ファースト」でもある、「ファースト」とは自分、もしくは誰かのダークネスエナジーを分け与える事が出来るダークネスポケモンの酋長とも言える存在で、ダークネスポケモンを増やし、使途するという言い伝えがあるという、さらに自身から無限にエネジーがあふれるため戦闘能力も高い。だが自身の力は少量、他人の力は半分きっかりしか送れず、他人のエネジーを自分に取り入れる事は出来ず、「パサー」にしたダークネスポケモンを元に戻せない欠点もある。今シャーヴァルはその力を使い、死にかけた三人に「ナチュラル」を制御三人のエネジーを分け与えることでの「救済」を行なっているのだ


シャーヴァル「完了だ」
クイタラン「うぅ...」
シャーヴァル「流石に抵抗していただけあって起きるのが早いな」
クイタラン「ここは...?あんたは...」
シャーヴァル「全員起きたら説明する、ゆっくりしろ」
クイタラン「うぅ...頭が痛い...なんだが恐ろしい夢を見ていた気がするよ」
シャーヴァル「お前はダークネスポケモンになってしまった」
クレベース「ここは...」
ケンタロス「っ痛てぇ...」
シビルドン「あー...?」
ノワール「ここは...」
クロバット「あれ...!?俺..生きてる!?」
シャーヴァル「お前達!聞け!俺はシャーヴァル、お前達は最悪の破壊兵器、ダークネスポケモンになってしまった、嘘じゃない、現に後ろ三人、お前達は死にかけていただろう」
クロバット「たしかに...俺はお前を庇って...」
ノワール「僕ちゃんもだ...」
トテトテとシビルドンがシャーヴァルに歩み寄る、見た目は幼いようだ
シャーヴァル「どうした?」
シャーヴァルが屈んだ瞬間
シビルドン「あー!」
シビルドンは愛情表現と言わんばかりにシャーヴァルの頭を丸かじりにした
シャーヴァル「...感謝と受け取ってもいいのか...?」
キュポンと外されたシビルドンはあー?と首を傾げた
シャーヴァル「さて、お前達はこのままじゃこの世界に生きられない、異質の存在として世界から蔑まれる、俺はお前達のことをわかってやれるつもりだ、努力も惜しまん、お前達さえ望むなら俺はお前達を受け入れてやれる、どうだ?」
シビルドン「あー!」
シャーヴァル「まずは一人だな」
ノワール「(どうする?)」
クロバット「(怪しいと言えば怪しい!だが助けてもらったんだ、着いて行かないわけにはいかないだろう!)」
ノワール「僕ちゃんたちもついて行きます」
クロバット「どうぞ仰せのままに」
ケンタロス「さっき..力が緩んだ、でもあんたが何かしてくれたのは解ったんだ、俺はついて行く」
クレベース「...どうせ行く当ても無いから」
クイタラン「えぇ...せっかく一人暮らし始めたばっかなのにー...」
シャーヴァル「家賃は無いぞ」
クイタラン「行くっ!!行きます!!」
シャーヴァル「決まりだな、(ppp)ベノか、新生鍼組初仕事成功だ、これより帰還する、後始末は任せた、被害は極小に抑えた、すまん、もっと来るのが早かったら...そうか、それなんだが良い逸材を見つけた、近いうちに手続きをしたい、あぁ、わかった(p)さて、種族で呼ぶのもアレだ、名前を教えてくれないか?」
れんが(クイタラン♀)「私はれんが、よろしくね」
キサラギクレベース♀)「キサラギ...」
エルッタブ(ケンタロス♂)「エルッタブだ」
シビルドン「あー」
シャーヴァル「なになに、エレクトロ•サックス?」
ガブっ!!
シャーヴァル「わかった、エレッサだな」
エレッサ(シビルドン♀)「あー♡」
クラッパ(ヨノワール♂)「僕ちゃんの名前はクラッパてんだです!」
トットッパ(クロバット♂)「敬語を使うんだよ!バカだなぁ!クラッパが昔からこんなんだから俺がこんなになったんだ!!あ、トットッパですシャーヴァル様!どうぞお願いします!」
シャーヴァル「様はいらん、俺はお前達を部下とも格下とも思わん!!それだけは覚えておけ!!」
怒ったのか照れているのか背中を見せてスタスタとシャーヴァルは歩いて行った
ステイル「リーダーは我らの事も同士として見てくれてるのだ、逆に言えばあの方は上下関係を嫌っている、それだけだ、覚えておけ」
れんが「あなたは?」
ステイル「うっ!?クイタラン...!ステイルだ...、よろしく...」
れんが「よろしくー!!」
ステイル「どわああああ!!!!リーダー!!!」
シャーヴァル「うるさい!!とっとと帰るぞ!!付いてこい!!」
そう言い放ったシャーヴァルの顔は真っ赤に照れていた



次回予告、いよいよ見えてきたフエンタウン!だが目の前に壁は立ちふさがった、奴は果てしなく頑強!!無敵!!どんなトレーナーも奴に勝てた事は無かった、果たしてラグナとアンペルトは乗り越える事が出来るのだろうか!?



次回、ラグナの旅日記 第十二話 なんであの程度の段差を登れないのか


急がば回れとは言うけどなんで主人公の運動神経で越えらんないのよ、無尽蔵のスタミナとあの身長なら行けるでしょ、納得いかねぇわ


オマケ、しばらくは秘密かな?※(まだ雛形です、ご了承ください)