teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

†MULTIPLE AIGIS† ラグナの旅日記 第二十話 光の先の闇

この物語は
ポケモン
小匙一杯のグロ要素
申し訳程度のサクラ大戦要素
を含みます。これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい



〔124番水道〕

激しい海をクルーザーが走る。荒波を乗り越えて進んでいる。
ラグナ「相変わらず運転荒いな!!」
ベノ「黙ってろ!海に放り投げられるぞ!!」
海は豪雨に晒され、嵐の渦中と言わんばかりに荒れている
ベノ「くそっ!一旦トクサネで留まるぞ!」
あまりの高波や強風で船は揺られ、操縦テクニックの優れたベノでさえ難航するほどだ、それは目的地に行くにつれて徐々にその勢いを増しているようにも思える。そして突如としてその勢いは牙を剥いた
ぷりん「ベノっ!高波にさらわれてる!!」
いつもはのんびり屋のぷりんも機敏に反応する。今まさに波の上に居る、このままではトクサネシティと共に海の藻屑になってしまう!
このか「ラグナはん!ウチを思いっきりほって(投げて)!」
ラグナ「あぁ!行くぞ!!」
ぷりん「私は別で向かう!」
船から飛び降りたぷりんは氷のレールを作り出し、それに沿って一気にトクサネ海岸まで移動した、ほぼ同時にこのかも着地し、二人はお互いに片手を握り合い、高波に向かって指を刺す
このか・ぷりん「「エクリプスブリザード!!!」」
ビュン!!!放たれた小さな光線は高波を突き抜けると風穴を空け、そのまま一瞬であたり一面を凍らせてしまった。
このか「やりすぎたかもしれへんなぁ、ミナモ辺り今頃凍り付けちゃうん」
ぷりん「多分送り火山周辺だと思うよ、ってそれどころじゃなくて…」


ベノ(船の上)「ぷりん!そのレール敷けるかー!?」
ぷりん「海底洞窟までは強度が持たないから下ろすぐらいしか使えないーっ!!」
ラグナ「それでいい!早く!」
あるま「その必要は無い、ぼたん!」
ぼたん「あぁ…その間が無駄だ」
あるまは船から飛び降り、落下しながら船の下に付着している氷だけを居合い切りで切断した!それに続きぼたんが船の後ろ側を思いっきり蹴り飛ばす!
ラグナ「おわっ!」
すると船はトクサネシティ前の海岸に着水、壊れたり転覆しないのはしらみつが造型、制作したから
あるま「拙者たちはここまでだ!行け!一刻も早くこの異変を解決してくれ!」
ぼたん「ラグナ…!頼む…!」
このか「ホウエンと世界救えるんはラグナだけやで!」
ぷりん「がんばって!!絶対帰ってきて!!」
ラグナ「お前等…」
ベノ「行くぜ、あいつ等の思いを無駄にだけはしたかねぇだろ?」
ラグナ「あぁ!!」


〔127番水道〕

ラグナ「嵐が強くなってやがる…もうすぐ海底洞窟か」
ベノ「水組の連中が待ってるらしいが…あれか」
タマズサ「何も見えんけど…」
らんまる「じきに見える、それにしても…不愉快な気持ちだ、水場だというのに…」
アンペルト「どうやらわしらはいらん客のようじゃのう、さっきから全てを否定されてるような気持ちになる、さて…わしも仕事の時間じゃな」
ピシャアン!!と爆音を鳴らして雷が近くの岩場を破壊した!それも一つや二つではない、一気にだ
ラグナ「本当に良いんだな?」
アンペルト「安心せえ、わしは荒波や雷程度じゃくたばらんわ」
ニヤッと笑うとラグナによってアンペルトははるか上空に投げられた、そして全身に電気を集中させると放電を繰り出した!その光景は世界の終わりのようにも思え、とても眩しく、目を開けて見れないほどだ
アンペルト「わしに出来るのは避雷針になって雷を受け、ラグナを無事に送り届ける事…!必ず青空を見せえよ!ラグナ!」
バリバリと音を激しく鳴らし、アンペルトに雷が集中する。流石にキツイのかフラッとするが電磁浮遊でなんとか空中に留まる
アンペルト「この程度…!」


ベノ「なんてこった…」
そこにあったのは…水組全員の氷像、いや、凍りついたメンバー達だった、全員何かに怯えるように凍てついていたのだ
ラグナ「…シャンガ…!どうしちまったんだ…」
ベノ「ラグナ、気持ちは同じだ、だがな、お前にはやる事がある、わかるな?」
ラグナ「あぁ…!」
タマズサ「手順は話したとおりやね」
らんまる「らんまるとタマズサでラグナをサポートしながら海底洞窟に入る、だな」
ベノ「こいつらの回収と解凍はこっちでやる、行って来い」
ラグナ「頼んだ。タマズサ、らんまる、行くぞ!!」
三人が固まって水中に深く潜った、そこは話のとおりとても普通ではない海流が渦巻き、侵入する物を拒む闇のようだった。だが三人は臆することなく一気に加速し、突っ切っていく!苦しいが穴が見えたとき、ラグナは確信した、海底洞窟だと。
ラグナ「(あそこにさえたどり着ければ…!)」
アイコンタクトもままならないまま三人はひたすら必死に泳いだ、そして…!
ラグナ「ぷはっ!!」
タマズサ「けほっ…けほっ…」
らんまる「まさか水タイプのらんまるたちが溺れかけるとは…」
ラグナ「…休んでろ、こっからは俺がやる」
タマズサ「お願いな…」
らんまる「ラグナ…」
ラグナ「心配いらねえ、正気にしてくるからな、ぶんなぐって…!」


次回予告
いくつもの仲間の活躍でたどり着いた海底洞窟、最深部にたどり着いたラグナが見たものは紛れも無くシャンガの姿だった、だが…その身体には普通のカイオーガに見られない模様があった…、だが…それだけではなかった…!

次回 †MULTIPLE AIGIS† ラグナの旅日記 第二十一話 原始海皇我(ゲンシカイオーガ


後三話、ラストスパート