teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団スペシャル てゐ国歌劇大戦 wound that I will never forget part1

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、少しのグロ要素、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい

???
...来たか...
そこは静かな牢獄、そんな静寂な空間に爆音が響き渡る

ドーンと音を立ててガラガラと瓦礫が崩れる

???
「やはりこの前の上での騒ぎがここにも響いていたようだな、ステイル」
ステイルと呼ばれた大柄な人物はうなずきながら口を開いた
ステイル「そのようで、リーダーの考察、見事でした」
???
「お世辞はいい、ところでお前だけなのか」
ステイル「いえ、たらこはリーダーの命令通りに」
???
「そうか、あいつらは」
????
「ここに...」
いきなり陰より不気味な闇が浮かび上がる、実体はないようだ
???
「ご苦労だったな、もうじき目的も果たせるだろう」
????
「いえいえ...恐れ入るよ、あんたさんもよくここから脱走しようと思ったね」
???
「もとより入る気などない、戯れ言はここまでだ、いくぞ」
そう言うと陰は消え、二人は歩みだした


ナイト「我らもここで長いな、かれこれ4年、設立からずっと勤務しているな、ゲキガンガー」
彼はキリキザンのナイト、彼らはてゐ国歌劇団が設立されたときから配属されている
ゲキガンガー「ソウダナ、オマエトモパートナートシテコレカラモヨロシクタノム」
そしてゴルーグのゲキガンガー、この二人は今牢獄の見回りをしている。
この牢獄は過去に犯罪を犯したポケモンたちが収容されており、中には地方一つを壊滅させた凶悪犯もいる
ナイト「ああ、ん?あれは...
見回りをしていた二人にとんでもない光景が見えた、牢獄にガッツリ開いた大きな穴である
ナイト「ゲキガンガー、慎重にいくぞ」
ゲキガンガー「ウエニシラセルカ?」
ナイト「そうだな、お前は知らせてくれ、俺はこの穴をしらべる」
?????
「調べなくてもいいよ、知らせる必要も無い」
ナイト「!!」
ゲキガンガー「!!」
ナイト「ゲキガンガー!!」
ナイトの呼びかけに答えるようにゲキガンガーはジェット噴射でその場から離脱しようとする
ナイト「出てこい!!拙者が相手だ!」
?????
「あんたの相手なんかしたかないけど見られたとあっちゃあ逃がす訳にはいかない」
ナイト「ゲキガンガー!そっちだ!!」
ゲキガンガー「シャドーパンチ!!」
ナイト「くっ...辻斬りっ!!」
ガキィンと鈍い音が鳴り響く、それは二人の技がぶつかった音であった
?????
「おっそいよ、よけらんないなら当たる前にしとめればあたんないだろう?」
ナイト「そんな...拙者とゲキガンガーが...ボーマンダごときにぃ...
一撃で戦闘不能にされた上に互いの技が直撃した二人はそのまま気絶してしまった
???
「たらこ、ここにいたか」
たらことよばれたボーマンダはその声を心待ちにしていたように元気な声で答えた
たらこ「リーダーごっめーん!まだアレ終わってないんだけどいいかなー?」
申し訳なさそうにおちゃらけながら謝るたらこに
ステイル「たらこ!!リーダーの前だぞ!!」
ステイルが激怒した、しかしそれを静止するようにその人物は睨みを利かせた
???
「ステイル、気持ちはとても嬉しいがたらこは俺からの命令の報告をしている、わかるな?」
ステイル「申し訳ございません、ただでさえお疲れというのに」
???
「ありがとう、ステイル、さてたらこ、終わっていないというならさっさと終わらせろ、こんな雑魚にかまっている場合ではないだろう」
たらこ「えー?こいつらほっといたらそれこそ本末転倒だよ?上に知らされるところだったし」
???
「ならばしかたない、ところであいつらはどこだ、ステイル」
ステイル「わかりません、おそらくは...
???
「あれか...急ぐぞ、時間はない」
ステイル「はっ」
???
「たらこは命令を遂行しろ、迅速にな」
たらこ「はーい!」

ミアレシティ

ベノ「お前とこうして昼飯食うのいつぶりだろうな」
ジーパン「さあね、おぼえてねーよ」
ベノ「もうすぐホウエンに遠征か...
ジーパン「新メンバーもなかなか癖っけあるんだってね、まおから聞いたよ」
ベノ「ああ、大変だどうしてこうホウエンってのは...
ジーパン「ぐちってもしかたないだろ、うっとうしい」
ベノ「それもそうだな、ところでニーナの奴遅いな」
ジーパン「ほんっとあんたら兄妹はどんくさいね」
ベノ「うっせぇ、ニーナこと感謝してんだぞ」
ジーパン「はいはい、万年聞いてますよーだ」
ベノ「てめぇなぁ...、!...ジーパン」
ジーパン「うっさいね、どーしたん...めんどくせぇこえてんじゃん...
ベノ「いくぞ、お勘定!釣はとっといてくれ!!」
何かの気配を感じ取った二人は急いで走り去った

てゐ国歌劇団、金庫室

シャーリィ(バシャーモ)「特別に俺たちもホウエン...
ジュリィ(ジュカイン)「里帰りと思えばいい、俺たちには故郷も同然なんだ」
シャーリィ「そうだな」
???
「ここか、アレは」
二人「何だ貴様!!」
???
「おや、警備員か...いいことを言う、おとなしくすれば指一本触れないことを約束する、そこをどけ」
シャーリィ「どけといわれてどくほど」
ジュリィ「いい生活は送らなかったんでね」
???
「やれやれ、最近の奴らはこんな奴らばかりか、ステイル、行ってこい」
ステイル「御意」
ステイルはバキバキと腕を鳴らしながら一気に二人との距離を詰めた
ジュリィ「シャーリィ!」
シャーリィ「フレアドライブ!!」
シャーリィは零距離までちかづくステイルに牽制した
ジュリィ「こちらとしても無益な争いはしたくない、おとなしくしろ」
???
「こちらも生憎おとなしくしたことはさっきまでだ」
シャーリィ「こいつ脱獄したのか...!」
ジュリィ「めんどうだな...あいつなんのポケモンだ、囚人服でわからん」
シャーリィ「片方はアイアントなのはわかる、そして今の奴の動き...
ジュリィ「早すぎるな...シャーリィ、お前スカーフだったよな?」
シャーリィ「あぁ、あのアイアントもスカーフならなっとくがいくが...
ジュリィ「今のよけ方からすると回避アイテム持ちか」
シャーリィ「おそらくは、どちらにせよここで...!!」
ステイル「遅い」
ジュリィ「!?」
二人は素早くステイルの動きに対応するがいっこうに追いつかれている
シャーリィ「くっ...攻撃できない...!」
ジュリィ「なら俺がかみなりパンチを奴にぶつけてやる!」
ステイル「そんな貧弱な攻撃当たらん」
ジュリィ「なめんじゃねーぜ!!かみなりパンチ!!」
ステイル「ふん!!」
ステイルはジュリィの攻撃を軽くあしらいそのまま壁に吹き飛ばした
シャーリィ「スキだらけだ!!」
しかしそれは彼らの予想通りであった、シャーリィはすばやくわざと攻撃を外した
これにはステイルも驚きを隠せなかった、自分の懐にはついさっき壁に吹き飛ばしたジュリィがいた
ジュリィ「これで終わりだこのやろう!」
ステイル「弱者が!!」
シャーリィ「終わりっつってんだよ!!」
ステイル「終わりなのは貴様らだ!!」
二人「ぐああああ!!」
ステイルに振り払われた二人は頑強な壁に勢いよくぶつかってしまった
ステイル「手間取り申し訳ありません」
???
「いや、グッドタイミングだ、ステイル」
たらこ「リーダー!終わったよー」
???
「ステイル、金庫を壊せ」

するとステイルは金庫の至るところに触り始めた、そして...

ステイル「ふん!!」

なんと壁の脆い場所を探し出し、正拳突きをした、その瞬間金庫の扉はヒビ割れ、ガラガラと音を立てて崩れだした
???
「流石だ、腕は鈍っていなかったようだな」
ステイル「恐縮です」
???
「さて...これだ、これがあやつらの目的物だ」
????
「おまたせだ、目的の物は手に入ったかい」
???
「おお、ちょうど手に入ったぞ、じゅじゅ、じゅおん」
じゅじゅと呼ばれたのは一見ポケモンと思えないくらい邪悪なオーラを放っていたジュペッタ、じゅおんと呼ばれたのはゲンガーであった
じゅじゅ「キシシシシ...それさえあればいい...まずはひとついただこう」
???
「いいだろう、片方は俺が預かる、万が一どちらかがしくじっても保険になる」
ステイル「リーダー、残りは手はず通りにでよろしいですか」
???
「あぁ、さて...いまこそ復讐の時だ...ベノホーン」

ミアレてゐ国歌劇団毒屋敷前

ベノホーンとジーパンが着いた時、すでに他のメンバーはそろっていた
ベノ「くそっ!遅かったか!!」
まお「ベノどうゆうつもりだ、全員を外に出せとは」
ベノ「説明は後だ!ニーナは!?」
まお「それが見当たらんのだ、連絡もつかない」
???
「こいつを探しているのか?隊長よ」
その声の主はすぐには姿を見せなかった、その声とともに毒屋敷は崩れだした
ベノ「やっぱりお前だったか」
ジーパン「アイツは...
???
「久しぶりだな、八年ぶりだ、なぁ隊長それと副隊長」
アデア「隊長...?」
MEX
さん「まお!アレ...!」
まお「ベノ!」
ベノ「てめぇ...!!」
そこにはたらこの爪が首元に置かれたニーナがいた、そしてステイルを見たタマズサともみじが声を上げた

タマズサ「!!、もみじ!」

もみじ「ベノ!あいつだよ!!私たちからEC(エボリューションキャンディー)奪おうとしたの!!」

ベノ「てめぇの差し金だったのか...!!」
???
「抵抗はしないことだ、さもなくばお前の妹の命はない」
ベノ「用件はなんだ!」
???
「貴様への復讐、そしてダークネスポケモンを普及させる」
ラグナ「ダークネスポケモン..
ベノ「んなこと許してたまるか!!」
ジーパン「そうだ!あれはもう凍結した!」
???
「ならば解凍するまで、このようにな!!」
その声に答えるように周囲から複数のポケモンが一斉に現れたがどこかおかしいことには全員が気づいていた
ベノ「この数...どうやった!」
???
「簡単なことだ、俺の力を与えてやっただけだ」
ジーパン「っ...
???
「抵抗しなければ傷はつけん、貴様らもダークネスポケモンにしてくれる」
ベノ「全員...にげろ!!!
そのベノの声と共にジーパンは瞬時に移動し、たらこをけり飛ばした
ジーパン「ベノっ!!」
ジーパンによってやや乱暴に投げられたニーナをベノはキャッチして走り出した
カオティクス「せめて上空にでれば!」
ジーナ「ぎゃん!!なんデスかこれは!?」
ライフ「リフレクターのようね...
アベリア「仕方ないわ、見たところ上空にしか張られてないみたいだから地上から...
その瞬間、突然アベリアの背中が爆発した、的確には何かが燃えたようだった
たらこ「逃がさないよ、あんたたちも」
それはたらこのだいもんじだった

ラグナ「こんの!!」
ステイル「すこしはやるようだな、先ほどのバシャーモジュカインもなかなかだったが」
ラグナ「てめぇ!!シャーリィとジュリィを...!」
ベノ「無駄に戦闘すんな!!逃げろ!」
まお「地組撤退!!」
ドラゴ「レジーナ!!」
ジーナ「先に逃げて!!ワタシなら大丈夫ネ!!ハヤク!!」
ドラゴ「そうはいかない!!」
そういうとドラゴは何かの構えをとった
ステイル「やらせん!!」
ドラゴ「諸刃の頭突き!!」
ラグナ「おとなしくしてろ!!滝登り!!」
みごとなコンビネーションを受けたステイルはふらつき体制を崩した、そしてドラゴはいっきに技をだした
ドラゴ「(諸刃+ラスターカノン)マグナムラスター!!」
それは通常より数倍強いラスターカノンであった、それは物の見事にたらこに命中し、撃ち落とした
ジーナ「助かったネ」
降りてきたレジーナは真っ先に礼を言い、すぐさま走り出した
アデア「兎組も行くよ!!」
アンペルト「先に行け!!」
ライラ「俺たちが食い止める!!」
あるま「来い!!」
アデア「アベリアは僕が担いで行く、みんな行くよ!!」
ゆきの「待ってラピスが!!」
アンペルト「ラピス!!はよいけ!!」
ラピス「はやく行って...アデアの敵は殺す!!」
ライラ「しゃあねぇ...あるまさん!代わりに行ってくれ」
あるま「しかたない、かならず後で!」

まお「ちぃミアレを出ても追ってくるか」
ぼたん「...
まお「ぼたん!止まるな!」
ぼたん「行け、俺が止める」
ドラゴ「なら俺ものこります!隊長行ってください」
まお「っ...わかった」

ベノ「エクレール!」
エクレール「他の組はいきました、早く!」
ベノ「ニーナを頼む、お前に追いつける奴はいない、行け!」
???
「おやおやおや、隊長と副隊長は最後までのこってくださるとは光栄だ」
ジーパン「全員行ったな?」
ベノ「あぁ俺たちも逃げるぞ」
ジーパン「はあああぁぁぁ!!(龍の舞い+飛び膝蹴り)ドラストスィング!!」
ベノ「覚悟しろよ!!(毒突き+つのドリル)牙突天(がついてん)猛毒斬(もうどくざん)!!」
二人の必殺技が決まり、あたりは一掃された、
???
「ほう...やるな、だがお前たちに勝機はない」
ジーパン「ベノっ!」
ベノ「ぐぅ...逃げるぞ!」

クノエシティ

まお「ここまでくれば安心であろう、さて...
MEX
さん「まお?」
まお「魔王と呼ばれるが所以...
その瞬間まおは消えた、そして


ドラゴ「ちぃ...すこしきついか...
ぼたん「...!!」
まお「ダークネスポケモンとやらにみせてくれよう」
ドラゴ「隊長!?」
まお「(トドメの諸刃)龍突!!ガプンツエル•トールハンマー!!」
突然現れたまおが繰り出したとんでもない大きさのハンマーがその場に居たダークネスポケモンをチリ一つ残らず叩き潰し、消滅させた
ドラゴ「隊長...
まお「行くぞ、ありがとう、持ちこたえてくれて」
ぼたん「!...隊長...こいつらまだ死んでない...!」
なんとチリ一つのこっていなかったはずのダークネスポケモンが無から再生した、しかし
ベノ「なに手間取ってんだ」
ベノによって切り裂かれ、こんどこそ消滅した
ジーパン「よお隊長、心配かけた」
まお「ジーパン、心配したぞ」
ベノ「ったくよ、めんどくせぇ、この先だとクノエか」
まお「あぁ、しかし兎組、毒組と連絡がとれん、どうしたことか...
エクレール「心配ご無用〜」
ベノ「エクレール、ニーナはどうだ」
エクレール「目を覚まさないです、それとみんな散り散りで兎組は完全に見失いました」
ベノ「ちぃ...めんどくせぇな...

クノエシティ、まおの隠れ家

エクレール「ではさがしてきます、ニーナさんには秘伝の薬を飲ませましたし安静に」
ベノ「頼むな、ついでにアレも」
エクレールはうなづくと一瞬で姿を消した
まお「いったいあのダークネスポケモンとやらはなんなんだ...我の偉大なる技でも...いや、あの時たしかに...
ベノ「...
くぃーん「もう我慢ならん!!私はぷりんを探しに行ってくる!!」
ジーナ「ワタシもイキマス!隊長!命令を!!」
まお「行くな、あのダークネスポケモンは我の力を持ってしても殺せなかった、ガプンツエル•トールハンマーは我のどくのトゲを相手の体内にハンマーにして叩き付け毒殺する技、無論鋼にはあまり効かんが相手に鋼はいなかった...
ベノ「とりあえず今は待機しておけ、いいな?くぃーん、レジーナ」
ジーナ「だたらどうするデース!!このままキャンディー舐めて待てろというデスカ!?」
ベノ「兎組と連絡が取れ次第だ」
RTYUA
「ねーねー、まおはなんでクノエに来たの?あの時フウジョにも行けたでしょ?」
まお「たしかにフウジョにも行けたがどのとの道クノエにしか行けん」
ベノ「RTYUA、お勉強だ、フウジョの隣にあるヒャッコクに行くにはどうすればいいと思う?」
RTYUA
「え?道路通るんじゃないの?」
まお「フウジョからヒャッコクに行くにはマンムーロードと呼ばれる17番道路を経由する必要がある、だがそこは吹雪が吹き荒れ、名の通りマンムーのように耐寒性のある体のものぐらいしか通れん、さらに兎組のこのかのように耐寒のあるものでも雪に埋もれた道を進むことは至難の業だ、だからフウジョには行かなかった、先回りされてクノエに奴らが居たらそれこそゲームオーバー、さらにミアレからクノエに向かうにはあの迷路のような沼地を超えるしか無い、そして15番道路もそれなりに入り組んでいる、そのため完全な挟み撃ちは不可能だ、故に我はこのクノエに来た」
RTYUA
「へぇーまおってバカじゃなかったんだね」
シュトラ「隊長がまともだ...
MEX
さん「見直しましたよ」
まお「もっとほめよ、称えよ崇めよ」
ドラゴ「でもあれだとすぐにでも追っ手は来そうだ」
ベノ「そうだな、盗聴も考えてしゃべって、怪しいと思ったらニラまんじゅうとでも叫んどけ」
ステイル「そうだな、気をつけなければな」
全「!?」
そこには先ほどのアイアント、ステイルが居た、そしてベノは誰が見ても分かるくらい殺すつもりで首を閉めにかかった
ベノ「言え!!なんでアイツを出した!!」
ステイル?「ギブギブ!!ベノさん!!俺だよ!」
ベノが手を離すと見る見るうちに自分たちのよく知る人物になった
ライラ「あー、死ぬかと思った、マジギレした親父と同じくらい恐怖を感じたぜ...
ベノ「す...すまん」
ライラ「いいさ、親父が俺たちを庇って逃がしてくれたんだ、だけどラピスともはぐれちまったし...それと...色々探ってみたが今の所カロスの西側、シャラシティまでダークネスポケモンとやらが進撃しているらしい」
ジーパン「チッ...思ったより早いな...
ベノ「気にすんな、カロスから出てないことがせめてもの救いだ、ところでエクレール、出てきてもいいんだぞ」
ギクッとわかるような反応を見せて天井からエクレールが現れる
エクレール「にゃははー...、連絡着きました、全員と」
ベノ「兎組は」
エクレール「場所は言わないでくれと頼まれたので言いませんがアベリアさんの怪我がひどくて合流には時間がかかるとのこと」
ベノ「毒組は」
エクレール「エイセツ、ポケモンの森です、ラグナさんとしゅヴぁるさんが持ちこたえてます、一応それぞれから携帯電話一機ずつ借りてきました」
ベノ「でかした、さっそくつけろ、作戦を説明する」
アデア「<ベノさん聞こえますか!?>」
ラグナ「<ベノ!>」
ベノ「るっせい、作戦を説明する」
ラグナ「<まちやがれ!その前に聞きたいことがあんだよ!>」
アデア「<僕もです、まず答えてください>」
ベノ「...なんだ」
ラグナ「<すまないがアデア、先に聞かせてもらう、ベノあのダークネスポケモンってなんだ!!死なねえし何回でも復活してくる!いったいどうなってんだ!!>」
アデア「<僕はそれに加えて脱獄犯についてです>」
ベノ「全員聞いてるな、約束してほしい、他言無用とな」
まお「我ら地組は約束する」
アデア「<僕ら兎組もです>」
ラグナ「<俺たちもだ>」
ベノ「ありがとう、数年前だ、オーレ地方のシャドーという組織があった、その組織はポケモンを改造し、戦闘マシンにした、知ってる奴も居るだろう、それがダークポケモンと呼ばれる物だった」
くぃーん「ダークポケモンなら資料に目を通したことはある、それに...
ドラゴ「てゐ国歌劇団にも元ダークポケモンもいるんでしょう厳密には他の組で」
ベノ「あぁ、そしてそのダークポケモンを八年前、とある組織が平和のためと称し、強化改造したのがダークネスポケモンだ」
ジーパン「本来のダークポケモンは戦闘マシンとして人やポケモンを襲い、オーレ地方にて人間とポケモンが力を合わせてすべてリライブ、こうしてすべてのダークポケモンは完全に居なくなった」
ベノ「だがダークネスポケモンにはリライブともうひとつ、とある概念が無い」
まお「...瀕死か」
全「!?」
ベノ「あぁ、オマケにふつうのポケモンに対するダークネスポケモンの攻撃は四倍のダメージだ、おそらくアイツだけでなくあのアイアントボーマンダ...
まお「ダークネスポケモン...
ベノ「そしてアイツが...俺たちが...
???
「八年前にとらえたファーストダークネスポケモンとでも言うのか」
その瞬間その場に居た全員がとんでもない悪寒とともに戦闘態勢に入った、そこにはあの囚人服の奴がいた
エク「うごくな!気配なかったね、忍組隊長のアタシに悟られないなんてあんたがニーナさんを攫ってなかったらスカウトしてたんだけどね」
???
「安心しろ、俺一人だ」
まお「やはり禍々しい...ベノ、こやつは何ものなのだ」
ベノ「こいつは...
ベノがそういうとあわせるようにそいつは囚人服を脱ぎ去った
ベノ「最強のダークネスポケモンニドキングのシャーヴァルだ...!」
シャーヴァル「ということだ、地獄でよろしくだ」
ジーパン「なにがよろしくだ!!」
ジーパンは相当頭に来てるらしく容赦なくシャーヴァルに蹴りをかまし
シャーヴァル「先ほどたらこを蹴った時といい、8年前といい、あいかわらず足癖が悪いな、副隊長」
しかしいともたやすく受け止められてしまった、シャーヴァルはがっちりと片手でジーパンの足をつかみ離さない
ジーパン「だまれぇ!!」
ジーパンは素早くもう片方の足で蹴りをかました、しかしまたしてもうけとめられ、壁に打ち付けられてしまった
シャーヴァル「ふん、昔より弱くなったか?」
ジーパン「だまれぇええええ!!」
シャーヴァル「腕も折らんとわからんようだな」
ベノ「やめろ!!」
ベノは必死にジーパンを静止しようとするがジーパンはそれを振り切り、シャーヴァルに蹴りかかった
シャーヴァル「やめろというに」
ドスッ!!
シャーヴァルの一撃が
ジーパン「...くそっ!」
ジーパンの右足を吹き飛ばした、そしてガシャンと音を立てて足は地面に落ちた
まお「ガシャン...?」
シャーヴァル「貴様らに教えてやる、てゐ国歌劇団は八年前に存在していた、罪も無い人やポケモンを惨殺するという卑劣にして最悪の組織、それがてゐ国歌劇団 鍼組(はりぐみ)そしてそのリーダーこそがベノホーン、副隊長がジーパンだ」
全「!!」
シャーヴァル「もうわかるな、ダークネスポケモンを作り出したのはこいつらだ!!お前たちは原因に付き従っていたんだ!!」
ラグナ「<ベノ...お前...>」
シャーヴァル「そしてこいつらは、とくにこの義足女はポケモンですらない」
ジーパン「っ...!」
ベノ「シャァァァァァヴァルゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ!!!!」
シャーヴァル「ふん!貴様も弱くなったな!」
ベノ「ぐあっ!!!」
シャーヴァル「ジーパン、まず貴様から始末してやる」
ジーパン「くっそお...
まお「貴様!!」
ニーナ「ジーパンお姉ちゃんに手をだすな!!」
ベノ「ニーナ!!」
ジーパン「逃げろ!!」
ニーナ「でりゃあ!!!」
シャーヴァル「蚊が刺した方がまだ強いな」
シャーヴァルはニーナを一撃で気絶させ、そのまま肩に担いだ
シャーヴァル「こいつは頂いていく、返して欲しくばミアレにくるがいい、そうだ、ベノホーン、そのひび割れた角と削がれた耳、八年前からお似合いだぞ...ふふふ...
そう言うとシャーヴァルは一瞬で姿を消した
ベノ「くっそおおおお!!!」
ジーパン「ニーナ...




続く...



次回予告

シャーヴァル「そうそううまくいかないのが人生というゲームなんだ」
ラグナ「大バカやろうだよ...」
まお「我々は割れたガラスの破片だ」
アデア「時には家族として」
ベノ「こうでもしねぇとお前らは死ぬ!」
てゐ国歌劇団の絆、決してひびの入らないといわれる絆にひびが入った、だがもしそれが自分一人の思い込みだとしたら、どんなに幸せか、これまでの日々が無駄ではないと、培った思いは、願いは、疑心暗鬼になるのは無理も無い、はたして、どのような答えがどのような末路を行くかは誰にもわからない
次回、てゐ国歌劇団スペシャル てゐ国歌劇大戦 wound that I will never forget part2 サブタイトル 仲間とのヒビ

てゐ劇三組に波乱の嵐!!お楽しみに!