teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団 スペシャル Sacred night of Christmas

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、今回は結構なグロ要素(ポロリもあるでよ)、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい、番外編しかやってない気がするけど気にしない、後この物語はホウエンでやってますが新メンバーの配属は分からないようにはしています、後ラグナ旅は中断していること前提で



もみじ「メリークリスマース!!」
今日はクリスマス、この日はもみじが一番テンションの上がる日である、それと同時にてゐ劇にも装飾が飾られるためみんなが忙しい日でもある
ベノ「もみじー、手ぇ開いてるかー?ラグナにアレ買ってこいって行って来てくれないか?」
もみじ「何?アレって」
はしごに座ってロビーの装飾をしているベノは忙しそうにしていたが一度降りて来て
ベノ「アレって言えばわかる、あと冷蔵庫の中身勝手に食うなよ」
もみじ「食べないよー、ペロペロキャンディー冷蔵庫に入れるついでのベノじゃあるまいしー」
ベノ「何だとコラー!いいからとっとと行ってこい!!」
本気ではないものの怒ったベノから逃げるようにスタコラサッサと笑いながら逃げるもみじ、彼女は対戦では見せないがてゐ劇でも指折りの俊足である、スマブラでも彼女はソニックレベルに速い
カオティクス「アレですか?」
ベノ「おう、もみじには夢も現実も平等に見てほしいからよ、それに...もうもみじにあんな思いはさせねぇ...ここに来たばっかりのもみじのこと...忘れちゃいねえよな?」
カオティクス「もちろんです、もみじさんが僕らの決意と結束を堅くしたんです」



数年前


もみじ「はぁ...はぁ...」
この頃のもみじは...野生だった、厳密には親となるトレーナーはいた、しかし、トレーナーに裏切られたのだ、どうして?私は何もしていないのに...?彼女の人間年齢はこの頃約8才、突然蹴り飛ばされ身体が宙を浮いた時から全てが敵にしか見えず、同時に恐怖の対象となっていた、それに歯車をかけたのが傷ついた彼女に人間が悪ふざけで投げた石であるそれが運悪く頭部に命中、額から血が流れ、それが雨に濡れ、彼女が着ている薄い布切れは既に真っ赤に染まっていた、無論そんなこと今の彼女は気付いていない、生き延びることが先決、周りに細心の注意を払う、彼女がこの状況で運がよかったことが二つある、一つはまだ彼女が小さく、速いこと、二つ目は極限まで生命に危機が迫っている彼女は嗅覚が異常発達、自身と違う匂いを雨の中でも正確に察することが可能となっていた
もみじ「...まだ追いかけて来てる...」
この時もみじは追われていた、追っているのはしゅヴぁる、皮肉にもこれが彼の初めての任務だった
もみじ「逃げなきゃ...今度こそ殺される...死にたくない...」
涙をこらえながら必死に居場所を変える、気配を悟られないように



しゅヴぁる「見ろ、血だ、明らかにあいつのもので間違いは無い、それがこんなに続いている、出血量から見てかなり危険だ」
ベノ「だな、ったく、保組がしくじるなんて油断したぜ」
実は保組はこの時メンバーの(7人中)3人がもみじの抵抗で重傷を負ってしまったのだ、そこでベノはしゅヴぁるの入隊テストを兼ねて彼を同行させた、現在活動拠点にぷりんとルークス、捜索にはベノ&しゅヴぁる、ラグナ&カオティクスのペアで捜索している
ベノ「急ぐぞ、油断するな」


もみじ「っはぁ...何...あいつら...私...殺されるの...?」
不安が過る、もう彼女の身体はあざと傷でいっぱいだった、仕方なく逃げ込んだ森の木にもたれ込む、しかし
???「見つけたぞ」
その声に彼女はゾッとし、おそるおそる振り向いた、そこには
???「探したぞ」
彼女が忘れるはずも無い彼女を酷使、捨てたトレーナーがそこにはいた
もみじ「あ...あ...」
もみじはこの時はもみじでは無かった、名前を貰ってなかったからだ
???「さぁ、戻ってこい、命令だ、逆らうか?」
もみじ「...」
言葉が出なかった、無論戻ることなど死んでも嫌だ。そう言いたかった、だが言えなかった、言えば確実に殺される、こいつは私を殺すことを決して躊躇しない、迷うこと無く殺せる、この時のもみじは逃げようとするが脚がすくんで立つことすらできない、常に逃げ回り身体も限界に経っていたこの状況でできること...それは...
もみじ「い...や...助けて!!」
助けを呼ぶことだった
???「断るか、いいだろう望み通りにしてやる、生きるのも疲れたろう、今楽に...」
トレーナーが言いかけた時、一瞬暗くなった、いや、厳密には前に何かがいた、もみじ以外の何かが
???「なんだ?誰だよ、邪魔すんなよ、そいつは俺の物なんだよ、どけ」
しゅヴぁる「自分の力でどかせれないのか?この子にはもう指一本触れさせない」
しゅヴぁるがそこにはいた、彼はもみじの助けてという声を聴いて瞬時にやって来たのだ
???「生意気だな、お前もそいつと同じ道を歩ませてやるぜ」
しゅヴぁる「大丈夫か?」
トレーナーを睨みつけながら後ろのもみじへ傘を手渡す
しゅヴぁる「すぐに終わらせる、この傘で目の前を隠すんだ、いいな?」
何も言わずもみじは頭を縦に振り、あまりに大きく、暖かい鉄の傘を持って目を瞑って耳を塞いだ
しゅヴぁる「来い、下衆人間、絶対にお前を生かしては置けない」






何分経ったのだろうか、もしかしたら一瞬の出来事だったのかもしれない、もしかしたら一日経っているのかもしれない、決着はついていた、傘を上げたのは...しゅヴぁるだった
しゅヴぁる「もう大丈夫だ、頑張ったな」
もみじ「うぅ...うえええええええええええっ.....」
これが彼らが人を嫌う理由の一つ、もみじという存在が彼らを大きく変えた、彼らはこのことを教訓とし、人を拒絶する、最近になって緩和して来たが彼らはまだ人間に対して大きな憎しみを抱いている、これからも


???「んだよあいつ...俺のポケモンがああああ...」
??「よう」
???「うわあああ!!?」
ベノ「ウチの奴が世話になったな、遠慮すんなよ、もう少し遊んでけよ」
トレーナーは恐怖に脅え、情けない姿で逃げようとする、それもそのはず、なんとしゅヴぁる一人に手持ちのポケモン6体が倒されていたからだ、それも一斉に、6対1で、彼にはもう自分の道具(ポケモン)で抵抗できない。ベノはため息をつくと
ベノ「お前はこれからもみじだ、それともう一人の新入りも見ている、いいか?このことを忘れるな、だけどもう引きずることはねぇ、今からお前の過去を断ち切る」
逃げ惑うトレーナーにベノは歩いて迫る、ベノの後ろにはラグナ、カオティクス、ぷりん、ルークス、しゅヴぁる、そして...もみじ、木の上からエクレールがその時のベノを見ていた
???「助けて...」
ベノ「それはアイツがお前と出会ってからずっと叫んでいた言葉だ、てめぇが軽々しく使っていい言葉じゃねぇ」
メキメキとベノが左手でトレーナーの頭部を握り潰さんと掴む、そう、この時のベノは本気で怒っていた、別名が「殺意の塊」
???「ぎゃあああああ!!!!」
ベノ「...お前死にたくないか?」
???「死にたくない...頼む...助けて...ごはあ!!」
ベノ「二回も言わせんな、質問に答えろ、茶碗を持つ手と視力のいい方の目はどっちだ?」
???「左手と両目だ...ぎゃああああ!!!?」
ベノ「そうか」
そう言う前にベノは持っていた剣(?)でトレーナーの右手をえぐりだした
ベノ「黙ってろ、やかましい」
絶叫する目の前の物の口に回転している剣を突き刺し、容赦なく喉を潰す、発声器官を潰し、両目をえぐる、そして容赦なく心臓に先ほどの倍近い回転の剣を突き刺し、身体を引裂いていく、〆に顎を右手で持ち、正中線上に顎ごと皮を引裂くように抜いていく、そして無傷の片足を股関節ごと引裂き、バラバラにし
ベノ「(???+???)破滅の十字架!!」
牙突天 猛毒斬を真上からぶつけたように巨大な紫の十字架がバラバラになったそれを跡形も無く消し去って無言で振り返り、歩き出し
ベノ「今回は久々にキレちまった、すまねぇな」
ラグナ「嘘を付くなよ、遊んだろ」
ベノ「へっ」
もみじの頭を撫でるとベノは無言で歩いて行った
しゅヴぁる「...つらいのはわかるがついてくるか?もうあんな思いはさせない、お前は俺が護ってみせる」
もみじ「もみじ...私の初めての名前...」







ラグナ「アレ?あぁ、アレか、わかった、ありがとうな、そうだ、これお駄賃に」
もみじ「うわぁ!小さな肉まんだー!ありがとー!!」
ラグナ「秘密だぞ、さて...行くか」

もみじ「ベノー!伝えて来たよー!」
ベノ「おお、サンキューな」
ポンともみじの頭にベノの手が置かれる、もみじは褒められることが好きなのだ、そう...あの一件から
ベノ「さて、後は...」





ベノ「みんな集まったかー!?」
てゐ国歌劇団ミナモ毒屋敷前、夜空には満天の星空が広がり、そこには三組全員が集合していた、無論新メンバーもだ
カゼキリ「全く...こういった行事は面倒だな」
デビローズ「まあまあ、組織に属する以上決まり事は護らないといけませんよ」
笑いながらデビローズが宥める、彼女は団体行動に慣れていることもありある意味では最も社交性のあるメンバーなのかもしれない
しらみつ「そうですよ、ここは私たちがようやく見つけた居場所、多少のことで目くじら立ててはいけませんよ、ここのルールには従わないと」
ベノ「さあ!今夜は楽しむぞ!そしてめでたくシュトラの誕生会でもある!盛大に祝ってやってくれ!!」
そう、クリスマスは12/25、シュトラの誕生日は12/27、同時にするのに少々雑なベノらしさが出る
まお「さあシュトラ、主役が暗い顔をするモノではない、もっと喜べ!」
シュトラ「隊長...みんな...その...ありがとう...」
シュトラには珍しく照れている、それほどに嬉しいのだろう
アデア「クリスマス...か...」
ゆきの「どうしたのよ?」
アデア「いや、オーレ地方には雪なんて降らなかったからさ、撲にとっては少し珍しくて」
彼は数年前まではオーレにいた、ベノに説得されること三度、ようやく承諾したのだ、ここだけの話だがアデアはベノが頭を下げる所を見たことのある数少ない人物である、特に土下座はアデア以外に見た物はいないらしく、付き合いの長いまおもラグナも見たことが無いらしい
このか「なんや雪くらいやったらいつでもウチが見せたるのに」
アンペルト「シンオウなんと親父さんがユキノオーじゃからか?」
このか「そうやで、ウチも少しくらいなら自力で雪降らせれるんよ、特異遺伝言うて世界でも数少ないんやて」
特異遺伝、ごくまれに親元の受け継ぐはずの無い性質を受け継いでいることで、このかはそんな特異遺伝者である、ただし元々遺伝しない物のため効果などは低い、このかの場合雪を少しだけ降らせることができる、ほんの極小だが、因みに彼女の寒波落風 氷吹雪はこの能力を使っているらしい

くぃーん「ぷりん」
ぷりん「なに〜?」
くぃーん「その...クリスマスプレゼントだ、喜べ」
ぷりん「わ〜い!お姉ちゃん!ありがとー!」
くぃーん「新しい服だ、その...ホウエンは熱いからな」
普段は厳しいくぃーんはこう見えて自分の兄妹達には優しい、ぷりんは特に弱愛されている
ぷりん「お兄ちゃんや他のお姉ちゃんも一緒だったらもっと楽しくなるね〜」
ぷりんも兄妹に優しい、ぷりんはくぃーんと自分の双子の妹と仲がいい



ゴーン!ゴーン!12時を継げる鐘が鳴るそれと同時に9の影が一瞬で消え、そして毒屋敷の上で大きな花火が響いた、それはベノ達の仕業であった
ベノ「全員見てるな、もみじもいるな」
突然のことで驚きを隠せない27人は全員毒屋敷上の8人に目がいっていた
まお「ベノ!これはどういうつもりだ!」
ベノ「うるせえ!黙ってな!今から目に物見せてやるぜ!」
そういうと8人、ベノ、ラグナ、カオティクス、ぷりん、ルークス、エクレール、タマズサ、らんまるは息を合わせるように一回深呼吸するとまずらんまるとタマズサが動いた
タマズサ「いくえ」
らんまる「ああ」
すると反対側の建物から一つの影が飛んだ、しゅヴぁるだ、その腰にはバックルが巻いてある
ベノ「行くぞ!メガシンカ!!」
そう、メガバックルである
キィィィーンとメガバックルは甲高い音を立て、高く飛んだしゅヴぁるはメガシンカし、地面へと勢いよく降り立った、そんな彼に向けてタマズサ、らんまるは
タマズサ「たつまき!」
らんまる「こごえるかぜ!」
ぶつけんばかり技を放った、だがギリギリで技は止まった。しゅヴぁるは動かずにその時を待つ、そして
タマズサ「今や!」
タマズサ•らんまる「「(たつまき+こごえるかぜ)ティフォン•ディ•ラ•グラス!!」」
大きな氷の竜巻は次第に大きくなっていった、そして今度は
カオティクス「お願いします!」
エクレール「はいさい!」
二人がとんでもないスピードで移動、竜巻のギリギリをとんでもない速さで移動し続け、どんどんその形は...
エクレール「〆っ!!」
カオティクス「ぷりんさん!!」
全員唖然の中上空にぷりんが飛び立った、そして...
ぷりん「とっくだい!!れーとおおおおーーーー!!!!ビーィィィィィィィィムランスぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
ぷりんの放った特大冷凍ビームランスが竜巻の目を突き抜ける、その冷気で竜巻が形を保って凍っていく、槍のように
ルークス「ラグナ!」
ラグナ「おう!」
ルークスははなびらのまいで、ラグナはその拳で、凍った竜巻を攻撃して形を整える
カオティクス「しゅヴぁるさん!」
エクレール「御免!お前達!行くよ!呼応獣咆哮迅雷!!続けて!」
しゅヴぁるを強烈な張り手で上にぶっ飛ばしたエクレールはどこからともなく忍組を呼び出し、なぜかしゅヴぁるを攻撃する
イッコウセン「壱!!」
ぶっ飛ばされたしゅヴぁるをイッコウセンが蹴り返す
ハヤテ「弐!!」
蹴返されたしゅヴぁるへ正確な正拳突き、すぐに離脱
ユウラ•マキ「「参!!」」
二人がすれ違い様に攻撃
ドラーシェス「四!!」
そしてかかと落とし、サイドキックで再び吹っ飛ばし
エクレール「五!!」
電気を纏っていずな落とし、これが本来の
忍組「稲妻落とし!」
一連を受けたしゅヴぁるをカオティクスは一気に上空へ運んだ、そして
ベノ「行くぜ!」
ベノが竜巻に刺さった冷凍ビーム(氷の槍?)を持ち、それを目一杯、満身創痍のしゅヴぁるに投げつける
もみじ「しゅヴぁるー!」
その時、もみじの声を聞いてしゅヴぁるは更なる輝きに包まれた、ちょうどカオティクスが離した瞬間であった
ベノ「行け!!しゅヴぁる!!」
しゅヴぁる「うおおおおおおお!!!最大!!不屈!!一到おおおおおお!!!」
槍のような氷の塊はしゅヴぁるの拳を受けて砕け、雪となって美しく降り注いだ
毒組9人「セイクリッド!スノウナイツ!!」
偶然にも降り注ぐ雪が、光がしゅヴぁるに羽を与えたように見え、彼はスタッともみじの前に降り立った、そして...
しゅヴぁる「メリークリスマス、もみじ」
夜空より、雪より、光より、やさしい笑顔はそこにあった


FIN.see you again.by syuval