teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団 ラグナの旅日記 第十六話 魔王再臨

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい



ラグナ「さて、まーた来たな...」
アンペルト「そういやおどれは一回来てたのぉ、どうじゃった」
ラグナ「できるなら早いところこの街を出たい」
???「待てぇい!!」
その時、何処からともなく声がした、ラグナ達は無意識のままに身体が勝手に辺りをきょろきょろしてしまった、それが聞き慣れた声であろうと。そして『お約束』を言ってしまった
ラグナ「誰だ!!」
あるま「あそこだ!!」
???「ふっふっふ...とおっ!!」
ビルの屋上から飛び降りたそれはくるっと空中で一回転し、かっこつけたせいで頭から地面に降り立った
???「ウボアアアアアアア!!!??」
一瞬空気が冷めてその場の四人は絶句してしまった、だが『お約束』というのもあってラグナが口を開いた
ラグナ「一応聞いておいてやる、誰だ」
まお「貴様等に...名乗る名前は...ごふぅ...」
ラグナ「おい、出て来ていいぞ」
MEXさん「まおったら...」
ニーナ「だからやめといた方がいいって忠告したのに...」
御待たせしました。血だらけでもギャグ補正で死なない男、まおの再登場です

まお「よく来たな、まぁとりあえず長旅で疲れたろう。頭が高い控え居ろう」
MEXさん「気にせず座っていただいて結構ですよ」
さきほど大怪我を負ったであろうまおの頭にMEXさんのアイアンクロー(片手で相手の頭部を掴んで絞める技)が炸裂してワリと洒落にならない阿鼻叫喚が聞こえる
ラグナ「と...とにかく色んな事があったんだ」


MEXさん「そういえば地震...最近多いと思いません?」
ラグナ「ああ、薄々感じていたが異変の前触れかも知れない」
実はラグナは旅と銘を打ってはいるがベノから極秘の任務を承っている。それは水組(みずくみ)隊長の『シャンガ』という人物が行方不明になってしまった。今でも捜索はされているがおそらく彼がいると思われる海底遺跡最深部(ゲームなどよりもっと深い場所にある)はラグナ(ラグラージの状態)のように高い推進能力と保温性、頑丈な身体じゃないと行けないと言われており、らんまるも、MEXさんも、はたまた最強と言われるゆきのでさえその最深部にはたどり着けないと言われる、また現在海流の流れが激しくなっており、進入禁止区域として水組のメンバーによって閉鎖されている。(ちなみに水組にもラグナのような適正メンバーであるオーダイルの兄弟がいるが彼らが溺れかけた事でラグナに指名がかかった)
ラグナ「(やっぱりシャンガさんの件が一枚噛んでるのか...これは少し急いだ方がいいかもしれないな...)」
あるま「もし異変が起きたとしてだ、拙者達は今のままいいはずが無い、どうだろうか、少しでもここで修行を積むというのは」
ぼたん「...どっちでもかまわん」
アンペルト「そうじゃのぅ...おどれはどないすんじゃラグナ」
ラグナ「...正直俺は先日(十五話)のことで大きく危機感を覚えた、本来の俺たちであればあの程度のこと自己解決できたはずだった、今はそれが出来ない、つまりは...今のままじゃ俺たちはてゐ国歌劇団に必要ない、ただの一般市民と変わらない。自分の身も守れないようじゃ他人を護る事はできない。ここはあるまの言う通り少しでいい、地組に協力してもらって前の強さを少しでも越える事が最優先じゃないか?俺はそう思う」
???「ならば我らは協力を惜しまんぞ!!」
ラグナ「またか!」
あるま「見ろ!高台が無いからって今度は棚の上だぞ!!」
MEXさん「お行儀が...悪いですよっ!!」
グキィ、分かっての通りまおは棚から引きずり落とされた

まお「とは言ってもガチ修行をしても結果は水を見るより明らかだ」
ラグナ「火な」
まお「そこで...いっそゲーム感覚でやるのはどうだろうか?」
アンペルト「どないすんじゃ?」
まお「拳ばかりを鍛えても個々の基礎が成っていなければ意味は無い、だから...今回は反射神経を鍛えてやろう、なぁに、ルールは簡単だ。我らが今から一人につき五十の攻撃をする。貴様等はその攻撃をかわしたり受けたりするだけでいい、攻撃方法は...完全自由とさせてもらう、自信があれば挙手するがいい」
あるま「拙者が行こう」
まお「ほう...あるまか...遠慮は要らんな」
相手は まお、MEXさん、ドラゴ、ニーナ、シュトラ、いっこんぞめの六人、RTYUAとくぃーん、レジーナは範囲がデカすぎるため。ジーパンは療養中
まお「さて...地組のコンビネーション、見せてやるぞ」
まおがそう言った瞬間、ニーナとドラゴが一歩前に足を進めた、一歩だけだ
あるま「(単純に言ってしまえば計300の攻撃...今の拙者にどれだけ捌けるか...!)」
あるまが刀に手をかけた瞬間、いつの間にかニーナとドラゴが左右から襲いかかって来た
あるま「!?」
一瞬の判断でかわすものの連撃は止まらない、だがあるまは捌きながらかわしていった
あるま「この程度...!!」
まお「ほう...『この程度』!!か...」
まおは誰でも分かるくらいワザと声を張り上げた。するとニーナとドラゴの攻撃はさらに熾烈でまさに怒濤のような攻撃となって襲いかかって来た
あるま「口は災いの元か...!だが!これで100だろう!!」
そう言った瞬間ドラゴとニーナの二人は高く飛び上がって離脱した...ように見えた、だがそれは
あるま「!!」
MEXさん、いっこんぞめ、まおの三人が攻め入るための囮だった
あるま「むぅん!!」
まお「どうした、『この程度』では無いのか?」
あるま「三対一は少々キツいかもしれない」
ニヤリと笑いながら冷や汗垂らしながらも見事三人に対応していく、そう、三人に
あるま「...ぐうぅ」
あるまの肩を何かが貫いた瞬間、三人の攻撃が直撃した
あるま「...!!」
まお「『この程度』か...」

一時間後

まお「ふん、進化前というのもあるが腕がなまり過ぎるな」
あるま「反省点は各自あるだろうな、拙者は慢心か」
この一時間で他の全員もやってみたのだが...酷かった、特にラグナ
ラグナ「ボッコボコじゃねぇか」
アンペルト「あるまの時と同じ攻め方すると思ったのが間違いじゃった、バリエーション豊かじゃのぅ...」
まお「てっきり二時間持つものと思っていたぞ、その分流石だな、ぼたん」
実はぼたんだけが一発も当たらなかった
ぼたん「...当然だ...、最初に『誰が』行動した瞬間から後の行動は大体分かる...後はアドリブで補えばいい...」
一応言っておこう、これでも実力が下がっている進化前のサボネアである、おそらくノクタスなら反撃も交えて遊んでいただろう
ラグナ「となれば...俺とアンペルトが一番の実力不足か...」
アンペルト「わしは一応姿だけは元に戻っとう、後は実力じゃ」
ラグナ「そういやまお、誰の差し金だ?」
まお「何の事だ?」
ラグナ「わざわざ全員総出で迎えるなんておかしいと思っただけだ、違うならそれでいい」
まお「...トウカシティでもチェックポイントにメンバーがいる、我はそれに負けぬように少し手助けしたまでの事だ...」
ラグナ「粋な事してくれるな」
まお「おせっかいか?」
ラグナ「同じ『ナンバー2』としてありがとう...って言いたいな」
二人は互いに握手をしてラグナ一行は旅立って行った


次回予告、まおの激励を受けていよいよトウカシティにやって来たラグナ一行、そこには因縁のアイツらが待っていた、立ちはだかる大きな壁...。今ラグナ達の力が試される


次回、ラグナの旅日記 第十七話 もう俺たちだけでいいんじゃないかな


さぁ波に乗ってきましたラグナの旅日記、次回で折り返しとなります(予定通りなら)細かい事は気にすんな。よくある事だ