teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

ベノホーン(ニドキング)の設定

※擬人化です





『仲間の命がかかってんだ、わるいな』



種族 ニドキング
性別 男
通称 ベノ
人間年齢 20才くらい
一人称 俺
二人称 (味方)お前 (敵)てめぇ
武器 尻尾を模した打突剣 時空時計(パラレルタイムメイカー)アルタイル
身長 167cmくらい
特徴 右耳が欠けて角にヒビが入ってる 口が悪い
眼の色 薄紫
髪の色 紫
好きなもの 棒付き飴(特に渦巻状のペロペロキャンディーがお気に入り)ニーナ(妹)
嫌いな物 キノコ 人間
配属 てゐ国歌劇団毒組隊長 てゐ国歌劇団総支配人 てゐ国歌劇団総司令
出身 カントー地方
家族 父親 妹(ニーナ)
利き腕 右
誕生日 5/19
二つ名 月輪罪角(がちりんざいか)
必殺技 天月嘩檄斬(てんげつかげきざん) 破滅の十字架


「†MULTIPLE AIGIS†」の主人公。てゐ国歌劇団を統べる総司令でもあり、実質全ての組の隊長でもあるため緊急時では他の組の隊長を受け持ったりするが基本的に『職権乱用』はしたくないらしく、加えて重度のめんどくさがりやでおまけに口が悪い。

だが世界各地に散らばるてゐ国歌劇団のメンバー(公になってない組や個人活動含めて)全員の顔、名前、プロフィールを完全に記憶する驚異的な記憶力を持つ。その能力と職業柄、一度目をつけた相手の情報を完全に調べ尽くし、絶対に忘れないほどの執念深さも持ち合わせる

公式戦は苦手だと言い張るが手加減しているだけで全キャラの中でもトップクラスの強さを持つ。もちろん手加減無用のルール無しなら無類の強さを誇り、現状手加減なしのベノと戦って勝てた相手はいない

かなり喧嘩っ早いが軽い挑発には簡単には乗らない『大人の余裕』も持ち合わせており。よほど機嫌が悪く無い限りは自分から喧嘩も売らない。だが一度その気になると完全決着を望むため、その場だけでは収まらないこともある。

その一方正々堂々戦う時もあり、その時の理由が仲間を護るためなど仲間のためならいくらでも身を呈する。もっとも本人は「恥ずかしいからぜってぇ言わねぇ」と恥ずかしさから表には絶対に出さない

上記のように口が悪く、他人にケンカを売るような言い方をすることが多いので争いになりやすいベノだが当の本人は本気では滅多にキレない。キレると死者が出るのが普通と言われるほどで、周辺の電子機器がショートし、瞳が真っ黒になるのが予兆

本気でキレたベノを見て生き残った敵は居ないと言われ、現在のところラグナロクからエクレールまでの毒組メンバー。地組のジーパン。そして隊長格のまお、アデア、シャーヴァルしか本気で怒ったベノを見た事が無い。…と思われたがどうやらまだ実力を隠し持っているようで、ベノと長い付き合いのジーパンとシャーヴァルは本当の本気の度合いを知っているようで、特にシャーヴァルは「怖いと言えば怖いな」と素直な言葉を出している。

武器を持ってはいるがこれも手加減の内で、本気だと武器を捨ててステゴロ(要は素手)で戦う


メンバーとは仲が良く、特に古い付き合いのラグナとは大親友でもあり家族に近い関係でもある。他のメンバーとも仲は良く。隊長絡みで地組のまお、兎組のアデアとは通称三隊長(最近はシャーヴァルも入れて四隊長とも)として歌劇団で親しまれてる他、本人達も仕事が無ければ個人的に集まる事もある。他にも腐れ縁としてジーパンとシャーヴァルとは八年以上前からの付き合い。シャーヴァルとは相棒のような関係でジーパンとは友達以下、親友以上の関係



性格を知ると意外なのだが往生際がかなり悪い。どんな状況でも勝てる確立を探そうとするが無理と判断するとあっさりと素直に負けを認める潔さもある。
どんなときも仲間のことを第一に考え、勝てる可能性をワザと捨てる事も平気でしようとするなど仲間を最優先とし、自分への保身概念が全く無い。おそらくダークネスポケモンの不老不死であるため自身が盾になればいいだろうと考えているためだと思われる
specialⅡ(IF)にてリェーミアと名乗るディアルガによく似た女性からアルタイルという時計を受け取った。このアルタイルには時間を操る力がありざっと”現在できること”を並べてみても
・時間静止可能
・他者からの時間関連能力を無効(簡単に言えばザ・ワールドやクロックアップ等が効かない)
・他者の時間を進めることができる
・特殊な空間があれば別世界や過去、未来に橋を作ることもできる
・単体でタイムワープが可能(ただし遡り過ぎたりすると時系列がめちゃくちゃになったりエネルギー不足で元の時代に戻れなくなる)
など最強クラスの性能を持っている。もはや閻魔大王グングニルである




必殺技は打突剣にエネルギーを纏わせ、それを相手に向かって三日月状の衝撃破を飛ばす天月嘩檄斬(てんげつかげきざん)。そしてもう一つの必殺技である破滅の十字架は全キャラの単独で放つ中で最大の威力を持つベノの本気のフェイバリット。大体の場合、地面に相手を叩きつけたり拘束して自由を奪ってから上空で紫色の巨大な十字架を作り出し、それに片足を乗せ、片手で裏にある取っ手を掴んで相手目掛けて急降下。直撃した対象は跡形も無く消え去ってしまう技。命中精度が劣悪で外すと洒落にならない被害を出すことから滅多な事では使わない。使っても必ずパワーが半分以下に抑えられている。なおフルパワーで使う場合は『相手にめがけて十字架を蹴り飛ばして周辺丸ごと消し飛ばす』というとんでもない方法を行う



実は過去に鍼組という死による救済(殺すことで生きているという罪から解き放つ)を行なう残虐なテロリスト集団のボスとして活動していたがダークネスポケモンに目をつけたことが災いし、ダークネスポケモンを作り出す薬物を試験的にシャーヴァルが使用したことで組織は一瞬で壊滅(後に解散。生き残りもベノ、ジーパン、シャーヴァルのみ)その後シャーヴァルの暴走を止めるため戦闘するも極度の命への執着。目の前でジーパンが下半身を消し飛ばされる瀕死の重傷を負ったことで自身もダークネスポケモンに覚醒。その後シャーヴァルの暴走が止まり、今度は自身が暴走。逆に正気に戻ったシャーヴァルによって決死の思いで止められ、正気に戻った後に今までの考えを悔い改め、裏政府との「手に負えない奴等を引き受けるかわりに自由をよこせ」と一方的な取引でてゐ国歌劇団を設立した。ひび割れた角と欠けた耳はその時負った傷で、ジーパンは下半身。シャーヴァルは角を半分以上砕かれたすさまじい痛み分けをしている

関連の深いメンバー

ラグナロク(最高の相棒)
カオティクス(支えてもらって感謝している)
ぷりん(意外とドライな考えを持つため似た者同士)
ルークス(事情を知って理解している大切な仲間)
しゅヴぁる(時々手合わせする。年長組)
もみじ(この作品の看板キャラ同士、別世界でも名前こそ違っても必ず出会う特異点的存在)
エクレール(元は暗殺されそうだったがスカウト、ベノがさじを投げるほどの天才)
タマズサ(実は全ての毒組入隊試験で最もベノを追い詰めたのは彼女、記憶力がすさまじい仲間でもある)
らんまる(意外と似てるところがある)
チグサメ(最近はベノの後ろにも隠れるようになった。タッグを組むことが多かったりする)
カゼキリ(留守を任せることが多い)
リタ(存在しないものだと思っていた)
せいさい(実力を認めている。タマズサに次いで苦戦した)
まお(互いに信頼し、相棒のように感じている)
ニーナ(実妹、仲がめちゃくちゃ良い)
ジーパン(腐れ縁、互いに罵詈雑言を飛ばし合う)
しらみつ(大切なものを失った同士)
あやはる(ニーナと重なるところがあるため心配している)
アデアット(三度も頭を下げて仲間になった、キレるとベノでも手が付けられない)
デビローズ(同族の臭いがするとのこと)
ただいな(磨けば光る原石とのこと)
シャーヴァル(相棒以上、この二人を同時に相手して勝てるキャラは現状いない)
ソフィア(腐れ縁。なおかつ裏世界の事情を知っているため同情している)
ルヴィローム(針組当時(要は怖いものが全くなかった時代)のベノでさえ危険視していた存在。実はシャーヴァルがいたおかげで襲われなかった)

†MULTIPLE AIGIS† 新シリーズ!

 

 

こんばんは。たぶん本格的に使っていくかもです

 

 

早速ですが新シリーズ。所謂剣盾編やります。題名は

 

『†MULTIPLE AIGIS† True Eyed Knight』

 

 

あらすじ

 

ガラル地方にやってきたてゐ国歌劇団一同。もちろんただで来たわけも無く、ガラルに迫る危機を排除するために入国…したのだがメンバーの多くが表立った活動ができない状態になってしまう。さらには新しい舞台の公演にも追われて任務どころでは無くなりかけていた。そこでベノは真眼子(まなこ)と(比較的仕事が回りにくく暇な)もみじにガラル地方の危機を託した。その任務内容とは…何者かによってガラル地方にばら蒔かれたダークネスポケモンの捕獲だった…!

 

 

 

メインキャラ紹介

 

 

真眼子(まなこ)


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本名は浅倉 真眼(あさくら まな)。だが現在は名字を捨てて真眼子と名乗っている。

元々は令嬢であったが妹のあやはるを救うために一族追放の証として両手両足の爪を全て剥がして現在はてゐ劇に養ってもらっている

性格は人情に固く、度胸があり、肝も座っている。冷静さと派手さをバランス良く持っており、カンも鋭い。またよく笑顔を見せる

 

 

実はポケモンとはほぼ無縁の生活をしていたため基本的な事をなにも知らなかったりする。キャスケットに隠れているので分かりにくいが妹同様にアホ毛がぴょこんと出ている。また収集癖があり、自分が欲しいと思ったものは金に厭目を付けずに買い取るほど強欲で金銭感覚も元令嬢であるためか鈍い所がある

 

ボールは普通に投げる他に蹴ったりして飛ばすこともあるが当てるならスリングショット。ポケモンを出すならボールにあやはるの糸を付けてヨーヨーとして扱うのが一番扱いやすいらしい

 

今回は主人公の一人としてガラル地方をもみじ達と冒険しながらトレーナーが使うダークネスポケモンをなんと初代ポケモンコロシアムの主人公が使っていたオリジナルのスナッチマシンを駆使して活躍する!

 

 

 

もみじ/ガーディ♀

 

 

 

ガーディの女の子。人間年齢は約12才ほどで身長が低いてゐ劇のマスコット的存在なのだが過去に人間による虐待を受けたことで全身には虐待の痕が生々しく一生傷として残っている。また極限状態で石を額にぶつけられて出血したことから血は見ただけで嘔吐、石は意識すると鳥肌が立ち、洞窟に入るだけでフリーズしてしまうほど苦手。人間については現在はマシになっているが真眼子以外の人間には心を一切許していない

 

 

 

真眼とは大親友で唯一心を許している人間。過去に任務で護衛対象だったためコミュニケーションを取っていたが次第に意気投合。今回活躍するスナッチマシンも真眼子が自宅に招いた際にもみじに見せたものだったりする

 

 

彼女も主人公の一人なのだがもちろん所謂幼女であるもみじでもそんじょそこらのチンピラどころか本気を出すとポケモンリーグのチャンピオンでさえ勝負にならないほど強いので今回は故意に手加減して冒険している

 

 

必殺技は燃え盛る炎を身に纏って相手に体当たりするバーニングダイブと相手の周囲を走り燃やして酸素を燃焼させて呼吸させなくするボルケーノドライブ。また石が苦手ということで進化できないのだがエヴォリューションキャンディーという特殊なアメを食べると数分間だけ進化できる。進化するとなぜか服装がガラッと変わるのだが彼女の場合は長袖ワンピースからノースリーブのズボンを履いたチャイナ服となる。この時に腕の傷が露になる

 

 

 

 

 

 

『な…泣いてません!泣いて無いもん!』

 

 

ひぐらし/メッソン♀

 

 

 

一言目には強気で丁寧語だがビビりで臆病で泣き虫。二言目には子供っぽい意地を張るが時すでに遅し、真眼子やもみじからの第一印象も当然猫被ったビビりである。

 

 

真眼子のパートナーポケモンなのだがいまいちコンビネーションが取れておらず、ケンカすることもしばしば。またかなり恨み深いのか自分が言動や行動でマウントを取れると『ヒェッヒェッヒェェッ~』と普段からは想像もできない声と共にとんでもない性悪を露にしてくる。だが大抵は返り討ちに合うのがお約束。

 

 

元が強気というのもあってか相手が有利だったり調子に乗ってると(相手がそう思ってなくても)『付け上がりやがってぇ!!』と(勝手に)逆上する悪癖を持っている。総じて独自のプライドを持ち、余裕が無くなるとすぐにボロをだす。多重人格かと思うほど色とりどりの忙しい性格を持ち合わせているがこれで主人公の一人なのだから恐れ入るものである

 

 

因みに大好物は生クリームをふんだんに使い、旬の苺やバナナを使った激甘特盛チョコレートパフェ…に熟成激辛キムチをしこたま載せたキムチパフェ。そう。リスティスと同じくゲテモノ好きで味覚が完全にイってるタイプである。

 

 

武器は特殊な金属の棒に水の刃を付けて相手を切断したり突いたりする『セイレーンの方天画戟』簡単に言えばハルバードに酷似した武器で、『呂布が使った武器』と言えばわかるだろうか

 

 

 

準レギュラーキャラ

 

 

ベノホーン/ニドキング♂D

 

このシリーズの元祖主人公。今回は激務により真眼子達をサポートしてくれる

 

 

あやはる/アリアドス

 

元は人間で真眼子の実妹。彼女も激務の中でサポートしてくれる他、真眼子達のために一番槍で駆けつけてくれることも。

相変わらず物を投げるのが下手くそ

 

 

シャーヴァル/ニドキング♂D

 

ダークネスポケモンが関与しているため真眼子たちとは違う方向で調査や活動をしている。ピンチの時はその圧倒的な戦闘力で助けてくれる。

 

 

 

 

 

 

この物語は大まかな設定とポケットモンスター・シールドのストーリーと照らし合わせてその場で考案し、アドリブをかます物語です。なのでプレイ中に実際起こったことや真眼子たちの目線から見た感想などが出てきます。おそらくプレイしながら小説を書くことになりますので更新はまちまちです。それでは引き続き†MULTIPLE AIGIS†のシリーズをお楽しみください

 

 

 

 

 

 

†MULTIPLE AIGIS† の基本設定

†MULTIPLE AIGIS†

 

この物語は罪滅ぼしのために世界を裏から護る者たちの物語。†MULTIPLE AIGIS†(マルチプル アイギス)とは「多数、もしくは見えない楯」という意味が込められており、その言葉通り、彼らは陰ながら多人数で世界を秘密裏に護っている。

 

 

 

だが劇中ではこの名称では呼ばれず「てゐ国歌劇団」と呼ばれる表向きには歌劇団として活動する組織に属している

 

 

レギュラーキャラ以外にも世界中で数々のメンバーが日に日に世界の平和を護っている。だが彼らが救うのはあくまでも「世界の平和」であり、命は二の次、人間など眼中にくれないなどかなりドライな考えをしているメンバーが多い。

 

そのメンバーの多くは様々な個性や辛い過去を持つ。特に人間によって迫害されたり虐待されたり家族を殺されたというメンバーは決して少なくない。そのため目的のためなら無関係の人間を厭わず戦いに巻き込んだりする場合もある。このことからわかるようにてゐ国歌劇団には現在人間は特別に一人だけ、それ以外は全てポケモンによって構成されている組織となっている

 

 

 

だがポケモンの姿のままでは活動するのは難しいことから所謂「擬人化」した状態での活動が主になっており、滅多にポケモンの姿は見せない。生活のためとはいえ人間に擬態することを嫌う者もいるが逆に楽しんでいる者もいる。

 

 

 

この物語に主に登場するのは以下の四組、現在の合計人数は圧巻の55人。

 

「毒組」(14人)

「地組」(14人)

「兎組」(13人)

「新生 鍼組」(13人)

 

ここに特別枠として一人の人間を合計しての55人である

 

ここでそれぞれの組の簡易説明。およびメンバーを名前だけ紹介しよう

 

♂♀=性別

?=性別不明

D=ダークネスポケモン

()=備考

Δ=デルタ種

 

 

 

毒組

 

てゐ国歌劇団のトップに位置するチーム。その実力はトップに相応しい強さを持っており、統率も取れている。

チーム仲はかなり良く、一人のためにほぼ全員で行動を共にしたり、互いが互いに指示しあい、またそれに素直に従うなどトゲがすくないチームともいえる

 

だが毒組のメンバーの多くは人間に敵対心を持つ者が多く。中には家族や仲間を皆殺しにされたのもいるなど抱えている闇が深いのが特徴

 

進化前のポケモンが三人もいるがそれぞれ事情があって進化していなかったりできなかったりしている

 

メンバーは以下の通り

 

隊長 ベノホーン/ニドキング♂D

副隊長 ラグナロク/ラグラージ

カオティクス/ウォーグル

ぷりん/グレイシア♀

ルークス/ドレディア♀☆

しゅヴぁる/シュバルゴ♂☆

もみじ/ガーディ♀

エクレール/レントラー

タマズサ/ハクリュー

らんまる/ランターン ?(性別不明)

チグサメ/カポエラー

カゼキリ/ロトム(スピン)?(性別不明)

リタ/イワンコ

せいさい/テッカグヤ ?☆(一応♀)

 

 

 

地組

 

 

てゐ国歌劇団で序列二位に位置するチーム。戦闘に特化しており、どのメンバーも本気をだせば地図改変など容易く行えるだけの戦闘力を持っている

そんな地組は全組の中でも最高に仲が良く。アイコンタクトだけで即席の合体技ができるほどのコンビネーション。およびチームワークを魅せる。

 

ただどのメンバーも我が強く。意見のぶつかり合いをすることも少なくはない。基本的にメンバー同士で戦うことを禁止しており、必ず隊長であるまおの許可が必要である

 

 

また仲間意識が人一倍強いためかほぼ全員が人間を嫌っている。そうでなくとも人間に家族や恋人を殺されたり、騙されたり。人間の心の穢れを嫌っているメンバーもいる

 

 

メンバーは以下の通り

 

 

隊長 まおうK/ニドキング♂☆

副隊長 MEXさん/カメックス

アシュリー/デンチュラ

メアリー/デンチュラ

くぃーん/エーフィ♀

ドラゴ/ボスゴドラ♂☆

ニーナ/ニドリーナ

ジーパン/ズルズキン♀D

ぼたん/ノクタス

ジーナ/バルジーナ

シュトラ/スターミー ?

いっこんぞめ/バクフーン♀(☆)Δハーフ

しらみつ/バルビート

あやはる/アリアドス

 

 

 

 

兎組

 

 

もっともヤバいメンバーが密集しているチーム。特異能力などが凄まじく、そこに相乗した戦闘力は圧巻であり、くせ者揃いな組である

 

 

ただし個人個人で自重性が全く無く、チームワークも全く無い。一応仲が良いメンバー同士なら気遣いをするもののそうでないなら敵もろとも攻撃に巻き込むこともするほどだが現在は少なくなってきている

 

 

メンバーは以下の通り。他の組と違って副隊長が居ないのだがこれは候補に選ばれた全員が「自分には相応しくない」と同意見で辞退したため

 

 

 

アデアット/ニドキング

ゆきの/ミロカロス♀☆

このか/ユキメノコ

アンペルト/ライボルト

ライラ/ゾロアーク

ライフ/フライゴン

あるま/アーマルド

アベリア/ビークイン

わかな/ジャローダ

ラピス/ドラピオン

デビローズ/ハピナス

ただいな/ムウマ

リスティス/エンニュート

 

 

 

 

 

 

新生 鍼組

 

 

この物語の中核を担う『ダークネスポケモン』が多く所属するチーム。地組や兎組同様に個性的なメンバーが多いが隊長のシャーヴァルによって強い結束力を持つ

 

 

 

メンバーには二通りのメンバーがおり、シャーヴァルによってその隠れた才能を見出だされスカウトされたメンバーと裏世界で名だたる殺し屋たちがいる

 

 

 

前者は本当に元一般人であったがシャーヴァルによって命を救われた恩義から彼に付き従うものたちで、当初の戦闘力はてゐ国歌劇団の誰の足元にも及ばなかったがわずか半年の間でシャーヴァルによって鍛え上げられ、他の組のメンバー相当に戦えるまでに成長した。

 

 

 

後者は長い間裏世界で有名だったメンバーばかりで、毒組のリタ、兎組のリスティスも彼女たちと同類である。隊長クラスと比較しても劣らないほどの高すぎる戦闘力が強み。だが全員が裏世界に身を置くのに疲れたり仕事がなぜか来なかったりと様々な理由でてゐ国歌劇団のメンバーとなっている

 

 

 

 

メンバーは以下の通り。兎組と同じく副隊長は明確にいないのだが少々特殊で、シャーヴァルがその場の状況によって副隊長を決める。そうすることで自分が欠けてもチームがバラバラになることを防げるからだ

 

 

シャーヴァル/ニドキング♂D

ステイル/アイアント♂D

たらこ/ボーマンダ♀D

れんが/クイタラン♀D

キサラギ/クレベース♀D

エルッタブ/ケンタロス♂D

エレッサ/シビルドン♀D

クラッパ/ヨノワール♂D

トットッパ/クロバット♂D

ソフィア/アマージョ

リヴィリーナ/アシレーヌ

リヴェータ/アローラベトベトン

ルヴィローム/グソクムシャ

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ個性豊かなメンバーばかりで、人間より人間味に溢れている。各メンバーの詳しい設定などは順番に公開していきます。それでは†MULTIPLE AIGIS†シリーズをお楽しみください。

はじめまして

過去にブロマガ、現在はハーメルンにてポケモン擬人化小説「†MULTIPLE AIGIS†」(マルチプル アイギス)そしてオリジナル小説「Primal Apocalypse」(プライマル アポカリプス)を投稿しております。「てゐと」と申します。このはてなブログでは主に上記の二つに関連する事を書いていきます。世界観や物語の設定。キャラの設定など様々な事を皆さんに知ってもらい、私の物語を楽しんでもらえたならいいなと思っています。それではよろしくお願いします!

 

 

 

軽く物語紹介

 

†MULTIPLE AIGIS†

レギュラーキャラがなんと「55人」を越えているポケモン擬人化小説。ポケモンという作品の真っ暗い部分がピックアップされ、独自の解釈等で所謂「裏世界」のお話が展開される。

常にという訳ではないが明るく気さくなキャラが多い中、バトル描写が多く、登場キャラのほとんどがかなり戦闘慣れしており、「戦い」というより「殺し合い」と言える戦闘が多い。さらには後味が悪い時もあり、「勝てば正義」という訳でもない。むしろ本来主人公サイドが悪いというケースもある

55人の大所帯ではあるがそれぞれ

毒組

地組

兎組

新生 鍼組

の4つの組に12~14人ほどで分かれており、チームメンバーの中は良いものもあれば常にケンカが絶えない組もあるが仲間意識はとても強く、最終的には協力して敵に立ち向かっていく

 

またメンバーには「雑誌にも載るお嬢様」「二重人格のシスター」「通常種よりも強すぎる能力を持つ者」「裏世界で知らない者がいないほど有名な殺し屋」など選り取り見取り。また、人間によって「全身に一生治らない傷をつけられ、石を頭に投げられた」「知人親恋人を自分の発明品で皆殺しにされた」「300年の間に何度も安住の地を潰された」など恨みや憎しみを持つメンバーが大半を占めている。現在は少しだけ緩和しているがそれでも信じられている人間は片手で数えられるくらいしかいない

 

またこの物語の大きなカギとして「ダークネスポケモン」というものが存在している

 

ダークネスポケモンとは「ポケモンコロシアム」およびその後継作品である「ポケモンXD 闇の風ダークルギア」にて登場する人工的に心を閉ざされたポケモンの事である「ダークポケモン」が何かしらの原因で自然発生。更なる性質を得たもので

 

心を閉ざしていない

ハイパー状態、リバース状態にならない

ダーク技が存在しない

リライブ不可能

不老不死(※)

瀕死にならない

殺すとダークネスポケモンではなくなる

暴走すると自我を失う

いくつかのランクが存在し、そのランク以上のダークネスポケモンによる殺害ならば普通に殺せる

 

などの特徴がある。

メンバーの複数はこのダークネスポケモンであり、さらにランクを無視してダークネスポケモンを殺せる「ダークネスキラー」というメンバーも何名か所属している

 

 

 

 

Primal Apocalypse

 

最近スタートを切ったオリジナル小説。所謂「黒歴史ノート」に書かれた11の物語が融合した世界が舞台。

 

オリジナルの物語なのだが「ウルトラマン」が存在する。さらにはオリジナルのウルトラマンや本来はアニメ作品やパラレルであるはずのウルトラマンまでもが集結している

 

主人公は澪岸 衣理(みおぎし いのり)。物語開始直後に高校生になった少女であり「すべての始まり」。ポケモンでいうレッド。ウルトラマンで言えば初代ウルトラマン

 

 

現在はまだ一話のみということもあってここまでです!それではちょくちょく更新しますのでどうかよろしくお願いします!閲覧お疲れ様でした(*`・ω・)ゞ

 

あ、Twitterやってます。呟き頻度は低く、愚痴などが多いです。ポケモンとかスマブラポケモンカードもやってます。もしご趣味が合えばお話しましょう。それではっ

†MULTIPLE AIGIS†SPECIALⅡ THE REQUIEM CALL 第二話 声無き思い

この物語は
ポケモン
ポケモン擬人化
小匙二杯のグロ要素
申し訳程度のサクラ大戦要素
を含みます。これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい





地組パート:初対面の再会

ドラゴ「いつのまに…」
まお「先ほどからだ、まさかいっこんぞめに貸したゲームを返してもらおうと赴けばこれはどういうことだ?」
地組の誰もが知っている。まおは『人間絡み』のことになると極端に機嫌が悪くなる事を。
いっこんぞめ(表)「あちゃあ…アタイ戦犯かぁ…」
ニーナ「まおっ!話を…!」
まお「必要ない。どけ」
ぼたん「…」
ドラゴ「ぼたん!てめぇ裏切る気か!!?」
なんとぼたんが自らまおに道を空けたのだ。そのまままおはベッドに隣接し、少女に手を伸ばした
ぼたん「…まお、どうだ…?」
まお「ふん、貴様等はこれがただの風邪や立眩み、ましてや貧血などだとでも思ったか?これは人のみが発症する病気、『内灰人炎侵症(ないはいじんえんしんしょう)』ある周期の人間が突然発症する内臓が焼けるように熱くなり、それが体内を侵食し最後には内臓器官が灰のように崩れ去ることから付けられた病気だ、皮肉交じりに『ヒューマンバーナー病』などとも呼ばれている」
ぽかーんとぼたん以外の四人が口を空ける。状況が読み込めないという感じだろうか、てゐ劇屈指の人嫌いであるまおが自ら手を触れ、病気だと見透かしたからだ
ジーナ「え…?まおは何をイテルデス…?」
まお「貴様等は我をなんだと思っているのだ?法律に医療、生物学などあらゆる文化に我が精通して無いと思っていたのか?これは極めて深刻な病気だ。急いで病院に運ぶぞ。手配しろ。今すぐ」
ドラゴ「だっ、だが確証はあるのかよ?第一デコに手を当てただけで…」
まお「ヒューマンバーナー病は発熱時と酷似していることで所謂『発見が遅れやすいタイプ』の病気だ、違いは一つ、伝導熱だ」
いっこんぞめ(表)「あっ」
まお「やはり介抱したのはいっこんぞめとレジーナか、比較的体温が高い貴様等には見抜けにくいだろう。これは手を額に当てたときの熱の伝わり方が微妙に異なる。そもそもホウエンはその気象故に風邪への体性はきわめて高い。夏風邪でさえ水分補給をしていればそうそうかからん。さらにホウエンで使われている水はほとんどが豊かな自然から取れる天然水を使用している。ホウエンに滞在しているということはその健康的な水を主とし、飲食していることになる。その証拠に見ろ、唇は健康的な色をし、肌も荒れてすらいない。こうなっているのに風邪と同じ症状が出るという事は熱中症かヒューマンバーナーに限る。本日は曇り空、ここまで親切に説明したのだ。わかるだろう」
またしても四人はぽかーんと口を空ける。まさかアホのイメージが定着しているまおがここまで博識だとは思わなかったからだ。
まお「手配するぞ、迅速に動け、人命に関わる」
???「リ…こ…」
まお「…、人探しはベノに任せるとしよう。MEXさん!RTYUA!」
その収集に二人は1分もせず駆けつけた
まお「今すぐ病院に連絡しろ、ヒューマンバーナー病だ」
MEXさん「分かりました、すぐに」
まお「RTYUA、貴様の糸で腕の血管を止めろ、採血の準備だ。加えて心電を頼む」
RTYUA「……」
まお「RTYUA、どうした」
RTYUA「あ…は…?」
まお「RTYUA」
RTYUA「や…る…」
MEXさん「RTYUA!」
なんとRTYUAは目を開けたままバッタリと気を失った。倒れる直前にMEXさんが支えなければ確実に床に全身を強打したであろうくらいの勢いであった
まお「病人を増やす予定ではなかったのだが…仕方ない。シュトラを呼べ、RTYUAはそこのソファにでも寝かして置け」
頭を悩まし、ため息混じりにまおは部屋を去った。恐らく色々な連絡の為だろう
MEXさん「私は病院への手配とシュトラを呼んできます。RTYUAをお願いします」
ドラゴ「あ、あぁ」
ニーナ「行っちゃった…」
ぼたん「とりあえず寝かせるぞ…」
???「んっ…」
その時、少女がゆっくりと目を覚ました
いっこんぞめ(表)「おっ、気がついたかい?あんたアタイらの家の前でぶっ倒れたんだよ。でも大丈夫だよ、もうすぐ病院から…」
???「メ…」
ニーナ「へ?」
???「メア…リー…」
その少女の瞳に映っていたのは…RTYUAだった…



兎組パート:誰が敵になったとしても





アデア「待って!ゆきの!話しを聞いて!」
ゆきの「冗談言わないで!!こんな時に!皆がライフのことで辛い思いをしてるのにそんな夢物語聞いてられないわ!!」
バタンっ!!と大きな音をたて、勢い良くゆきのの部屋のドアは閉められた、アデアは訳があってみんなの部屋を回っていた、「ライフを救う方法がある」と言って。だが…帰って来た答えは同じだった

このか「昼間の事は感謝しとるよ...そやけど...そないなこと言うても...死んだ人は蘇らへん...」
アンペルト「見損なうたぞアデア...そんなことをやってまでライフが喜ぶ思っとんのか!!」
ライラ「すまねぇが親父と同意見だ、受け入れた方がマシな現実しか無いのは知ってるだろうが」
あるま「アデア、悪いが出て行ってくれ、時は過ぎ去ってしまったんだ、分からないわけじゃないだろ」
アベリア「ごめんなさい...協力してあげたいけど...本当にライフはそれで幸せなのかしら?」
わかな「ライフさんは未練が無いように私たちと過ごしてきました、私にライフさんを愚弄するような真似はできません。お引取りを」
ラピス「少し考えさせて…」
デビローズ「受け入れてください、これは現実だと」

全員から反感を買ってしまった、さらにただいなは用事で居ない
アデア「…やっぱりダメなのかな…?確かに間違ってる。だけど…もう…僕にはこの方法でしか…ライフを救えない…」
ガックリとアデアは壁に背を着けうなだれてしまった、今…自分がこんなにも非力であると痛感し、
アデア「ごめんなさい…ベノさん…それでも僕は…!」
自分の頭を掴んで涙を拭い、アデアが立ち上がろうと顔を上げた瞬間、ガチャリと目の前のドアが開いた
アデア「ゆきの...」
ゆきの「入って...」



キンセツ支部:ゆきのの部屋

ゆきの「…詳しく聞かせて、アデアの考えを…」
哀れに思ったのか放っておけなかったのか…ゆきのはアデアを部屋に招き、考えを聞くことにした
アデア「…責任は全部僕が取る。ライフを救う方法は一つしかない…!」
ゆきの「どうするの…?ライフは…その…死んでしまったのよ…?」
アデア「僕は先日、ベノさんからとある極秘任務を受けた。それはとあるポケモンの保護…そのポケモンは本来どこにいるかも不明で永い眠りについている…だけれどそのポケモンの反応が微量ながらホウエンに確認された」
ゆきの「それがどう関係するの…?」
アデア「単刀直入に言えばそのポケモンの力を使う。そう…、ジラーチの…!」
ゆきの「えっ…!?ジラーチって…願い事を叶えるって言う…?」
アデア「うん。もちろんだけど勝手にジラーチの力を使ったらただじゃすまない。悪人の手に渡ればどんな恐ろしい事になるかも承知だ、だけど…この方法しか…ライフを救えない…」
ゆきの「でもジラーチは千年に一度、それも7月7日が主とされる千年彗星が出ている時じゃないと目覚めないんじゃ…。今はもう八月終わりよ?」
アデア「…今日の深夜。千年彗星が確認されたんだ」
ゆきの「えっ…」
アデア「その直後曇り空になったから公にはなってない。けれど…ジラーチはこのホウエンのどこかに居る。僕はその調査をしてその場所と思われる場所を突き止めたんだ」
ゆきの「それで総司令や他の隊長に気付かれる事なくジラーチの力を使って保護…、ね?」
アデア「うん。だからライフが亡くなった事やジラーチの場所のことはベノさんにもまおさんにもシャーヴァルさんにも連絡していない」
ゆきの「…一歩間違えたらてゐ劇を敵に回すことになるのよ?それでもアデアはいいの…?」
アデア「…正直怖い、だけど…僕はライフを救いたい。例えてゐ劇を敵に回しても。だってライフは…『今の兎組』を作ってくれたから…」
ゆきの「…」
数年前、兎組にアデアが居なかったときのことだ。その時のメンバーはゆきの、このか、アンペルト、ライラの四人であった。厳密にはアデアも居たのだが着任に時間がかかり。数ヶ月この四人だけで生活をしていたのだが…ゆきのとアンペルトが何度も衝突し、ゆきのとこのか、アンペルトとライラに別れ。兎組が解散の危機に瀕した事があった。さらにゆきのは一人で当時の毒組メンバー(ベノ~しゅヴぁる)全員を一人で完封勝利したこともあり、もはや彼等を止めるものすら居なかった。その時…アデアが着任する一ヶ月前に着任したのがライフだった。



〔兎組の過去〕


ゆきの「…!」
コンコンと音を立て突然ドアがノックされた。このかじゃない。そう感じたゆきのはそっとドアに近づいた…
ゆきの「っう!!誰!?消えてちょうだい!!アンペルトの手先なら消し飛ばすわよ!!!」
ドアを予告無しに蹴り飛ばし、ハイドロポンプの矛先をそこに向けた。そこにいたのは…
ライフ「いたた…頭ぶつけちゃった…」
ゆきの「…誰?」
ライフ「あっ、ごめんなさい。私は今日付けで兎組に配属してきたライフです。よろしく」
ゆきの「えっ、あっ、よろしく…」
顔の半分をフードで隠しているその姿は不気味にも思えたが自然とその瞳に敵意は感じなかった。ゆきのはそう思うと同時にいつの間にか握手を交わしていた
ライフ「今、他の兎組の方にも挨拶に回っているんです。皆さん良い人たちばかりで私安心しました」
ゆきの「えっ…」
バッと握手を振りほどく。いけない事とはわかっててもゆきのは光線の矛先を再びライフに向けた
ゆきの「アンペルトと通じてるのね…?消えてちょうだい!!じゃないと貴方を…」
その時、そっとゆきのの手にライフの手が触れた。その手は暖かくて、柔らかくて、どこか包容感に満ちていた。
ライフ「命って…そんなに簡単に拒絶しちゃダメなの。だから誰かを安易に傷つけちゃダメ。傷つけあうなんて御法度よ」
ゆきの「…」
光線の光が徐々に消えていく。それはゆきのから敵意が消えていることを表していた
ライフ「アンペルトさんと何があったか私は知らない。でもアンペルトさんも今の貴方と同じ反応をしていたわ」
ゆきの「アンペルトと…同じ…?」
ライフ「新米風情が勝手な事を言うと思うかもしれない。けれどこれはアンペルトさんにも言った事。本当は貴方達四人。心根は同じじゃないかしら?でも個人の意見やロジックが表面上は違うから貴方達はぶつかり合っているんじゃない?少なくとも…私はそう感じたわ…」
ゆきの「…」

それからゆきのとアンペルトがぶつかり合う事は少なくなっていった。もちろんケンカをするときはする。だが…そんな時に二人の間に割って入ったのはライフだった。

ライフはゆきのとアンペルトのケンカを目撃すると臆する事無くそっと止めに入った。もちろん二人は邪魔だと言ったりしたがライフは何度も衝突を止め、二人はいつしか完全にケンカしなくなり、ライフの手ほどきによって仲直り。アデアが着任したころには意見こそぶつかり合う物のケンカにまでは発展しない所謂『仲間』になっていた…



アデア「僕は…ライフに恩返しがしたい。どんな形でもいい。全てを敵に回してでも彼女を救いたいんだ…!!」
その時のアデアの顔は…強い意志と悲しさ、二つの相対する感情と共にライフと誰かを重ねているようだった…
ゆきの「…わかったわ。アデアの覚悟」
アデア「えっ…」
ゆきの「えっっじゃないわよ。例え全てを敵にしてもライフを救いたいんでしょ?だから…私はアデアに協力するわ、私も全てを敵に回す。その覚悟でライフを救う。」
アデア「ゆきの…」
ゆきの「行きましょ。かけがえない仲間の為に」
アデア「うん!」



毒組パート:疾走する決意

毒屋敷:隊長室

今、ベノはあっけらかんとし、手元の資料をドサドサと落とし尚、信じられないような目をしていた。二日間顔を見せなかったルークスが突然来訪し、自ら実家に帰郷すると告げに来たのだ
ルークス「いままでお世話になりました」
大きくお辞儀をし、そのまま隊長室を出たルークスをベノは力無く見送る事しかできなかった。今、丁度、ルークス帰国延期の印を押せようとしたところだったからだ


しゅヴぁる「そうか…そんなことがあったか…」
ベノ「…すまねぇ…ショックがでかすぎる…寝かせてくれ…」
その場に居るしゅヴぁるとカオティクスは黙って振り向き、ベノは隊長室と繋がっている自分の寝室に入って行き、二人はルークスを送る為に彼女の自室に向かった

しゅヴぁる「…」
カオティクス「…永遠にこのままとは思ってはいませんでしたが…やはり辛いですね…」
しゅヴぁる「やめろ、ルークスだって本当はここを離れたくないはずだ。俺達の涙はルークスの決意を鈍らせてしまう。今は耐えろ、せめてルークスを笑顔で送り返した後に涙を流しても遅くは無いはずだ」
カオティクス「…ですね。わかりました」
二人は涙を堪え、ルークスの部屋のドアをノックする。だが…返答は無かった
しゅヴぁる「シャワーを浴びているのかもしれない。少し時間を潰そう」
カオティクス「そうですね。そういえば新しい劇の台本が…」


ルークス「…行ったわね」



次回予告
たとえ世界の全てを敵に回しても。その言葉を胸にアデアとゆきのは動き出した、今の自分達を作ってくれた掛替えの無い存在を救うために、一縷の望みに全てをゆだねようとしていた。
そしてルークスは決意する。大切な仲間との別れを、そのために自分から道を歩みだす。だが…それはあまりにも突然すぎる別れ。仲間達は彼女を思う。どうして去っていったのか
少女は目覚めた。目の前にはRTYUA、差し伸べられたその手は…。人嫌いの集う地組の
渦中。彼女は一体どうなるのか。まおが今判決を言い渡す。

次回 †MULTIPLE AIGIS†SPECIALⅡ THE REQUIEM CALL 第三話 MAGNET

離れるように近づき、寄せ合うように別れていく


†MULTIPLE AIGIS†SPECIALⅡ THE REQUIEM CALL 第一話 欠片

この物語は
ポケモン
ポケモン擬人化
小匙一杯のグロ要素
申し訳程度のサクラ大戦要素
を含みます。これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい




ポケットモンスター縮めてポケモン、この世界の不思議な生き物。


空に、街の中に、海に、危険な火山にも、森林棚引く深い森の中にも、至るところに生息している。その数は今や700を越える。

人とポケモンの付き合い方はそれぞれで、トレーナーとしてポケモンと共に頂点を目指してみたり、気ままに旅を続けたり、一緒に暮らしたり、助け合ったりしていた。だがその裏ではポケモンを売買や世界征服の道具として悪用していたり、時には敵対したり、無限とも言える物語を紡ぎ出していた

またその一方ポケモンは人と付き合うことなく自然の中で単独で、もしくは群れを成して生活している。

ポケモンの中には社会に紛れたり、人と同様の生活をしたりする為に人の姿を借りる者達が居る、彼等は「擬人化ポケモン」と呼ばれ、今や珍しい事でもなく、近年数は増えている。この物語に登場する人物も皆、擬人化ポケモンなのだ。



この物語は今まで誰も踏み入れることの無かったタブーに自ら踏み込んだ異端者達の物語である。

これからあなたの眼は、あなたの身体を離れ、この異質な世界に入って行くのです...

















ミナモシティ:毒屋敷

ppp...

ppp...

ppp...
早朝五時、風鈴棚引きミナモの潮風香るてゐ国歌劇団ホウエンミナモ支部、通称「毒屋敷」、その屋敷に礼儀をわきまえないかのような電話の音がリビングから鳴り響く、近くでは五月蝿いがこの意外と広い屋敷では風鈴のように聞き心地の良い音でもある、だからと言ってそれを無視するわけにもいかない。それに気付き、この男が電話を取る。
ベノ「こちらてゐ国歌劇団…受付時間は7時から…」
寝起きのベノだ、一番早起きのしゅヴぁるは髪の手入れを終わらせて朝の鍛錬に行ってしまっている、カオティクスはおそらく寝ているか集中しているようだ。ベノは欠伸を交えながら電話先に受付時間を伝えてそのまま電話を切ろうとした、だが…ベノが切ろうとした瞬間、受話器から優しそうな声が聞こえてきた
???「ベノホーンさんですね?ご無沙汰してます...」
ベノ「いえ、こちらこそ」
瞬時にベノが敬語に切り替える、それは数少ない目上の人物に対する対応である証拠だ
ベノ「すいません、そちらは時差の影響上現在夕方の四時ですね。ご用件はなんでしょう?」
電話先を確認せずにとった事もあってベノにしては珍しく焦る。だが相手は「お構いなく」と優しく応えた、そして…ベノは相手の言葉に耳を疑った
ベノ「…申し訳ありません、もう一度言っていただけますか…?」
???「はい…、ルークスにお伝えください...帰って来て、と...」





カナズミシティ:噴水前


RTYUA「〜♪」
いっこんぞめ(表)「こーら、噴水近くでふざけたら危ないだろう」
朝早くからカナズミシティの見回りをするのはRTYUAといっこんぞめ、彼等は地組の中でも早起きな方で、いっこんぞめに至っては職業病でドラゴより早く起きている(いっこんぞめ深夜3時半~朝4時、ドラゴ朝四時半)
いっこんぞめ(表)「まったく…落ち着きが無いなぁ…」
誰も居ないからかRTYUAは珍しくテンションが高めだった、自由奔放でここ最近はずっとこんな感じなのだ、あまりにテンションが高いためかいっこんぞめも少々ため息を付いている。
RTYUA「よぉし!見回りも終わったし帰ろうか!」
目をキラキラ輝かせ、ダイナミックに空中を大回転、そのままキレイに着地してウキウキ気分で噴水を後にしようとする。
いっこんぞめ(表)「待った、まだぞめ(裏の人格のこと)の分のお祈りがまだだっての」
「ちぇーっ」とベンチに座るRTYUA、だがその時…
RTYUA「?」
何か違和感のようなものを感じた、おかしいと思い、周囲を見渡すが…誰も居ない
RTYUA「気のせいかぁ…、ん?」
その時、公園の入り口から噴水に向かう少女に目が行った、普段ならこんな事ありえないと自分でもわかっているが…何故か視線を逸らせることが出来ずに居た
RTYUA「うっ…、何…?頭が…」
その時、クラクラと頭の中に何かが疼き、蠢く。自分でも理解できない何かがそこにはあった
いっこんぞめ(裏)「RTYUA?」
RTYUA「ッヒ…!?」
声を掛けられたRTYUAの反応は異常だった、何かに怯えているようなものではなく、ただ何かに苦しんでいるようだった
RTYUA「僕…の…」
いっこんぞめ(裏)「RTYUA…!しっかり」
何かを言いかけた所でRTYUAはバタリと倒れてしまった
いっこんぞめ(表)「とにかく屋敷に運ばないと…!」
表に交代したいっこんぞめはRTYUAをおぶって公園を後にした、少女とすれ違いながら…


???「…何処に居るの…?このカナズミシティのどこに…会いたいよ…」
少女はベンチに座ると写真を片手に切なそうな表情をし、深く咳き込んだ
???「もう…時間が…」




キンセツシティ:てゐ国歌劇団キンセツ支部

比較的他の組に比べて早起きが少ないのが兎組である。この日もこの時間に起きているのはたったの三人だ、冬に早起きなこのかを除いたメンバー全員が遅起き(寝てないのもいる)であるこの組だけは朝ごはんにならないと全員が揃わない事がザラにあったりする。

アデア「おはよう、ライフ」
ふわぁと欠伸をしながらリビングに顔を出すアデア、そしてキッチンで今日の朝食を作っているライフ、そして現在今朝の鍛錬に出かけているあるまの三人だけがこの時間で起床している。
ライフ「おはよう、アデア、早いわね」
普段はデスクワークなどでもう少し後に起きてくるアデアであったが今日は朝からアデアの好物の匂いがしていた、散し寿司だ。アデアは寿司が大好物なのだ
アデア「前日ベノさんから仕事が入ってきてね。それと良い匂いがしたから…。どうしたの?朝から豪華だね」
ライフ「昨日の夕飯の残りを使ったの、まだ皆起きないと思うし…アデア、先に食べちゃって」
アデア「えっ、でも…」
珍しくライフがご飯を進めて来た。基本みんなで食べるのがてゐ国歌劇団のルールであり、ライフやこのかを始めとする料理係(他だとラグナやルークス、タマズサ、ドラゴ、ニーナ等)は皆このルールには厳しく、兎組は特に厳しい事で有名だ
ライフ「お願い!一生のお願い!」
アデア「う…うん」
ライフのお願いに疑問を持ちつつ散し寿司を口に運ぶ。初めに感じたのは「美味しい」という極普通のいつもながらの感覚。ライフの作るご飯は美味しい、美味しいけど...今日は何かが違う、アデアには何故かはっきりわかった。それを問おうとアデアがお箸を置いた瞬間、ライフが隣に座ってきた
ライフ「ねぇ…アデア、これ…」
顔を真っ赤にしたライフから小さいプレゼントボックスがアデアに渡された、手のひらサイズでピンクのリボンで包装されている。白いかわいらしい箱だった
アデア「これは?」
ライフ「部屋に帰ったら開けてみて、きっと気に入ると思うの」
不思議に思いながら持ってみる。軽い、だけどちょっと重量感がある、だが何かは分からずにいた
ライフ「中には手紙もあるの、それもちゃんと見てね」
この上ない素敵な笑顔、その笑顔にアデアは胸の奥で痛みを感じていた、胸骨の痛みとも風邪とも違う。もどかしい、こう…直接的な痛みではない。どちらかと言えば心が…軋んでいた
アデア「(何だろう…この気持ち…とてもドキドキしてる…?)」
赤面してオドオドしているアデアにライフは顔を近づけてきた、アデアの顔はもはや真っ赤では済まされない程真赤であった
アデア「ら…らいふ…」
ライフ「口の周りにたべかすついてるよ、もう」
アデアは咄嗟にライフの方を向いてしまった、そして…
ライフ「ちゅ…んっ…アデア…」
完全に頭がショートした、アデアがライフの方向を向いたことで二人は唇を重ねたのだ
アデア「ら…らららららららいふ…?」
頭が混乱した、てんしのキッスどころではない、女神から抱擁を受けたような気持ちになり、アデアは完全に冷静さを失い、ライフに誤ろうとするも呂律が回らずあたふたしていた、だが…
ライフ「ごめんね...アデア」
その瞬間、ライフはアデアに寄りかかってきた、いや…何かがおかしい
アデア「…ラ…イフ?」
おかしい、違和感が生まれた。悪寒がしているわけでもない、だがそれを身体では分かっている。だから血の気が引いているのだろう。精神的にその状況を理解するには突然すぎたし分かったところで「はいそうですか」と理解できるはずもない。これが夢だと自分に言い聞かせる、だが…これは現実だ、そう理解したとき…アデアは痛感した
アデア「…冷たい…」
ライフの異常な冷たさ。いくら台所で水作業をしていたとしても異常な冷たさだ、それに手ならまだわかる。寄りかかっている身体が冷たい。まるで氷像のように…彼女は動かなくなっていた
アデア「ライフ!!」
正気に戻り、彼女に声をかける、だが…返事は無い。アデアは頭がボーっと熱くなり、背筋が凍った。信じたくない。彼女が、ライフが生きていないなど
アデア「ライフううううーっ!!」
悲痛な叫びは木霊した、この狭い空間で


そして、物語は動き始めた…



2日後...



毒組パート:精神(こころ)の限度


毒屋敷:隊長室


カゼキリ「失礼する」
もみじ「遅いよカゼキリ、もうほとんど集まってるよ」
カゼキリ「来ないよりマシだろう、ドタキャンより遅刻の方が誠意は見えると思うが。ところで呼び出した張本人はどこに?」
カオティクス「今こっちに向かっているそうです。もう少し待っていてください」
カゼキリ「そうか。…?」
その時、部屋の違和感にカゼキリは気付いた。やけに重苦しく数も不ぞろい。オマケに散らかったデスク。だが深く考えようとした矢先ドアが勢い良く開いた
ベノ「おう、すまねぇ、待たせた」
入ってきたのはベノだった、だが誰の顔を見ることも無く大量の書類らしきものを束ねてデスクワークをしながらこちらに話を一方的にぶつける
ベノ「突然だがな、ルークスが帰国する事になった」
その言葉はとても突然で、とてもデスクワークしながら言って良いものとは到底思えない内容だった
タマズサ「ベノはんっ!そないな急に…」
ベノ「心苦しいが明日がその日だ、以上」
いつものらしくない辛辣な対応、黙々と無言で立ち上がって部屋を去ろうとしているベノの襟を掴んだ人物が居た
ベノ「っ…なんだ、しゅヴぁる」
しゅヴぁるはそのまま引きずるようにデスクにベノをたたきつけると今度は胸ぐらを掴んで思いっきりベノの顔面を殴り飛ばした!!
しゅヴぁる「ふざけるな!そんな大事な事を人の目も見ずによくものうのうと話せたな!!」
激怒するしゅヴぁる。それを他のメンバーが制止する。なんとか引き離したがしゅヴぁるの怒りは収まらない
もみじ「しゅヴぁる、ダメだよ!」
しゅヴぁる「お前はっ!仲間をなんとも思わないはずが無いだろう!!なぜそんな辛辣な一言半句で片付けられる!応えろ!!納得の行くように!!」
普段なら絶対こんな事はありえない。ベノの態度も、しゅヴぁるの反応も、
らんまる「落ち着け、しゅヴぁる」
歯軋りをしながらベノを睨みつけるとらんまるに宥められたしゅヴぁるは早足で隊長室から出て行ってしまった…
ベノ「…」
先ほど殴られた際にベノが手元から落とした書類を拾ったエクレールはため息を吐きながらベノに書類を突きつける
エクレール「いっくら血眼になっててもこれぐらいは説明してくれてもよかったんじゃないですか?」
その書類の頭に書かれていたのは…「特別任務」の四文字。そしてごたごたした規約の下に「ルークス・ロッサーラ・セインダムは現在特別任務中につき帰国を延期する」という文字だった
タマズサ「これって…」
ベノ「…俺なりに頑張ってみたけどよ、結局空周りだったぜ…確証が無いから承認されねぇんだ」
そう、この書類、全てベノがルークスの帰国を少しでも延長する為に用意した偽の書類なのだ
ベノ「…二日前だ、ロッサーラ・セインダム、つまりはルークスの実家から連絡があってな…、現当主…ルークスの親父さんが意識不明の重体になってな、原因は不明だが突如意識が無くなったそうだ」
ぷりん「それじゃあどうしてそんなことしたの?」
ベノ「…万病に効く薬を手配してたんだよ、俺もアイツ(ルークス)とは長いしここに来た理由も知ってっからよ」
ため息重ねてベノが頭を抱える。よく見ると目の下には隈(クマ)ができており、あからさまに寝不足であることが伺えた
カオティクス「ベノさん…まさか」
ベノ「あぁ、この二日間寝てねぇよ。寝れるかクソが」
やけくそ気味にベノが言い捨てた、どうやら誰とも目を合わせようとしなかった理由はこれのようだ
タマズサ「あのぅ…ベノはん?ルークスはんがここに来た理由ってなんのことなん?」
カオティクス「…そういえばまだタマズサさんたちにはお話していませんでしたね」
もみじ「エクレールまでしか知らなかったっけ…ルークスはね、跡継ぎとしての花嫁修業を口実に毒組に来たんだ…」
ぷりん「求婚者が絶えなかったみたいでね…親に敷かれるレールに嫌気がさしたからここに居るの…私もエヴァンブラッドの血を引いてるから分かるの…」
エクレール「合点が行ったよ、それでいきなり帰国して家を継げなんて言われちゃったからショックで部屋から出てこなかったんだ」
らんまる「言われてみれば一昨日から全員で食事は出来てなかった。てっきり仕事で欠席していたものと思っていたが…」
カオティクス「おかしいとは思ってましたがベノさんがほっとけと言いましたので気に留める程度にしておきましたが…」
ぷりん「…崩れちゃったね、私達の日常…」
カオティクス「いつかは来る事とはわかっていました...、ベノさんからエクレールさんまでのメンバーはルークスさんが花嫁修業の口実でてゐ国歌劇団に入隊していた事も承知の上でしたしいつかは別れが訪れる、だからと言って別れの覚悟を決めていたと言えば嘘になります...」
カゼキリ「そうだったのか、難儀だな」
エクレール「冷めてるねぇ」
カゼキリ「私様からすればロッサーラ・セインダム家のことなどどうでもいい。これは当家の者だけで決めることだ、あくまで隊長のしたことは時間稼ぎ、阻止ではない。そしてこの結果だったのだ、時の運を恨むほか無いと私様は思うが。」
ベノ「…出来うるなら原因を知りてぇ、どうしていきなり意識不明になったかをだ」
カオティクス「たしかルークスさんのお父上でしたね…あった、グラン・ロッサーラ・セインダム、ロッサーラ・セインダムでは結婚の際には必ず嫁ぐのではなく婿を取る仕来りがあるそうでグランさんは婿として迎え入れられた方のようです」
ベノ「さらに大本を探ればすげぇぞ、父親、つまりルークスの祖父とアベリアの祖父は兄弟。このこともあってロッサーラ・セインダムとエンプレイレス・バイバルは同盟の間柄に有り姉妹家としてシンオウとイッシュの二地方を代表する大富豪だ」
ぷりん「意外とすごいんだよ、私達てゐ国歌劇団に関与してる貴族や富豪って」
ベノ「ぷりんやくぃーんのエヴァン・ブラッドはカントーを発展させてるしルークスのロッサーラ・セインダムは幻の貴族で一説によれば太古の昔の英雄の血を引いてるとも言われてやがる」
タマズサ「ウチのリュウグウジ家は古来からフスベシティ最強のミニリュウ家系で武道家やよ」
カオティクス「レジーナさんは没落貴族ですがフレイ・ヴァジータ・リベレッテ家もロッサーラ・セインダムに負けない知名度を持っていましたし…ゆきのさんのハルサキ家だって4600年前ホウエンを支配していたこともあって教科書に載るくらいの有名人ですものね」
らんまる「お家自慢を話すのもいいが…問題はそれだけ高貴なロッサーラ・セインダム家の跡取りをどうするかだ」
ベノ「わりぃ、俺はこのまま足掻いてみる。どうにかなるかもだしな」
カオティクス「わかりました、その間の指揮は僕が担当します。ラグナさん不在の状況ですので」
ベノ「わりぃな、水質調査に送ったのが悪手だったか…?」
エクレール「仕事だしアローラ地方に行くトレーナーやポケモンのことを考えた結果じゃん」
もみじ「そうじゃんか、それにラグナなら向こうでも元気にして待っててくれてるよ」
ベノ「そうだな、よし…。お前等、ルークスのために力を貸してくれ」
タマズサ「ウチのほうからも動いてみるわぁ、何か手助けできるかも知れへんし」
この場でラグナとルークス、しゅヴぁるを除くベノ~らんまるまでのメンバーが色々と意見を出し合い話し合いを始めた
カゼキリ「…さて、後は”何が””どう”転ぶかだけだろう。私様達が気安く干渉しても悪手だ、戻るぞチグサメ。…チグサメ?」
しかし、チグサメの姿はどこにも無かった



〔小さな言葉、大きな思い〕



ルークス「...」
ベノたちが話し合っている一方、ルークスは自室にいた、だがそこにいた彼女は枯れ花のようにやつれていた。どう見ても食事を取っていないし寝てもいない事がわかる。ルークスの、ドレディアという種族は人間が思っている以上にデリケートな種族だ、実は人間が手入れしていてもドレディアはそれに加えて自分でも手入れをするのだ。ただしトレーナーに甘やかされすぎたドレディアは自分の手入れを怠る。そのため枯れてしまうのだ。さらにルークスは突然のことに非常に弱い、加えて今回のことはルークス本人にもドレディアという種族にも強すぎる刺激=知らせになってしまった
コンコン
ルークス「...!」
その時、ルークスの部屋のドアがノックされた、彼女は反射的に反応してすぐに髪を梳かした。ブチブチと音を立てて痛みを伴い、髪の毛が抜けて行く。だが流石の手並みですぐに髪を梳かし終わり、軽く香水を振りまきドアの向こうへ訪ねた
ルークス「どなた...?」
だが反応は無かった...しゅヴぁるやベノでは無い、そう...直感でわかった、だから即座に反応した。ドアを開けるのは怖かったがそれでもルークスは自然と鍵を外し、そっとドアを開けた
ガチャ...
ルークス「あ...」
チグサメ「あ...」
そこにいたのはドアノブに手が届かなかったチグサメだった


ルークスはチグサメを部屋に招き入れ、紅茶とお菓子で持て成した。これまた素早く手馴れた手並みでそれを終えるとルークスは口を開いた
ルークス「えっと...それでどうしたの...?」
実のところルークスはチグサメと面と向かって会話した事が無い。いやそれを言えばほとんどのメンバーがそうなのだが
チグサメ「その...」
その時、珍しい事にチグサメが口を開いた
チグサメ「ルークス...心配...」
ルークス「え...」
それは意外な一言だった、あのチグサメが意志を見せたのだ。いつもは言伝で会話するのが稀なくらいなのに
チグサメ「みんな...心配してる...」
ルークス「チグサメ...」
チグサメ「その...えっと...」
ルークス「ありがとう...」
チグサメ「っ〜!!」
ありがとうと言う声を聞くとチグサメは顔を真っ赤にして部屋から出て行ってしまった
ルークス「...少し...、楽になったかな...」
胸をなでおろし、ルークスは久しく鏡に映る自分の微笑みを見た


地組パート:絡まない糸(こころ)

アースキャッスル(地組の本拠地):しらみつの部屋

まお「ほう、公園を散歩していたらRTYUAが気を失った…と」
いっこんぞめ(表)「一体何がなんだかアタイにもわかんないよ」
シュトラ「…」
まお「どうだ、シュトラ」
シュトラ「…感じ取れるのは”悲しみ”…それ以外はとんでもないジャミングで見えない」
まお「しらみつ」
しらみつ「身体的異常はありません、ですが精神的に大きな傷…所謂トラウマを何かのショックで思い出してしまった可能性も…」
まお「ふむ…MEXさんよ。RTYUAは貴様が拾う以前の記憶が無いと言っていたな」
MEXさん「はい。介抱の後に気がついたときには記憶が無いと」
若干オロオロしながらMEXさんが話す。実はRTYUAはMEXさんが数年前に雨に打たれてた所を拾われている。その経緯があってかRTYUAは唯一MEXさんを呼び捨てできるほどこの二人は仲が良く。本当の家族のように接し、息もピッタリなのだ
まお「…もしかすればRTYUAを棄てたトレーナーのことが関連しているのか…?」
ピクッとMEXさんが耳を動かす。その右手はぎゅうっと憎しみを混め、握られていた
MEXさん「…もしその人間が生きていたら…私に介錯させてくださいね…」
まお「…好きにしろ」
人間を憎む二人の殺気にいっこんぞめとしらみつは畏怖した、その様子を見ても動じないシュトラは慣れているのだろうか…
まお「人間などがポケモンに立て付こうとはおごがましい。せめて共存の為に尽くすべきだ。もっとも外道に生きる価値など無いが…」
MEXさん「ええ…ポケモンを酷使し、ゴミのように扱う人間は殺さなくてはいけません…」
しらみつ「(これが…地組の人間に対する憎悪…)」
いっこんぞめ(表)「…しらみつ、アンタもあっち側になるよ。その内ね…」
しらみつ「…」



〔信条と自分の心と〕

ドラゴ「だから車で行こうって言ったんだ…」
ニーナ「ほらっ!もうちょっとだよ!ファイト!ドラゴ!」
ジーパン「なっさけねぇな、弱音吐くなよ」
今、ドラゴ、ニーナ、ジーパン、ぼたんの四人は買い物を済ませ、帰路に居た。もっとも男二人は荷物持ちのようなものだが
ぼたん「…」
ドラゴ「ぼたん、お前重くないのか?」
ぼたん「…やどりぎのタネで出るツタが支えてる。そのため俺自身にはそこまで重さは伝わらない…」
器用なタイプを併せ持つぼたんは無表情で説明する。一方小細工があまり得意ではないタイプを併せ持つドラゴは悔しそうに荷物を運ぶ
ニーナ「あれ?」
てゐ国歌劇団カナズミ支部の入り口に誰かが居た。その人物は南国のホウエンでは暑苦しそうなケープを羽織っている
ドラゴ「なんだぁ?誰かの知り合いか?」
だがその場の4人は首を振る。誰の顔見知りでもないようだ
ぼたん「…!ドラゴ!」
ドラゴ「任せた!」
持っていた荷物を三人に投げ捨て、ドラゴが素早く走る。その人物は今にも倒れそうにふらふらしており。案の定ふら付いて倒れた。もっともギリギリでドラゴが助け出したが
ニーナ「ドラゴっ!」
ドラゴ「大丈夫だ、気を失っただけみたいだ」
ぼたん「…人間か」
ジーパン「一抜けた」
ドラゴ「待てよ!人間だからって見捨てて良いわけないだろ!姐さん!」
ジーパン「うるせぇなぁ、人間がどうなってもあわてらにゃ関係ないだろ。依頼して金にならないぐらいなら死んで土に返ってくれたほうが役に立つ」
ニーナ「姐さん…」
ジーパン「あ゛ー!!鬱陶しい!!こん(いっこんぞめの表人格のこと)!!レジーナ!!居るんだろ!!とっとと出て来い!!」
ロビーに向かって大声でそう叫ぶとジーパンは自分の荷物だけ持って二階にある自分の部屋に戻っていった
ぼたん「…素直ではない」
ニーナ「姐さん…ホントはすっごく優しいから」
ドラゴ「ともかくいっこんぞめの部屋に運ぶぞ、よっと…」
いっこんぞめ(表)「うわ、どうしたのそれ」
ニーナ「入り口付近で倒れちゃって…ほっとく訳にも行かないし…」
ぼたん「…ともかく介抱してやれ…見たところ女性だ、俺達にもモラルの限界がある…」
ジーナ「ワカリマシタ、ききゅ箱(救急箱)とて(取って)来るデス」


〔初対面の再会〕

現在地:いっこんぞめの部屋

いっこんぞめ(表)「うし、これで大丈夫。軽い貧血っぽいし今飲ませた薬が効けばじきに目を覚ますよ」
ドラゴ「ポケモンじゃなかったとすると…まおには俺が説明するか…」
ニーナ「私も言うよ、流石にあの状況は…」
ぼたん「だな…俺達てゐ国歌劇団は人を助けるのも仕事だ…」
いっこんぞめ(表)「にしても…これはちょっとおかしいね」
ジーナ「デスネェ」
???「リ…シャ…ど…こ…」
その少女はうわ言の様に何かを呻いている。誰かを探しているようだが…
ドラゴ「参ったな…人探しか?」
ぼたん「…シュトラを呼ぶか」
ニーナ「とりあえずまおに報告…」
いっこんぞめ(表)「待った、それはこの子が気がついて落ち着いたらだ。今は混乱を呼ぶだけだよ」
ジーナ「それに…この人選って…」
ぼたん「…”人間に対する反応が普通”か…?」
ドラゴ「あっ…」
ニーナ「確かに…」

一覧表

名前 人間に対する感情
まお 最悪だが場合によっては手を貸すことも有る
MEXさん RTYUAのこともあり完全拒否、まおやてゐ劇の命令で人を助ける場合は仕方なくやっている
RTYUA 完全拒否、眼中に居るだけで拒否反応を起こす事もある
くぃーん 憎悪こそ無いが下等にして下劣な生き物として見ている
ドラゴ 普通、地組の中では一番平気
ニーナ (故郷の事を知らないので)平気ではあるが時折頭痛がする
ジーパン 土に帰って木の実の肥料になってくれたらいいという考え、あくまでも自分を歪めた根源である人間を決して許していない
ぼたん 罪有る人間には死を、罪無き人には幸福をの考えではあるが…いざという非常食として見ていることは否定していない(ノクタスの常食は人などの肉)
ジーナ 自分に敵対しなければそこまで嫌いではないが一度敵対すれば目玉を抉り出すレベルの苦痛を与えて殺す
シュトラ 心が読めるのもあり信頼していない。言葉にこそしないが今では人間は救うに価しないとして必要であれば殲滅も厭わない
いっこんぞめ 両人格共にそこまで嫌いではない。むしろ職業柄助けるものとして見ているが外道には手を貸さないことを信条としている
しらみつ 場合によっては協力するが信頼はしていない。頭では分かっているがあまり長く人とは居たくない(情が移ったり少しでも殺す気の有る自分に嫌悪感を覚える為)

ドラゴ「どうするよ…こっそり病院に送るか?」
ぼたん「…賛成だ、ここに居ても命が危うい…」
まお「ほう、何の話をしている」
いつの間にかそこにいたまおを見て五人の背筋に悪寒が走った



兎組パート:ちぎれた命(こころ)



霊安室

アデア「...嘘だ、こんなの...」
あるま「失礼する」
ライフが倒れた知らせを受け、アデアとライフ、デビローズにただいなを除く8人が一斉に駆けつけた。そこは冷たく、顔に打ち覆い(うちおおい)を被ったライフが居た…力なくベッドに横たわって…
このか「嘘や...嘘やろ?ライフちょっと寝とるだけやんな...?」
一歩一歩、眠るライフにこのかは歩みを進める、そしてそっと頬に触れ...
このか「...アホやなぁ、こんな冷とぉなって...やから...ちゃんと暖こうして寝ぇ言うとったのに...」
いつものように笑顔でそう言った...だが...
このか「霊安室なぁ...ここじゃあ寒すぎやで?そら冷とぉなるって、ちょっと暖かいもん買ってくるさかいに待ってぇな?」
アデア「このか!」
そう言って走り出したこのかに違和感を感じ、アデアは追うように走り出した
アンペルト「...何時死んでも悔いが無いように生きる言うとった、じゃがの...ライフ、本当に悔いは無かったんじゃろうか...?」
ライラ「親父...」
ゆきの「さっきね...」
その時、駆けつけてからずっと口を閉じていたゆきのが語りだした
ゆきの「見えたの、このかが泣いてたの、このかのお母様に以前お聞きしたのだけど...このかって出産時も泣かなかったらしいわ、私とアベリアも昔からこのかとよく一緒だったけど...」
アベリア「私たちが知る限り...このかは泣いた事が無いわ、生まれた時、子供の時、親に打たれた時、反対された時、いかなるときもこのかは泣いた事が無い、少なくとも人前じゃ泣かなかった、いえ、本当に泣いた事が無いんじゃないかしら...」


病院屋上

アデア「このか!」
このか「!」
そこには…あふれる涙を止められずどうすればいいか分からない顔をしたこのかが居た...顔は見せていないがアデアには分かっていた
このか「いややわ、道に迷ってしもうたんよ、それに女の子の後付けるなんでアデアもあかん...」
アデア「このか...」
このか「ひゃわっ」
アデアは何も言わず、後ろからそっとこのかを抱きしめた
このか「アデア...」
アデア「こんな時...どんな言葉を言えば分からない、だけど...それは誰かを放って置いて良いということじゃないって...そう思うと放っとけなかった、だから...その...」
このか「ありがとうな...もうちょっと...そうやな、ぎゅってしてくれへん?顔が隠れて...何も見えんと...聞こえもせぇへん...ちょっとで...え゛えがら...お願いな...?」

このかの涙は誰にも見られる事なく、声は聞こえる事なく、少し曇った昼の空に消えていった


次回予告
物語は動き出した、ルークスの決意。謎の少女の存在、そして帰らぬライフ。それぞれが崩落の音を立て、新しい物語が生まれる

次回 †MULTIPLE AIGIS†SPECIALⅡ THE REQUIEM CALL 第二話 声無き思い

思い、それは心を移す鏡


†MULTIPLE AIGIS†三周年ということで


どうもみなさん。無駄に三周年目迎えました。てゐとさんです許してくださいマジでスランプから立ち直れないのです()
さて、今回はちょっとMALTIPLE AIGISの起源。念表のような物を特別にお見せしようと思います



その一、全ての始まりと全盛期(?)

6年前。全てが始まった

その時の私は高校生。携帯電話もようやっと手に入れ、やりたいことをやっていた。一番見たかったのは今や金儲けの道具に成り下がり、ガキの屯する魔境と化した某動画サイト。あの頃のあのサイトは平和であった。だがそんなことはどうでもいい。
その時の私には趣味といえる趣味と言えればポケモンウルトラマン。毎週欠かさずビデオテープに録画していたディケイドぐらいだった。私は特にポケモンが大好きであった。昔、親戚にポケットモンスター金をさせてもらってから私の一番好きなポケモンニドキングだった。見た目もよかったし何より様々な技を覚えた器用さに幼少から憧れさえ抱いていた。(逆を返すと今でもクッソ不器用なのがコンプレックス)ちょうどブラックホワイト発売が迫る中、私は考えた。『もっと強くなりたい』
そして某動画サイトにて私は当時流行っていた「バトレボ」と検索した。するとまったく伸びがないのに目に止まる動画があった。ここでの明言は避けるがその動画は一言で言うと普通ではなかった。その時、常人とめっちゃズレてる私の試行回路が異常な反応を示した。相手の意表を突き。はたまた真面目にふざけ、不利な状況でも足掻くその姿はプライドが地球と冥王星の距離感と同じぐらい高い私が初めて他人にあこがれた瞬間だった。

数ヵ月後、ポケモンBW発売。私は友人と所謂「三値」を覚え、育成ポケモンは一週間で多いときは15匹くらいだった。それくらい熱中したし色んなポケモンを育てた。友人二人の育成ポケモンを合わせても私の育成ポケモンはほぼその倍をキープしていた。(片方が少数精鋭部隊というのもあるがもう片方は普通に多かったが私がダントツであった)勝率こそ劣るものの「何してくるかわからないし何が出てくるか予測もつかない」「ふざけてるのに実用性があって戦歴残してるのがすげぇ」「物理型+トリル仕様+トリル始動要因のゲンガーとか何考えたら思いつくのか分からない」など色んな事を言われていた。また育成スピードが尋常じゃなかった事もあって寝てるのかならいざ知れず改造を疑われた事もあった(実話です)
(因みに私の現在所有するポケモンは大半がこの時育てた子達)

その二、想像

高校のとき私はイラストレーションクラスだった(そのわりに画力が無いのは触れないで())その時最高の燃料が投下されていた私は目まぐるしいほど色んなことを全力でがんばっていた。色んな絵を描き、なにより自分の世界を描くのが楽しかった。その時、自分もポケモンの世界に居たらなぁとの戯言と共に「自分」を描いた。その隣にはニドキングラグラージウォーグル。後のベノホーン、ラグナロクカオティクスなのだが…実はこの時点でベノホーンは存在していなかったのだがそれは後に…
だが私は丁度その頃、某動画サイトから我等がニコ動に移転してきたのである。そこにあったのは擬人化という今まで無かった発想だった。ウルトラすっげぇ申し訳ないがこの瞬間。当初考えてあったトレーナーが居なくなり。ポケモン擬人化というジャンルで行こうと決心。そして私は高校卒業と共にスマホを手に入れ、ツイッターにて一悶着を起こしてしまう。マジでもうしわけなさしかねぇがここではその一言だけでこれ以上は触れないことにする。そんなこんなで私はツイッターに登録する際。サクラ大戦から申し訳程度にリスペクトした名前。そう、「てゐ国歌劇団」の誕生だ

その三、私の好きを詰め込んで

さて、上記のニドキングラグラージカオティクスにてベノホーンがあの時点では存在してなかったと言ったがどういうことだったかというと…
当初、リーダー(エース、もしくは嫁ポケ枠)のニドキングの名前は「アデアット」でした。はい、まさかのです()アデアが当初ベノの枠に居ました。性格もベノそんまんまですので「アデアの名前を被ったベノ」というのが正しいでしょう()
裏話はここまでで(こっからも裏話のような物だが)当初「てゐ国歌劇団」の人数は…「8人」でした。ですが…

ベノホーン
ラグナロク
カオティクス
ティカル
ぷりん
ルークス
しゅヴぁる
もみじ

はい。一人見慣れない名前がありますね。これが幻のメンバー、ルカリオのティカルです。彼女は普段は大人しいが一度その拳を振るえば鬼神の如き輝きを見せるという設定で存在していましたが残念な事に正式なメンバーには選ばれませんでした。理由は色違いだったこともあって厳選の時間が取れなかったことなど色んな理由です。そしてその後、もう少し数が欲しいという安易な理由で育成したメンバーから以下のメンバーを上から順に選抜

まお
MEXさん
RTYUA
ライラ
ドラゴ
ニーナ
くぃーん
ゆきの
アンペルト
このか
ライフ
クリス
シャーリィ
ジュリィ
ジャック
キング
ヒメ
ハヤテ
ゆっこ
ラピス

はい、多い以前に誰だお前的なお名前が複数ございます。まずはそこを軽く触れましょう

クリス(クラウンスイクン)当初は居ましたが設定として「災厄を齎す者たちの監視」という使命の為にメンバーになったという設定でしたがあまりに世界観が異なり不必要になりましたので居なくなりました

シャーリィ(バシャーモ)ジュリィ(ジュカイン) 彼等は一度リストラされましたが性格などはほぼそのままにラグナの家族として再登場。どちらかと言えば恵まれているほうです

ジャック(ブラッキー)キング(サンダース)ヒメ(ブースター) くぃーん、ぷりんの姉妹(兄弟)としての設定のまま一応現在も「設定上存在している」珍しいキャラたちです。因みにこの時に姉妹はこの五人だけでぷりんが末っ子でした

ハヤテ(ハッサム) 彼女も現在忍組のメンバーとして存在。ある意味(出しやすさ的な意味では)一番リストラメンバーで恵まれている存在です。現在は厳格ながらマキに甘いという設定ですがこの頃はかなりいい加減な性格をしており、「バトルにでるのがめんどくさいからライラに影武者をやらせる」などとんでもないトラブルメイカーでした

ゆっこ(キュウコン)現在日組の隊長。個人的にこの中で一番気に入ってるキャラでイラストも描いてます。俗に言う「パイナップルヘアー」で本気になると髪を解いて相手を失明させるレベルの日照りを起こす事もできる。など現在もまったく設定が変わらないどころか実力や口調。はたまたキャラデザインまで変更が無いというがっしり設定が固まっている珍しいキャラです

さてここでメンバーの並び順を見返すとバラバラですね。地組メンバーの中にライラが居たりくぃーんやこのかの場所が違う等。これには特に深い意味は無くこの頃はまだ「組」という概念が無かっただけなのです

そして数の関係上組み分けした結果がこちら

毒 ニドキング ラグラージ ウォーグル グレイシア ドレディア シュバルゴ ガーディ

地 ニドキング カメックス デンチュラ エーフィ ボスゴドラ ニドリーナ

兎 ミロカロス ユキメノコ ライボルト ゾロアーク フライゴン

この時点でラピスはリストラメンバーになってしまっており、アデアも居ない。そのアデアこそ上記でベノの前にパートナー候補だった子です。そして毒組に合わせる様にメンバーを各組補充した結果がこちら

毒 ベノ ラグナ カオティクス ぷりん ルークス しゅヴぁる もみじ

地 まお MEXさん RTYUA くぃーん ドラゴ ニーナ ジーパン

兎 アデア ゆきの このか アンペルト ライラ ライフ あるま

丁度ツイッターに登場したのがこの時でした。ですがすぐに

毒+エクレール

地+ぼたん

兎+アベリア

そして少し経ってから

毒+タマズサ らんまる

地+レジーナ シュトラ

兎+わかな ラピス

と追加されいつもの面子が揃いました。この時リストラメンバーだったラピスは設定を一新。某ヤンデレの伝道師の方に助言を頂いた結果とんでもない(一人だけ世界観が違う)デザインとなりました。この時ヤンデレ設定も付きました。

そして色々あって一年後くらい?様々な方の助言により新メンバー6人が参戦。

毒+ チグサメ カゼキリ

地+ いっこんぞめ しらみつ

兎+ デビローズ ただいな

はい。今の三組誕生です。そしてこの時、忘れちゃいけません。本来なら死ぬはずだったのに予想以上に人気だったため死ぬことなくこの一年後に大出世を飾るシャーヴァルが登場したのもこの時でしたね

その四 夢や理想を現実(かたち)に

はい。最後。人気がでちゃったシャーヴァルは晴れて味方に、その後あんまり音沙汰こそなかったもののなんと「ラグナの旅日記」9話にて本編に再登場。完全に改心し新生鍼組として平和を護っていた。…のも束の間。まさかの11話で再び再登場し、なんと主人公であるラグナたちを差し置いてメインを勤めた。個人的に11話は鍼組の仕事が見れる珍しいお話だったりします。そしてあろう事かこの話で自身の鍼組に6人の新メンバーを引き入れ新生鍼組がてゐ劇のトップチームに加わった瞬間である。

そして今年の4月末。てゐ国歌劇団の名を捨て。新しく「MULTIPLE AIGIS」(マルチプル アイギス)という作品名へ。これでてゐ劇が生まれてから今に至るまでの経緯は終わり。メンバーの数は

3→8→28→18→21→24→30→36→45

といびつすぎる変化をたどっていますね。これは酷い()



最後にこんな私達MULTIPLE AIGISはひとえにフォロワーの皆さんによって支えられ紆余曲折があって三周年を迎えることが出来ました。本当にありがとうございます。みなさんのように人脈も無ければ過去の蛮行で信頼も無い。それでも私はやってこれました。数少ない信頼に身を寄せ支えてもらいました。こんなプライドが高い奴でよければこれからもお願いします。




今回は三周年イラストはありません()