teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団外伝 もみじ:真に愛する者:ユリシェア

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい、今回はコラボです、キャラ崩壊が含まれる場合がございます、ご注意ください。ん?もちろん百合要素を含みます♡



ユリシェア「はぁ...」
私の名前はユリシェア、私には最近悩みがあります...
(二ヶ月ほど前)
「二体一とか卑怯だろ...」
もみじ「やったね!!ゆりちゃん!!」
ユリシェア「はい!私ともみじさんが力を合わせれば怖い物なんてありません!!」
もみじ「よーし!やっちゃうぞー!!」
ユリシェア「あっ!待ってください〜!!」





もみじ「悪い奴らが消えていく...」
ユリシェア「ふぅ...一安心ですね、もみじさん♡(んなわけないでしょー!!もうちょっとすればもみじさんがクタクタの所を私が癒してあげれたのにー!!空気読んでください!!)」
もみじ「あ!ベノたちだー!それじゃあゆりちゃん、またねー!」
ユリシェア「ぶつぶつ....えっ?あぁ!待ってください!最後に抱っこだけでも〜!!...まぁまたお手紙書けばいい話しですから...」


ユリシェア「とかれこれ2ヶ月半、もみじさんからお手紙が帰ってこないー...(泣)もみじさん新しい女の子見つけたから捨てられちゃったのかしら...、うぅ...もしかしたら意味の無い事なのにどうして私はミナモデパートにぬいぐるみとかもみじさんの好きそうな物を買いにいくのでしょうか...ひょっとしたら嫌いな物でも送って嫌われてしまったのでしょうか...はぁ...今月余裕が無いのに...」


ユリシェア「そうです!今日は思考を変えてみがわり人形でも買いましょう!きっと喜んでくれます!!そうと決まればいざ!!」


ユリシェア「えっと...ありました、そうです、このむにゅっとした....むにゅ?」
人形を見ると人形を自分より早く掴んだ誰かの手がそこにはあった
ユリシェア「ごっ...ごめんなさい!」
???「いえ...こちらこそ...」
???•ユリシェア「「え?」」
ユリシェアは思い出した、手の感触を、そうだ、一度体験した事がある!
ユリシェア「もみじさん!?」
もみじ「ゆりちゃん!?」
運命の再会であった


もみじ「ホント久しぶり!あの時以来だよね?」
ユリシェア「えぇ...ホントですよ」
ワナワナと怒りに燃えるユリシェアがそこにはいた、いくら何でも心配させ過ぎだと。だが...
もみじ「ねぇゆりちゃん、大丈夫だった?」
ユリシェア「こっちの台詞ですよ...」
もみじ「え?」
ユリシェア「二ヶ月も音信不通で!!もみじさんは私の事嫌いなんですか!!?」
もみじ「え...、その...え...?」
もみじは訳が分からないような顔に加えて泣きそうになっていた、その顔を見てユリシェアはハッと正気になった
ユリシェア「えっとその...ごめんなさ...」
言い切る前にもみじは階段に走り去ってしまった
ユリシェア「もみじさん!待ってください!!」
もみじ「きゃあーっ!!」
追いかけようとしたユリシェアにもみじの悲鳴が聞こえた、下からだ
ユリシェア「っ!!」


「動くな!!このガキが死ぬ事になるぞーっ!!」
そこには二人組の強盗犯がいた
ユリシェア「!!」
そして片方の強盗はもみじの頭に拳銃を突き立てている
もみじ「うぅ...」
「金だ!!金を出せ!!早くしろ!!」
ユリシェア「これだから男は...」
ユリシェアは怒りを抑えきれなかった、あまつさえもみじを人質にしたことによって彼女の怒りは爆発寸前だった
「止まれ!コイツが見えねぇのか!!」
ユリシェア「っ!!貴様...」
「へっ、そうだ、おとなしくしろ、そのまましゃがめ」
ユリシェアは運がいい事に階段の近くにいたから止められたのだ、逆上して近づいたわけではなかった
ユリシェア「ダメだ...もみじさんの身が...私が...私があんなことを言わなければこんな事には...」
???「抑えな、大丈夫、絶対に救ってあげるからさ」
ユリシェア「え?」
???「シッ!いいかい?さっきからもみじはウィンクをこっちに向けてる」
ユリシェアが半信半疑でもみじを見ると確かに一定のタイミングでウィンクを繰り返している
???「モールス信号みたいなものさ、あれはもみじを(人質に)取ってない片方が気をそらしたら教えろって言いたいのさ、アタシは出たいが生憎通気口も無いし遠い、窓からもあるけど蜂の巣はごめんだ、だから片方が気をそらしたらサムズアップ、つまり親指を立ててあげな、いいね?返事はしないことだ」
ユリシェアは「その言葉」を聞くと息を呑んだ、今、自分の判断にもみじの命がかかっているのだ、そして
ユリシェア「(今!いや違う!)」
チャンスは一瞬、全ては自分の手にかかっている
ユリシェア「(今!!)」
目をそらした一瞬を見つけ、ユリシェアは親指を立てた!!
もみじ「ていっ!!」
「グボォ!!」
もみじの強烈な肘鉄が炸裂した、だが片方がそれに反応してもみじを狙った!
もみじ「!」
ユリシェア「もみじさん!危ない!!」
「てめぇ!!」
バキュン!!
もみじ「!!たあああ!!!」
片方の銃を蹴り、顔面に蹴りを入れダウンさせた、だが...
もみじ「ゆりちゃん!!」
ユリシェア「大丈夫...かすっただけですよ」
ユリシェアはもみじを不安にさせまいと笑顔を振る舞った
もみじ「よかった...」
ユリシェア「そうです!武器を取り上げないと!」
もみじ「あっ!」
ユリシェアは誤摩化そうと強盗の銃に触ろうとした、しかし、いきなり起き上がった強盗に捕まれ
「てめぇも道連れだぁ!!」
パリィン!!強盗は死なば諸共とガラスは割り、ユリシェアは道連れにされる形で投げ出された、なお...ここは五階だ
ユリシェア「(あぁ...もみじさん...ごめんなさい...)」
もみじ「ゆりちゃん!!」
もみじの声と共に柔らかい感触が身体を包んだ
ユリシェア「え...」
そこには自分をプリンセスハグ(お姫様抱っこ)をしたもみじがいた、だが...
ユリシェア「もみじさん...?」
もみじ「あ、えっとこれはね...その...一時的なもので...」
シュウウンと音を立てて理由を言おうとしたもみじが縮んでユリシェアは尻餅をついてしまった

「あのバカやろう...!飛び降りやがっ...」
ドゴォ!!
その一撃はエクレールの張り手だった、先程の声の主はエクレール
エクレール「ったく、めんどうだね。マキちゃーん!捕ったー?」



マキ「はいー!捕りましたー!」
そこには飛び降りた方の強盗犯を捕まえたマキが居た
ハヤテ「よくやった、エクレール様もご満足だぞ」
マキの姉貴分でもあり、頼れる先輩のハヤテが褒めるとマキは縮こまってしまった。マキは仕事中は基本無口なため、大きな声を出した事と撫でられた事に照れてしまったのだ
マキ「...///ありがとう...ございます...ハヤテ先輩...」
その後、強盗犯は連行された




ユリシェア「えぇ!?私が送っていたのはカロス(前)の住所で今はミナモにいる!?」
もみじ「私も前の住所に送っちゃってたんだ...どうりで...」
二人は赤面して下を向いてしまった、特にユリシェアはもみじに先程怒鳴ってしまったからだ、もみじも同じ思いをしていたのに明るく接してくれたのにと自分に恥じらいさえ感じていた
もみじ「ゆ...ゆりちゃん?」
ユリシェア「な...何でしょう?」
お互い赤面、顔も見れず目が泳ぐ会話をお楽しみください
もみじ「その...まだ怒ってる...?」
ユリシェア「そ...そんなことありません、むしろごめんなさい...その...同じ思いをしていたのに...その...」
もみじ「その...?」
ユリシェア「うぅ...こっ、これ!受け取ってください!!」
それは身代わり人形だった
もみじ「じゃあ...私は...これ...」
それは...
ユリシェア「え...」
それは...ユリシェアのぬいぐるみだった
ユリシェア「これは...」
もみじ「えっとね...最初はワッペンだったの...次はヘアピン...次は手袋...次はマフラー...ニット帽...コート...でも...お返事が返ってこなくて...わだじ...ぎらわれじゃっだのがなっで...ふあ゛んになっだり...びょうきになってないがっでっ、ひくっ...すごぐじんばいで...」
ユリシェア「もみじさん...」
もみじ「ゆりぢゃんは...わだじのはじめでで...たっだひどりのともだぢだがら...」
ユリシェア「...ごめんなさい」
涙がこぼれ落ちるもみじをユリシェアはそっと抱きしめた、優しく、私欲など無い、純粋な心で抱きしめた...

エンディング曲 Beat on Dream on/ウルトラマンガイア、第二期ED より













エピローグ
ベノ「おい、もみじ、手紙だ、あのグレイシアからだ」
もみじ「ありがとー!」
ベノ「あっ!おい!」
その手紙を心待ちにしていたかのようにベノの手から手紙を奪い去るともみじは猛ダッシュで自分の部屋に戻っていった、さながらくるくると漫画走りのように
しゅヴぁる「仲直りしたんだってな、ユリシェアだったか」
ベノ「もみじはチビのくせに変な所気負い過ぎなんだよ、表に出さずずっと我慢しやがって...」
しゅヴぁる「それだけ私情を持ち出さないくらい大人になったんだろ?」
ベノ「へっ!知るかよ!」
不機嫌そうにベノは飴を舐めながらソファに腰掛けた
しゅヴぁる「ん?今日はペロペロキャンディーじゃないんだな」
ベノ「なーんか今日はそんな気分じゃねぇ、今日は...、...普通じゃないのかもな」


もみじ「来たー!キタキタキタキター!!」
部屋に戻るなり椅子に座ってハイテンションで封を開ける、そこには

もみじさんへ、先日てゐ国歌劇団の方々が今まで届かなかったもみじさんのプレゼントを届けてくださいました、もう季節は春ですが逆に言えばこれで今年の冬は怖くありません。そちらには私のプレゼントは届いたでしょうか?みんな安物ですけれど...ごめんなさい、でもこんなにも近くになるとは思いませんでした、今度お買い物でも行きませんか?もみじさんにピッタリのお洋服を買ったりしましょう?そうそう、ミナモシティに近々中華のお店がオープンするみたいなのでそれも御一緒できたら嬉しいです。体調を崩してはいませんか?もうすぐ熱気が襲ってくるそうです、外出の際は熱射病に気を付けてください。それでは質素ですがまたお手紙ください。

親愛なるもみじさんへ、ユリシェアより



fin