teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

†MULTIPLE AIGIS† THE FORBIDDEN SCAR D READ 第六話 最終章Ⅰ 行き着く先は…

この物語は
てゐ国歌劇団の番外編
ポケモン
小匙一杯のグロ要素
申し訳程度のサクラ大戦要素
を含みます。これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい


追記、題名が変化しましたが内容は変わりません、タイトルは「THE FORBIDDEN SCAR D READ(ザ フォビドゥン スカー ド レッド)」 禁忌にして恐れられる深紅の傷、いつも通り頭悪い造語のタイトルです


現在のチーム編成

ベノ(単独行動)

ベノチーム もみじ タマズサ シュトラ わかな


まおチーム まお ライラ RTYUA くぃーん レジー

アデアチーム アデア ゆきの ライフ アベリア あるま ドラゴ しゅヴぁる カオティクス ラピス エクレール ジーパン

ラグナチーム ラグナ MEXさん このか アンペルト ルークス ぷりん らんまる ぼたん



現在地:ミアレシティ

〔目指すべき場所〕

まお「くうっ!雑魚がこれほど多いとは!」
走りながら影を相手にまおが叫ぶ!彼等が目指す場所に進むにつれて影をその勢力を増していた
くぃーん「だがやはりあそこで間違いないみたいだな!」
RTYUA「よおーし!ライラ!」
ライラ「おう!」
目の前の多勢を視認するとライラは赤黒いオーラを纏い、RTYUAに変身した!彼はゾロアークという種族の持つ『イリュージョン』を人間年齢16歳ほどにして極めに極めており、その精度は性別さえ超越した再現力と寸断違わぬ完璧な仕草で親のアンペルト以外が見抜けないほどだ
RTYUA・ライラ「『ツイン!サンダーネット!!』」
上空から降り注ぐ雷が地面に着弾すると同時に蜘蛛の巣状の電流が影の行動を束縛する!地組の面々はそれを綺麗にかわして先に進み、RTYUAとライラの二人も建物に糸をつけてまお達の後を追う
ライラ「大成功!」
RTYUA「ナイス!」
空中でハイタッチをするとライラは元の姿に戻り、走ってまおと並走する
まお「よくやった、べノの言うとおり貴様が居てくれたおかげで連携が取り易い」
ライラ「この場に居ないメンバーには化けれねぇが…その言葉ありがたいぜ!」



まお「着いたぞ!」
彼等が目指していた場所、それは…
まお「プリズムタワー!」
今は無人となったプリズムタワーだった
ジーナ「ここならミアレシティを見渡せるデス!」
くぃーん「監視カメラもここで管理している、恐らくは…」
RTYUA「てゐ劇を乗っ取った様に見せてシャーヴァルはずっとここで指揮してたのかも…」
ライラ「合点がいくぜ、他の組をあそこで監禁してニーナをこっちに隠してりゃあ時間稼ぎにもなる、万が一でもすぐに対応できるってんだな」
まお「盗聴器の件も電波塔でもあるここの方が電波を多く拾える、ブレーカーを壊したのにわざわざてゐ劇で活動するのもおかしな話ではあったな」
???「そのとおりだ」
背後の建物の屋上からプリズムタワーを背にするように跳んできたのはシャーヴァルだった…
シャーヴァル「まさかここまで追い詰められるとは予想をはるかに超えていた、イレギュラーも予想外だったが…お前たちの反撃もここまでだ」
まお「ずいぶんと品の無い格好ではないか、我のマントでも一着くれてやろうか?」
皮肉交じりにまおが挑発する、シャーヴァルの姿は目に見えてボロボロだった、それもそうだ、先ほどまで『イレギュラー』と戦っていたからだ
シャーヴァル「その好意はありがたいが遠慮しておこう、今はお前たちを倒すのが先だ」
まお「面白い、我をメッセンジャーボーイにしてくれた礼を今すぐ!この場所でしてやろう…!。お前たちはニーナを助けに行け、こやつは我が叩き潰してやる」
四人がその言葉通りタワーに向かうとまおは胸元からガベルハンマーを出す、かなり禍々しい外装をしており、全体的にトゲトゲしている、その形状はさながらニドキングの頭骨のような形を模している
シャーヴァル「そんな小さな槌(つち)で判決でも下すつもりか?」
まお「ふっ、”魔王”にたて突き、有罪で済むと思っているのか?」
シャーヴァル「俺に死刑は宣告できないとわかっているだろう」
仕掛けたのはシャーヴァル!刀を鞘から抜くと刀身が無かったのだが、黒いオーラが徐々に刀身を作り出し、鋭い刃となってまおに襲い掛かる!
まお「面白い武器だな、どこで手に入れた?」
シャーヴァル「俺の所持物だ」
まお「金庫にあったものだろう?罪がかさばるぞ」
シャーヴァル「罪など命ある誰しもが持っているものだ!!」
ガキィンと金音(かなおと)を響かせて互いの武器が火花を散らす!まおは余裕の表情だがシャーヴァルの顔には焦りが見て取れた
まお「(この焦り様…どうもおかしい…不自然だ)ふむ…」
シャーヴァル「はぁ…っ、はあ…っ!」
まお「貴様疲れているのか」
シャーヴァル「戯言を!」
まおは余裕の表情でシャーヴァルの攻撃を受け流す、この状況は普通ならチャンスだ、だが…
シャーヴァル「どうした、攻めないのか…!」
なぜかまおは武器を下ろし、そのままある場所に歩いていった、そこは…
まお「これにするとするか…」
ガコン!と音を立てたのは飲料物の自動販売機、そこからジュースを購入するとまおはそれをシャーヴァルに向かって放り投げた
まお「さて、そこにベンチがある、座れ」
シャーヴァル「どう言うつもりだ」
流石に警戒しているのかジュースは持てど敵意はむき出しだった、そこでまおは不敵な笑みを浮かべながら自らも購入したジュースを開封し、飲んで見せた
まお「…、ふっ、知れたこと、貴様…戦争にもルールがあると言ったな、実は法廷にもルールがあることを知っているか?使用者は8時間以上を越える労働をしてはならない、貴様も使用者であり、我の判決を受ける者、つまり一時ここで休憩を挟むのが常識という奴だ」
シャーヴァルは渡されたジュースを見て、躊躇う、なぜ情けをかけれるのかと
まお「その顔、情けをかけられていると思っているな?だとしたらその答えは見当違いだ、これはルールだ、そして貴様は戦争をしているつもりだろうが…我にとっては裁判だ、よって従え」
その言葉は高圧的ではあったが思いやりの言葉であることには変わらなかった、本当に潰す気ならこんな言葉を普通は言わない。というのも実は戦闘狂と呼ばれるまお、意外にもフェアプレイを好む傾向にあり、この差し入れも「シャーヴァルの全開が見たい」というものだった
シャーヴァル「…わかった、感謝して頂く…」
毒など効かない、いや、この男はそんな無粋な真似はしないと感じたシャーヴァルは躊躇うことなくジュースを飲み干した
シャーヴァル「…ぷはっ、後悔は…しないだろうな」
まお「当然、むしろ全力で来い、挑戦者を有利にし徹底的に叩きのめしてこそ魔王という存在は闇に輝く!」




プリズムタワー 屋上


くぃーん「くっ!何処だ!?」
RTYUA「どこにもいないんだけど!?本当にここなの?!」
ライラ「人質奪還の為とは言えシュトラがあっち(ベノチーム)で行動してるのが響いてるな…多分あの敵の数だ、早々こっちには来れねえな…」
ジーナ「ライラがシュトラに変身しても力までは出せないのが辛いデスねえ…なんで空飛べたり糸は出せるのに肝心なことが出来ないのデスか?」
くぃーん「変身した程度で私と同等のサイコパワーなど扱えるものか」
ライラ「あの糸や雷だって俺の幻術だぜ?あの影は形も質も無い物喰らってるだけだ、お前らもそれが見えてる時点で俺の幻術の範囲内だっつーの、俺は自分の幻術が効かねぇからお前等が見てる幻覚が見えてねぇんだよ。言うなれば目隠しでお前等の真似してんだぞ」
ジーナ「つまりは実態が無いデス?」
ジーナ(ライラ)「そういうことデス、ちょっとお姿お借りシマース」
RTYUA「変身はっや」
ジーナに変身したライラはそのままプリズムタワーから飛び立った
くぃーん「サイコキネシスも使えないのに…不思議な種族だ、ゾロアーク
RTYUA「ある程度成熟したゾロアークは陸海空あらゆるポケモンに化けて空を飛んだり海に潜ったりするってのは効いた事があるけど…ライラはまた別物のような気がするなあ…」
ジーナ「姿を借りられたのはシャクデスが私達も徹底的に探しまショウ!」




まお「どうした!?貴様その程度で我等に戦争を仕掛けたのか!?笑いものだな!!」
鋭い蹴りがシャーヴァルを蹴り飛ばす、そして建物に激突するより先にまおはシャーヴァルの首にかかと落としを決める。普通は死ぬ、間違いなく、だがシャーヴァルは峰でまおの足を払い、まお自身を除けさせる。
まお「みねうちか?刃の方でも構わんぞ?」
シャーヴァル「緊急時に気にしてられなかっただけだ」
まお「そうか」
一瞬で消えたまおはシャーヴァルの背後に回った、それを見切ったシャーヴァルは今度は刃の方で背後にいるまおに刀を振り切る!
キィン!!
シャーヴァル「…!?」
そこにあったのはまおのハンマー…いや、ガベル状の大きさではなくれっきとしたメイス状のハンマーそのものだった、シャーヴァルの刀はそれと衝突し、反動でシャーヴァルは大きく体勢を崩した、いや、衝突したとは思えないくらいの重量感で弾かれたのだ
まお「試させてもらう、不死であるか」
ゴグリィ!!とんでもない音を立ててシャーヴァルの首が捻れ、顔の正面は後ろに向いていた、要は首が180℃回転してる。首を捻ったのは…まおだ
まお「フッ…」
そこに、まおは容赦なく跳び蹴りを垂直にシャーヴァルの頭に向かって放った、その一撃は…シャーヴァルの頭部を蹴り飛ばし、さらにまおは飛び越えたシャーヴァルの身体を遠心力全開のメイスハンマーで思いっきりぶっとばした!!もちろんの事ながら直撃を受けたシャーヴァルの上半身は粉砕され、周囲に肉片と血が散乱した
まお「許せ、本気では無かった、ちょっとした余興だ」
ガラガラと瓦礫に埋もれた残りの身体を他所に蹴り飛ばし、シャーヴァルの頭部に話しかける。普通なら、いや、普通じゃなくてもこんなことをされたらひとたまりもない
シャーヴァル「素早く後ろに回りこみ、武器を設置しながら俺の頭上をムーンサルトしながら飛び越え、着地までに首をひねり、着地と同時に跳び、蹴りで頭を蹴り飛ばすか、二足歩行の生物にはオーバーキルもいいところだな」
だが…黒い闇が散らばった肉片や頭部から発生、集結し、シャーヴァルは無傷の姿に戻った、
まお「ほう…どうやら本当のようだな…丁度いいサンドバッグだ…!!」
シャーヴァル「生憎…時間が無いのでな、短期決戦で終わらせてもらう」
影角を構えなおし、身体を後ろに翻しながら地面に刀身を刺すと同時にシャーヴァルは地面を強く切り裂いた!
まお「!!」
切り裂かれた地面からはドス黒い影が飛び出し、徐々に龍の姿を模しながら地を這うようにまおに襲い掛かった!!
シャーヴァル「闇獣!黒龍降!!(あんじゅうこくりゅうらい)」
その影龍は獰猛な牙を剥き出しにし、まおを喰らい殺そうと迫る。だがまおは余裕でいなし、またしてもメイスハンマーを構え、龍を突っ切りシャーヴァルに攻撃を加えようと走った!
まお「疲れが出ているようだな!!このような小細工…!」
シャーヴァル「その決め付けが敗因だ」
まお「!!?」
先ほどまで確かにそこに居たはずのシャーヴァルの姿はどこにも無かった、確かに一秒前にはそこに…
まお「ぬぅ!」
シャーヴァル「はああ!!」
なんとシャーヴァルが上空からこちらめがけて突きの体制で降ってきた!これにはまおも急いで対応しようと動いた。だが…
シャーヴァル「殺しはしない」
まお「何を猪口才な…」
バァっと地面から黒い幕のような闇がまおの動きを止め、そのまま包み込んでしまったのだ。続けてシャーヴァルがその幕に全体重を乗せた突きを放つ…!
シャーヴァル「魔性深淵突き(ましょうしんえんづき)…!!」
ザシュっという音と共に抜かれた刀、シャーヴァルにはまおの物と思われる返り血に染まっていた。
シャーヴァル「殺しはしない、俺の主義は…世界の平和だ」
それだけを言うとシャーヴァルは走り去り、幕が解けた後全身がズタズタのまおは仰向けに倒れ、頭や目、口からも血を流しながら笑っていた
まお「まさか我が倒されるとは…な…。殺しは主義に反する…か…奴が倒したメンバーを殺していれば我等てゐ国歌劇団は全滅だったというのに…。世界平和…笑わせてくれる。志が同じではないか…」



〔路地裏〕

シャーヴァル「はぁ…はぁ…思った以上に苦戦…いや…最小限の被害で済んだか…」
ダークネスポケモンの特徴として、不老不死、不死身の再生力がある。だがスタミナや痛みなどは時間経過でないと再生しない。つまり先のまおとの戦いで負ったダメージ、首を折られたこと、蹴り飛ばされた痛み、メイスハンマーの直撃の衝撃はそのまま身体に残っているのだ
シャーヴァル「はやく…ステイルの援護に…」
???「そうは行かない」
路地裏の真ん中に居るシャーヴァルを囲むように三つの通路が封鎖された、RTYUA、くぃーん、レジーナの三人だ
シャーヴァル「…悪いが先を急ぐ」
くぃーん「まおを倒したのは知っている。まおからは前もって『負ければ好きにしろ』と命令を受けている」
RTYUA「んでもう一個、ニーナの場所さあ。わかんなくていい加減イライラしてきてさ、この街ぶっ壊して探しても良いんだけれど面倒くさいんだよね」
ジーナ「結果!話し合って決めマシタ!!ニーナの場所、吐いてもらいマス!今すぐ吐いてくだされば半殺しで済みマスヨ?私達は必要なら殺しをしても許されますので…隠れてる人間やポケモンが崩した瓦礫の下敷きになっても何ら問題は無いのデス。デスが私達としてもあまりそんなめんどくさい事したくないのデス。どうデス?ニーナの場所、ココは平和的にお話シマセン?」
シャーヴァル「…話すことは…何もない!!」
挟み撃ち状態から戦闘態勢に入る四人、特にシャーヴァルは息を切らしているのを必死で隠している
くぃーん「ふっ…」
RTYUA、レジーナが建物から離れると同時にくぃーんが指を鳴らした、その瞬間
シャーヴァル「!!」
周囲が大爆発を起こし、シャーヴァルは吹き飛ばされた!もちろんの事建物は崩壊し、先ほどまで居た場所は瓦礫に埋もれていた
シャーヴァル「っ…!」
さらに続けて瓦礫が投げつけられる。それを一つ一つ、真っ二つに両断し、斬撃を打ち飛ばす!
シャーヴァル「なっ…!?」
周囲の建物は崩壊している。つまり隠れる場所が無いにも関わらず三人の姿は無く、周囲に気配も姿さえ感じ取れない。
シャーヴァル「どこに居る…?」
警戒こそすれど全面には意識は集中できない。どこにいるか…どこからくるか…シャーヴァルの神経はだんだん研ぎ澄まされていった…
シャーヴァル「この状況…長期戦に持ち込むつもりか…?」
そう考えた瞬間!ズガアア!!と音を立て、先ほど両断した瓦礫がシャーヴァル目掛けて迫ってきた!
シャーヴァル「サイコキネシス…?」
再び構えなおし、瓦礫と周囲へ集中を向ける。攻撃してくるならこの瞬間だ
シャーヴァル「来い…!」
跳んできた瓦礫を両断すると同時にすぐ後ろを警戒し、振り向く。案の定周囲をレジーナが高速で飛び回っていた
シャーヴァル「波状攻撃か…?それにしては…おかしい…」
グチョっ
シャーヴァル「!?」
足に何かが絡みついた、それは粘着質の糸だった
シャーヴァル「どこからだ…?」
どこから飛んで来たのか、気になるところだがそれでも冷静を貫き、周囲を警戒する
シャーヴァル「(今のは足止めではなく…注意を引き付けたかったのか?バルジーナの動き、デンチュラの糸、そして…姿を見せないエーフィ…それを全て把握し、考えれる答えは一つ、絶対に向いて欲しくない方向がある…。例えば…)そこだ!!」
一線!影角の刀身を数倍に伸ばし、上空を切る。そこには…
くぃーん「チッ…」
巨大なリフレクターがあったのだ、その上ににくぃーんは居た。どうやら間一髪影角をかわしたようだ
シャーヴァル「光の反射を利用した見えない足場か、エーフィの能力、空気の流れを読み、相手の行動を先読みする。さらに万一反撃があっても大丈夫なようにしていたようだが…この影角にはそんな小細工は通用しない!」
おかしい。なんだ、この露骨な時間稼ぎは…。シャーヴァルはどこか違和感を感じていた。「何故上を見せなかったのか…」と
シャーヴァル「…?」
ふと上空を見上げる。そこには…蒼い煙が上がっていた…
くぃーん「私達地組が本気を出してしまうと…カロス全域に被害が出る…今のは警告だ…」
ニヤリと三人が笑う。シャーヴァルは足元の糸を切り、身体から黒いオーラのような物を放出する…
シャーヴァル「そうか…罪も無い命を危険に晒す事になるのか…」
くぃーん「貴様が脱獄などしてニーナをさらわなければ起きなかった事だ」
シャーヴァル「…確かにそうだ、原因は十中八九俺にある。だが…!それは罪無き命を犠牲にする言い訳などにはならない!!」
濃い黒紫色の瞳が徐々に黒く染まる。それと同時に黒いオーラはシャーヴァルを包み込む
シャーヴァル「来い…!誰一人死なせない!!」
???「誰がそこまでやれと言ったか!!」
その声に三人が振り向く、丁度シャーヴァルからは真正面、くぃーんの真後ろにその人物は居た
まお「貴様等!好きにしろとは言ったが街を故意に破壊し、命を脅かすことまで許した覚えはないぞ!!」
そこにいたのはまおだった。だがシャーヴァルは眼を疑った。その身体には傷一つ無かったからだ
まお「もしこんなところで最大威力のサイコノヴァやサンダーシンフォニー、サンライト・ア・ミーガを打ってみろ!!ミアレは壊滅!それどころか味方にまで危険が及ぶ!我はニーナを探せと命じたはずだ!吐かせるのは構わんが第一ニーナの居場所も知らず打つ真似は決して許さん!!」
まおに叱咤され、三人は悔しそうに力を引っ込める。因みに最大威力のサイコノヴァは一地方を無名の大地に変え、サンダーシンフォニーはジョウト地方タンバシティ→シオンタウンぐらいまで音が届き、聞こえた生物の聴覚器官を完全麻痺させ、内臓が破裂し、脳神経が死滅する。サンライト・ア・ミーガは信じられない話だがマグマを蒸発させるほどの破壊力がある。最大威力の技はどれもとても生物が居る環境で放って良い技ではない。それどころか生物が放ってよい威力の限度を軽く超越している
くぃーん「だが!コイツは貴様を倒し…」
まお「くぃーん、黙れ。我が負けたのは事実、だがコイツは、シャーヴァルは不眠不休の中で我等を倒し、今尚何かを全うしようという強い意志を感じる。こうなってしまっては我等の出る幕は無い。奴に任せる」
シャーヴァル「奴…?」
まお「ここで待って居ろ。好都合な事に今の信号弾でここに貴様が居る事が分かった以上すぐにでも来るだろう。我は負けた身、ましてや部下が無礼を働いた。先も言ったが出る幕はもう無い」
バサッとマントを翻すとまおは振り返り歩き出す。三人も続けて歩き出す
まお「ニーナの場所だが…貴様も酷なことをするな。至高回路があのバカと同じではないか」
シャーヴァル「…あくまで足止めのためだ。危害を加える気は無い」
まお「ふっ、あのバカが気付くものか…」
その会話が終わるとまお達四人は歩き去って行く。そして入れ違いに五月蝿いバイク音が響き、それはシャーヴァルの目の前で停止し、搭乗者はバイクから降りた
シャーヴァル「…」
ベノ「よぉ」

パァン!!

次回予告

ベノ「…話すことは何もねぇよな」
シャーヴァル「…」
遂に激突する二人。徐々に終着へと向かう戦い。なぜシャーヴァルは戦うのか。死したとしても尚、貫かねばならぬこととは…?そしてニーナは一体何処に居るのか…?あらゆる謎が今解錠を始める…!


次回 †MULTIPLE AIGIS† THE FORBIDDEN SCAR D READ 第七話 最終章Ⅱ 孤独の絆

誰も一人なんかじゃない。振り向けば仲間が居る



モチベが一番戻って欲しくない時期に戻ってきました。とりあえずⅡを投稿したい