teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団スペシャル† wound that I will never forget 第二話 仲間との罅/日々

この物語は
てゐ国歌劇団の番外編
ポケモン
少しのグロ要素
申し訳程度のサクラ大戦要素
を含みます。これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい

ベノ(ニドキング:♂)「いいか、今はメトロンの通信で話せているだろうが降りればそこまでだ、後の行動はお前等に任せる。ラグナ、アデア、頼むぞ」
アデア(ニドキング:♂)「了解です」
ラグナ(ラグラージ:♂)「任せろ!」
音割れしながらも二人が返事をしたのを確認するとベノはメトロンの通信を切った
まお(ニドキング:♂)「...ベノ」
何か言いたげな『まお』をワザと無視してベノは奥の車両に行こうとするも首を掴まれ、無言で静止した...
ベノ「...どけ、邪魔だ」
ベノはやけに殺気立っていた。理由は簡単だ
まお「ジーパンのことだろう、分かっているぞ。以前より疑問だった」
ベノ「...」
まおはそう言うと腕を緩めて運転席に座り込んだ。相変わらず態度がふてぶてしく脚を組んで見下すようにベノを睨みつける
まお「『なぜ貴様がシャーヴァルに手を出さなかったか』、そして...『なぜジーパンがあんなにも激昂したのか』...、貴様等...」
まおが『確信に迫る何か』を言いかけた瞬間、勢い良く後部の車両へ続くドアが開いた、もみじが血相抱えて不安そうな顔で車両の奥を指差す
もみじ(ガーディ:♀)「ベノっ!ジーパンお姉ちゃんが...!」
そこには息苦しそうにしているジーパンが居たが、『まお』は話しを止めようとはしなかった。
まお「あのシャーヴァルと同じダークネスポケモンであろう?そしてダークネスポケモンにも不利な相性が存在する。例えば...『シャーヴァルは貴様等を殺せるが貴様等はシャーヴァルを殺せない』違うか?」
その会話は...もみじがドアを開けた事で全員に聞こえた...。全員が『訳の分からない表情でベノやジーパンを見ていた』
ジーナ(バルジーナ:♀)「ほわい...?」
ライラ(ゾロアーク:♂)「マジか...ベノさん...」
ベノ「...、この際だ、話せる事全部話してやる。だがその前に...」
ベノは苦しむジーパンの元へ焦るように歩き、脚を掴んだするとジーパンは苦しみ始めた
ジーパン(ズルズキン♀)「ぐぅ...あぁ...!!」
ベノ「馬鹿野郎...あんな無茶するから強度を越えちまってんじゃねぇか」
そう言うとベノはジーパンのズボンを腕で裂いた!それは普通、女性にしていい事ではないことは最年少の『もみじ』でさえ理解している事だった。
RTYUA(デンチュラ:?)「うぇっ!?」
この場の全員が驚いた、しかし...ベノの奇行にではない、確かにそれもあるだろうが目の前の光景にはそんなことが些細に思えてしまった、なんと...『ジーパンの脚が機械だったことだ』
ベノ「...八年前、そんじょそこらの悪の組織が震え上がった最強のテロリスト集団が居た。それが...『鍼組』」
ベノは懐からドライバーや部品などを出すとジーパンの機械で出来た脚を直しながら『鍼組』について語り始めた
わかな(ジャローダ:♀)「組...ということは...」
ベノ「...昔の事だがな、ある意味『てゐ国歌劇団の基礎、誕生の本と言える組織』だ。その組織は『殺しによる救済』ってバカみたいなことやっててよ、罪が無い人々やポケモンを次々と殺す事で生きるという罪から解放してたんだ。そう...」
...、ベノは振り返り、全員を睨みつけながら言い放った...。その顔は『今からここにいる全員と敵対しても構わない』そんな覚悟が相見える厳しい表情をしていた
ベノ「俺がその『鍼組』のボスだった...そして...、ジーパンは最高幹部として...」
シュトラ(スターミー:?)「もしかしてあのシャーヴァルって...その鍼組の仲間...?」
ベノ「...あぁ、兵長をやってた割には腕も立っててな、組織全体で信頼もあった。だが...とある日...」
キィィーーーー!!!
その時、運が良いのか悪いのか、メトロンはクノエシティの地下に作られた基地に到着した。同時にジーパンの脚も直せたかのようだった
ベノ「...、後で全員まとめて話す、今の所は...」
???「やっと来た!喰っらえ!!」
メトロンから出たベノがそう言うと甲高い声が聞こえた。その声が聞こえた瞬間、いきなり地面が揺れだして辺りを高熱が支配した。その主は...
シャーヴァルからの刺客『たらこ』だった
たらこ(ボーマンダ:♀)「キャッハハ!!リーダーの言った通り...だぁっ!!『メテオ•エクスプロージョン』!!」
たらこはそう叫ぶと巨大な隕石のような物体を複数降らして来た!地下は(まおが造形したため無駄に)意外と広く、ざっと天井まで30mはあるため『たらこ』は飛んでいられ、ベノ達は地面が揺れているせいで立つ事もままならず、身動きが全くできなかった
まお「れ...レジーナ!!」
ジーナ「と...とりあえず!!ソウサイするデス!!『サンライト•ア•ミーガ』!!」
ジーナは飛べるため、揺れなど効かず、メトロンの中から飛び出して人工的に太陽のような物質を作り、そこに強風を浴びせる事で灼熱の熱波を放つ!だがその隕石には通用しなかった、なぜならその熱波は地面に向けて放たれたからである。この秋という季節、場合によっては冬より室内が冷え込む季節であり、この場所は地下にある、さらに暗いため室内温度は外より冷え込んでいた。これによりメトロンの外に居た『ベノ』『まお』『くぃーん』『もみじ』は『上昇気流』によって浮かび上がった!!
ベノ「地下が冷たくて助かったか...!隕石を潰せ!!」
ベノは牙突天 猛毒斬(がついてん もうどくざん)によって遠距離攻撃が出来るが他はそうは行かなかった、特に軽すぎて他の三人より浮かび上がった『もみじ』は天井に一直線であった。これが上に落ちる幼女
ベノ「もみじ!」
まお「よそ見をしてる場合ではない!!」
まおが叫ぶと隕石はベノの目の前にまで接近していた、ベノは反動により完全にむほうび状態である...そこに...
ジーパン「でりゃああ!!!」
渾身の力でジーパンが放った蹴りが炸裂し、隕石を粉砕したが...同時にジーパンの左足も粉々に吹き飛び、ベノがクッションになる形で二人は地面に激突した。その周辺は...血まみれである...
ベノ「ダマズザッ...!」
舌を切ったのか歯が折れたのか、呂律が回らないベノは必死に『もみじに血を見せるなと合図した』もみじは過去に『恐ろしい体験』をして以来、流血や石(触れるのがダメ)人間を拒絶するほど苦手としている
タマズサ(ハクリュー:♀)「っ!、もみじっ!」
もみじ「ふぇ?」
きりもみ状態のもみじに追い打ちを掛けるように『たらこ』のカカト落としが『もみじ』にクリーンヒットし、受け身こそ取れたものの背中を強打して気を失ってしまった。
タマズサ「あんたぁ!!」
もみじを攻撃した『たらこ』に激情し、タマズサは攻撃するも相手は避ける素振りも無く攻撃を突っ切って来た!まさに一方通行という言葉が似合うその特攻はメトロンに激突したメトロンが粉々に爆発する程だった!だが...たらこが翼で舞い散る瓦礫や煙を吹き飛ばすとそこには...
たらこ「あっはっはっはははは...、あ?」
全員の姿が跡形も無く消え去っていた

ラグナ「着いたな、流石にここはバレないだろうな」
MEXさん(カメックス:♂)「えぇ、ここは森の最深部。人間どころか周囲に住むポケモンでさえ近寄らない場所...」
一方、ラグナ達はポケモンの村が隣接する『迷いの森』、その最深部に設立された『てゐ国歌劇団の秘密基地』実はこの場所、厳密には『カロス地方と別の地方の境目』に位置すると言われており、『現在は』発見扱いされていないポケモンが住む森ではないかとも噂されているとか...
ラグナ「全員備えろ、『来ない訳じゃねぇ』警戒しなきゃやられる」
そう言ってラグナはシステムにログインするためのパスワードを入力した
ラグナ「C•K•I•S•D•T...っと...」
ぼたん(ノクタス:♂)「なんだ...?」
ラグナ「新しいパスワードだ、前はW•T•I•N•Fだったがここ最近おかしな電波がカロス地方のあちこちで確認されててな。メインシステム強化に伴って変えたんだ。さて...」
ラグナが振り返ると全員が準備を終えていた、それを見るとラグナはニヤリと似合わない顔をし、その直後、起動したシステムモニターがヴヴゥンと音を立てて出現した
ラグナ「反撃開始だ」

ベノ「っはぁ...サンキュー、ライラ。助かった」
ライラ「ど...どんなもんです...疲れた...」
先程ライラの能力を使い、たらこから逃げ出したベノ達は全力で走ったため息切れを起こしていた、さっき居た場所を完全封鎖し、今は基地内で一番頑丈な貯蔵庫に避難している。いつ『たらこ』が襲ってくるかは分からないからだ
まお「まさか賊がいようとは...この場所は我ら以外立ち入り出来ぬハズ...」
RTYUA「大方基地を囲んでる外殻をぶち抜いて来たとか...?」
ベノ「ありえねぇ話しじゃねぇな、じゃねぇとシャーヴァルの奴が自力で脱獄できるはずがねぇ」
全員が焦っていた、流石に出来ないだろうが先程たらこが放った『メテオ•エクスプロージョン』あれが直撃して『基地内で一番頑丈な』貯蔵庫が無事である保証は何処にも無いからだ。
まお「さて...では始めるとするか」
ベノ「あぁ、反撃開始だな」
まお「いや」
まおは立ち上がるとベノの首根っこを掴んで壁に叩き付けた
まお「裏切り者への...尋問だ...!」

シャーヴァル(ニドキング:♂)「...」
シャーヴァルは聞いていた、実は地上でベノが切り掛かって来た時にベノのポケットに盗聴器を仕込んでいたのだ。だから今の彼にはベノの行動が丸分かり。そうでなくても彼にはベノの行動が手に取るように分かった。実際にたらこをクノエシティに送り込んだのはつい先程。盗聴器を起動していない時だったからだ
シャーヴァル「たらこ、そこを右に曲がった貯蔵庫に居る。奴らは現在仲間割れをしている、今がチャンスだ」
そしてシャーヴァルは毒屋敷に置かれていた施設内の地図を探し出し、たらこに持たせた通信機で指令を送っていた
たらこ「了〜解...くすくす...」
たらこはまるで『殺しを楽しむかのような』笑顔で力を溜めていた、彼女は『戦闘狂』と呼ばれる程に戦闘能力が高く、戦いを好む。そして今、獲物を仕留めるように勢い良く角を曲がった!!その時!!
たらこ「ぶぇえっ!?」
突然『粘着質な何か』とぶつかってしまった
たらこ「だあああああ!!!うっとおしい!!」
たらこはそれを必死に振り払おうとした、だがそれは絡まるばかりで一向に取れない。実は彼女、『うっとうしいもの』や『面倒くさいもの』が大の苦手。それが絡まる程に彼女の怒りは高まり、さらに激しくジタバタと暴れる。そうすればそうする程にそれは絡まる一方だった。一方シャーヴァルは『たらこ』の絶叫の訳が解らず、冷静になるようにと『たらこ』に言い聞かせるが...今の彼女はとても聞く耳を持っているとは思えない
シャーヴァル「ブービートラップで足止めか...?いや...ここで倒さなければ後が面倒である事はベノが真っ先に気付いているハズだ...。だが好都合な事に奴らは仲間割れをしている...、散々二手三手先を詠んだ事が奴らにとっての疑心暗鬼となったか...、フフッ...、皮肉だな」

バキィ!!
ベノ「ぐぅ!!」
一方その頃、ベノは全員の前で尋問を受けていた、その光景はタマズサがもみじの目と耳を塞ぐ程だった、とても子供が見ていいものではない
くぃーん(エーフィ:♀)「貴様...白状したらどうだ。本当はあのシャーヴァルという奴と裏で手を組んでいるのだろう?」

ベノ「しらねぇな...あんなバカタレと誰が手ぇ組むか...」
ベノは『くぃーん』のサイコキネシスでコンクリートの壁に叩き付けられていた。彼女のサイコキネシスは非常に強力で『ミュウツーに最も近しい存在』とまで言われる程の超能力を持つ。さらに『ある科学者』によればエネルギーを凝縮して一気に解き放てば大都市『程度』なら一瞬で壊滅させることができると言われている。そう...『リミッターを二つ着けた状態で』である
まお「...ベノ、我とてこのような事はしたく無い。だが...出来すぎているのではないか?『突然の復活』『閉鎖したエリアに平然と現れる』さらには『我らしか知らぬクノエの秘密基地にて待ち伏せ』と来たものだ」
まおはそう言いながらベノに歩み寄る、そしてベノの首を片手で掴むとギリギリと絞め始めた
ベノ「が...ぐ...」
まお「苦しかろう、それが貴様達『鍼組』が受けて当然の末路なのだ。貴様等はこの貯蔵庫で待っていろ。何、一年もあれば戻ってくる。加えてこの貯蔵庫は我の指紋認証でな、貴様等は我が思い出すまで缶詰だ。フッフッフ...アーッハッハッハッハ!!!」

シャーヴァル「...、哀れだな。計算外だがこれで『危惧していた』事を避けられるか...。たらこ、大丈夫か?」
たらこ『コロス...』
シャーヴァル「程々にな」
シャーヴァルがそう言うと『ブヂッ』と音がした。まるで怒りが爆発したかのような音が...
シャーヴァル「通信機が壊れる速度で飛ぶなと言ったはずだが...、全く...。さて、ベノは...」
シーン...
シャーヴァル「...気絶でもしたか、まったく...「弱くなったな」」
その時、確かに聞こえた。ベノの声が、シャーヴァルは黙って耳をそっと傾けた

ベノ「すま...ぇ...、こ...な...と...ちまって...」
電波が悪いのかよく聞こえない、だがシャーヴァルはかぶりつくように真剣に耳を澄ました
ベノ「所詮はこのザマだ...仲間と思っているのはいつも俺だけ...一体何回盥回しすりゃ気が済むんだ...」
ジーパン「気にすんな...、あわても甘かった。あわてらは変わらない...『変われねぇんだ』...だから命あるアイツ等がこうやって前に進むのさ...」
ベノ「へっ...どこでそんな言葉覚えたんだよ、似合わねぇよバーカ」
ジーパン「どこだろうな...『八年前』...かな...」
ベノ「...俺がてゐ国歌劇団を設立したのには二つの理由がある、一つは鍼組での罪を拭う事...、もう一つは...もうシャーヴァル...アイツのような...存在を生み出さないためだ...それがこうやってボコボコに読まれて仲間からもボコボコ、まさにダブルパンチだな...」
ジーパン「あぁ...、さて...どうする?一生貯蔵庫暮らしなんざ退屈で死にたいわ...」
ベノ「『死ねねぇよ、死ぬ訳にもいかねぇ』...」

シャーヴァル「...」
盗聴器の音を聞くヘッドホンを静かに置くとシャーヴァルはどこか切なそうな顔をしながら目を瞑った、胸に手を置いたその顔からは
シャーヴァル「ベノ...ジーパン...」
一筋だけ、たった一粒、『涙』が流れたように見えた...だが彼はすぐに袖で顔を拭うと覚悟を決めたような顔をして部屋を去って行った

まお「...いくら音速に近くとも迂闊だったな、貴様等がこの場所を攻める事は全てお見通しなのだよ」
痙攣しながら気絶している『たらこ』の頭を踏みつけてまおは高らかに勝ち誇った。よほど自分の居城を物色された事を恨んでいたようだ。
???「よぉ、終わったか?」
まお「うむ、全て作戦通りに行ったな」
まおの背後から現れたのは...
ベノ「へっ、流石『戦闘集団』と言われるだけはあるな」
貯蔵庫に居るはずのベノだった

実はベノは自分の作戦が全て見透かされる事が解っていた。盗聴器のことも知ってて『ワザと』喋っていた。ではいままでのシーンを解説しながら『見てみよう』

ベノは用意周到と言わんばかりに内のポケットから紙とペンを取り出し、薄暗い地下でちゃんと見えているかのように何かを書き始めた
アデア「それは...」
ベノ「アイツ等に対抗するための布石だ、まずこの地下施設にある地下鉄メトロンを使う。それでアデアが率いるメンバーは少し遠いがホウエンまで行ってもらう」
この時ベノが紙に書いた文字は『盗聴器を仕込まれた、俺が言う事には適当に相槌打ってろ』
アデア「えっ、は、はい!」
ベノ「まお、お前達はクノエシティの地下に『アレ』できあがったんだろ?」
この時は『多分今は聞かれてねぇがどうせ履歴でバレる、だから敵を分散して倒す』
まお「無論だ、そこに行けば良いのだな」
まおはノリノリで笑いを堪えながらシリアスに返答した
ベノ「おう、で...ラグナ。お前達には敵を引きつけるためにポケモンの森に作ってあるアジトで待機しててもらう」
そしてこの時『そのために演じろ、俺たちは歌劇団だ』
ラグナ「なっ...!?お前はどうするんだ!普通お前じゃ...」
そう、このラグナの返答、実は演技である。実は周囲の全員笑いを堪えるのに必死だった、まさかこんな形で劇をするとは思っていなかったからだ。
ベノ「俺はまおと行動する、『事情があるからな』」
そして極めつけ『今から本当の指令を紙に書く、俺の言ってる事は台本だ』ベノが笑いながら真面目な声でマトモなことを言った事で全員声こそ出さないものの爆笑していた。
ラグナ「そうか...、わかった」

ベノは突然現れた事に驚き、そう言いながらこっそり気付かれないようにラグナ、まお、アデアに何かを渡した
この時ベノは焦ったふりをしてこの三人に小型の通信機(要はビデオカメラでも会話するために)を素早く渡した。実はベノ、小細工は『嫌い』なだけで超が着くほど器用、元々ニドキングという種族としての能力が秀でており、実は簡単な手品もできる。

ベノ「アデア!ラグナ!聞こえるか!?後一分で発射する!発射したらトンネルを全員で破壊しろ!そうすれば追って来れない!!発射と同時に線路へのシャッターも閉じるようにした!!今のうちに火力バカをメトロンの後ろに並べろ!!」
アデア•ラグナ「了解!」
実はこの時、メトロンの通信機で会話しているふりをしていただけ、本当は先程渡した通信機の文面で連絡をしていた。
ベノ『思った通り来やがっただろ?こっから腹抱えて笑うんじゃねぇぞ』
アデア『解りました(笑)』
ラグナ『ダメだ腹筋死にそうだw』

ベノ「いいか、今はメトロンの通信で話せているだろうが降りればそこまでだ、後の行動はお前等に任せる。ラグナ、アデア、頼むぞ」
アデア「了解です」
ラグナ「任せろ!」
二人が返事をしたのを確認するとベノは通信を切った

真実(通信を切った後)
ベノ『まずまずだな』
まお『まあまあだな』
アデア『これは劇にしても僕らが笑っちゃうからダメですね(笑)』
ラグナ『すまんベノwこっち全員爆笑してるwwwらんまるとぼたんもだwww』
ベノ『マジかよwwww見てぇw』
まお『写真に収めよw後で全員の顔見せあおうではないかwww』
アデア『すいません、こっちもエクレールさんが笑ったから全員笑い始めました(笑)』
ベノ『やめろよwこっちまで笑うだろwww』
ラグナ『wwwww』
ベノ『ちょっとマジメな、多分俺等は着いた瞬間追っ手が待ち伏せしてる。ラグナの所も誤差はあれど絶対来る、シャーヴァルなら絶対『昔の』俺の思考で考えるからな』
アデア『僕らの所は大丈夫なんです?』
ベノ『100%安全、絶対来ない』
まお『根拠は』
ベノ『あるわけねぇだろ』
ラグナ『www』
アデア『(笑)』
まお『wwwww』
ベノ『すまん、もう着いたわ、それじゃあ予定通りな』
アデア『了解です』
ラグナ『ウィス』
まお『こいつは匂うぞ、脳筋の匂いがプンプンする』
ラグナ『こっちも着いたwまお止めろww』
アデア『こっちは後10分くらいです』
ベノ『おし、作戦開始!!』
という会話をメトロンに乗っている間に通信機のチャットでしていた、全員迫真の演技をしているベノとまおは『あれをやりながら』チャットをしていたのだ。そう...『見えてない事を良い事に』

そしてライラの能力で貯蔵庫に逃げ込んだ際は
ベノ「っはぁ...サンキュー、ライラ。助かった」(紙に指令を書いている)
ライラ「ど...どんなもんです...疲れた...」
先程たらこから逃げ出したベノ達は息切れを起こしていた、さっき居た場所を完全封鎖し、今は基地内の貯蔵庫に避難している。いつたらこが襲ってくるかは分からないからだ
そしてこの時ベノは紙に書いた『RTYUAは糸のバリケードを張れ、後でとびきりの電撃がながせる奴をな。シュトラ、俺の考えを全員にテレパスする準備をしてくれ。わかな、盗聴器の逆探知頼む』
まお「まさか賊がいようとは...この場所は我ら以外立ち入り出来ぬハズ...」(この時笑顔)
ベノの紙『ライラ、今から書く台詞を言ってくれ。くぃーん、俺を貯蔵庫の壁に叩き付けろ。もみじ、匂いは覚えたな?位置を探れ。タマズサ、地図を覚えろ。』
RTYUA「大方基地を囲んでる外殻をぶち抜いて来たとか...?」
ベノ「ありえねぇ話しじゃねぇな、じゃねぇとシャーヴァルの奴が自力で脱獄できるはずがねぇ」
紙『敵は通信機持ってるはずだ、それをぶっ壊せばシャーヴァルはもうこっちの掌の上だ。台本どおり『アドリブ』でなw』
(全員黙って笑いを堪えつつ首を縦に振る)

バキィ!!
ベノ「ぐぅ!!」(マジ痛ぇ...)
くぃーん「貴様...白状したらどうだ。本当はあのシャーヴァルという奴と裏で手を組んでいるのだろう?」
(本気)
ベノ「しらねぇな...あんなバカタレと誰が手ぇ組むか...」(マジ痛い、ギブしたい)
ベノは『くぃーん』のサイコキネシスでコンクリートの壁に叩き付けられていた。彼女のサイコキネシスは非常に強力で『ミュウツーに最も近しい存在』とまで言われる程の超能力を持つ。さらに『ある科学者』によればエネルギーを凝縮して一気に解き放てば大都市『程度』なら一瞬で壊滅させることができると言われている。
(これはマジなリミッター込みの真面目な計算だそうです)
まお「...ベノ、我とてこのような事はしたく無い。だが...出来すぎているのではないか?『突然の復活』『閉鎖したエリアに平然と現れる』さらには『我らしか知らぬクノエの秘密基地にて待ち伏せ』と来たものだ」(シャーヴァルが詠んでる△:ベノが誘導してる○)
まおはそう言いながらベノに歩み寄る、そしてベノの首を掴むと片手で絞め始めた
ベノ「が...ぐ...」(てめぇら少しくらい加減しろ、マジで痛ぇぞ)
まお「苦しかろう、それが貴様達『鍼組』が受けて当然の末路なのだ。貴様等はこの貯蔵庫で待っていろ。何、一年もあれば戻ってくる。加えてこの貯蔵庫は我の指紋認証でな、貴様等は我が思い出すまで缶詰だ。フッフッフ...アーッハッハッハッハ!!!」(※実は三組のメンバーであればだれでも開けれます)

ベノ「すま...ぇ...、こ...な...と...ちまって...」
電波が悪いのかよく聞こえない、だがシャーヴァルはかぶりつくように真剣に耳を澄ました
ベノ「所詮はこのザマだ...仲間と思っているのはいつも俺だけ...一体何回盥回しすりゃ気が済むんだ...」
ジーパン「気にすんな...、あわても甘かった。あわてらは変わらない...『変われねぇんだ』...だから命あるアイツ等がこうやって前に進むのさ...」
ベノ「へっ...どこでそんな言葉覚えたんだよ、似合わねぇよバーカ」
ジーパン「どこだろうな...『八年前』...かな...」
ベ ノ「...俺がてゐ国歌劇団を設立したのには二つの理由がある、一つは鍼組での罪を拭う事...、もう一つは...もうシャーヴァル...アイツのような...存在を生み出さないためだ...それがこうやってボコボコに読まれて仲間からもボコボコ、まさにダブルパンチだな...」
ジーパン「あぁ...、さて...どうする?一生貯蔵庫暮らしなんざ退屈で死にたいわ...」
ベノ「『死ねねぇよ、死ぬ訳にもいかねぇ』...」
実は上の台詞、全部ベノとジーパンに化けたライラが言ってる。他のメンバーはたらこを罠にハメて気絶させる事に成功。逆探知も完了、後は『ベノとジーパンが貯蔵庫に居ると思わせておくために盗聴器を貯蔵庫に置いておくだけ』

ベノ「ざまぁ見晒せ、『八年前』とは違うんだよ俺たちに罅(ヒビ)入れたと思ったか、どんだけ仲間やってると思ってんだ年期と日々の積み重ねが違うぜ」
陽気にベノが笑い、基地の食堂に腰掛けていると...まおが話しかけて来た
まお「...ベノ、マジメな話しだ」
ベノ「あ?」


その夜(たらこはマイナス2400℃の冷凍庫に簀巻きにして扮縛って吊るしてます)

エクレールレントラー:♀)「どうも、ジーパンさん預かりに来ました」
ベノ「おう、遅かったな」
エクレール「で?なんですかい、お話あるって聞いてますけど」
ベノは黙って立ち上がると通信機に映るラグナとアデアに全員が居る事を確認させると口を開いた
ベノ「お前達に知っておいてほしい事がある、シャーヴァル...いや。俺とジーパンのことでもあるんだが...、『ダークネスポケモン』についてだ」


次回予告
まお「我々は割れたガラスの破片だ」
今明かされる真実、自らの罪、行い、その全てが許される訳ではない。だが、それでも『許しあえる存在』それが仲間の形、個々の形は全く違えど美しい、だからこそ一つになった姿はもっと美しいのだ。彼らは知っている。『本当の仲間』というものを

次回 てゐ国歌劇団スペシャル† wound that I will never forget 第三話 割れたガラスの破片

てゐ劇三組に波乱の嵐!!お楽しみに!