teikokukagekidan’s diary

主にハーメルンに投稿してる小説の設定

てゐ国歌劇団外伝 ジーパン:命を生むという事

この物語はてゐ国歌劇団の番外編、ポケモン、申し訳程度のサクラ大戦要素を含みます、これがダメという闇の力の僕たちはとっととおうちに帰りなさい。後今回は主人公目線多めです、主人公目線はそのキャラのイメージカラーになります、今回はオレンジ色です



ジーパン「だっりぃ...」
あわては今病院に居る。なんでかって?木片が全身にブッ刺さったからだ(ラグナ旅四話参照)それに加えて頭がガンガンする、どうも病院という所は嫌だ、独特の暑さと変な匂いが何とも苦手だ。それに加えてせっかく新発売した酒「伝説殺し」(居酒屋とかで出てくるビール瓶サイズ)を飲んでたってのに腑に落ちねぇ、あわての身体も弱くなったな、たった六本開けただけじゃねぇか、まぁいい、残り14本は今度の楽しみだな
べノ「よぉ、酒臭っ!?」
ジーパン「出会って第一言がそれかよ」
説明するまでもない、あわてとは腐れ縁のベノがあわての前に現れやがった、疫病神が
ベノ「マスクしろ!マスク!第一病院だぞ!」

ジーパン「るっせぇなぁ...マスク付けない病人なんて山ほどい居んだろ」
ベノ「てめぇの場合酒臭すぎんだよ」

マスク購入中...

ジーパン「これでいいかよ」
ベノ「おう、女番長みてぇだな」
ジーパン「ぶっ殺すぞ」
今は冗談通じねぇってなんでわかんねぇかな...このバカ...
ベノ「傷治ったらな、見舞いに来ただけなんだからよ」
チッ...またかよ...コイツどんだけ鈍感なんだよ...
ジーパン「んだよ、顔に何か付いてるか?」
ベノ「目ん玉」
ジーパン「やっぱ殺す」
コイツはニヤけながら冗談を言う。コイツは普段隊長とか総司令とかで忙しいしトップとして妙に威圧的だ、少なくともあわてから見ればコイツは普段から結構ネコかぶって生活してる。
あわてと一緒の時は意外とサバサバしてる
ジーパン「ハッ!バカらしい!...ん?」
その時だ、何かが「聞こえた」、種族なだけにベノは真っ先にその音が何かわかった
ベノ「ほぉ...後悔しないなら見に行くか?時間はあるだろ?」
ジーパン「...しゃあねぇな」



呼び出しまでに時間があったから少し見に行く事にした、そこには...
「元気に生まれてくれてよかった!!」

ジーパン「赤ん坊か...」
ベノ「...気になるくらいなら気にすんなっつってんだろ?」
ポンとベノがあわての頭に手を置いてくれた...だけどあわてはそれをそっと振り払った
ジーパン「気にしてねぇよバーカ...」




ジーパン「ってことがあった」
ニーナ「姐さんお酒ダメー!ドクターストップ出されたでしょー!?」
ジーパン「傷口が怖くて酒が飲めるかー!」
いっこんぞめ(表)「ダメだこりゃ」

あわてはヤケになっていた...昼間の赤ん坊だ。あわての下半身は訳あって機械だ、それもチェーンソーまで搭載してる、察しがいいならわかるだろう、あわては女として人生で一度は経験し、一番の痛みであり幸せとも言える「出産」ができない。つまりは女として生き物として「新しい命」を生み出せない。正直ダークネスポケモンだから生きてるような物だ、だから別に下半身が無くても腕が無くても頭が無くてもそれがダークネスポケモンによって引き起こされない限り死なない、加えて高い再生能力で「普通」より治りが早い...だけど...不便だよな、ダークネスポケモンになる前の傷は治んないってさ、まぁ...どのみちあわてはもう普通じゃない、生きる望みなんて...
ニーナ「姐さん!」
ジーパン「...あー!うっせぇ!萎えたからお酒飲むの止める!」
まぁ...無くはない、アイツ(ベノ)のために生きる事だって悪い気はしない、だけど...アイツが居なくなったらあわては何のために生きればいいのかな...?



FIN